22.秘密の話4。
秘密の話最終話です。
「え・・・?い、良いですけど・・・どちらに?」
「えぇ、それはね。レスティア侯爵家のサバタール高原の別荘宅で行われるパーティーよ!」
私はルークの肩を大きく掴んだ。しかし、周囲は皆、疑問符を浮かべている。何故、いきなりと言わんばかりである。驚きからいち早く脱したのはリュート様でした。
「って何でですか!?また、危険な事する気ですか!!もし、よろしければ俺もついていきますよ!」
「え、リュート、妬いてる?」
レイスが揶揄う。
「・・・ち、違うから!フローディア様を放っておくと、危険な目に遭うのは目に見えてるから!!この前だって、ジル王子を助けに真っ先に炎に突っこんでいこうとした人物ですから!」
「逆に言い訳がましくない?」
「レイス、少しはフローディア様の事、心配じゃないのかよ!!」
あら、口調が崩れた。こういう場所では中々本来の俺様リュートが出てこないから珍しいわね。でも、ここでゲーム内でのレオン様と一緒の事をさせる訳にはいかないわ!レオン様が闇魔法を手に入れるきっかけも闇パーティーにあるのだから。
「ちょっと、闇パーティーに向かうだけじゃない。パパッと行って終わらせてくるから大丈夫よ!」
「その答えは余計に不安だからな!!」
リュート様の渾身の叫びだった。ジル様もリュート様に同意して心配そうにする。
「闇パーティーですか?しかも、レスティア侯爵家ですか・・・?確かに、レスティア侯爵家には黒い噂を聞きますからねぇ・・・流石に、僕でも心配になりますし、闇パーティーが開かれているとなると、王族として潰しにかからないといけませんね。」
Oh・・・。流石のジル様も多少は情報を掴んでいましたか。しかも、潰しにかかるとか聞いたのは気のせいだろうか?ジル様は優しい王子様だもの。気のせいよね?
その場はなんだかんだ言ってそのまま退散になったが、何故こんな事になったのだろう?
レスティア侯爵家の別邸宅の闇パーティー、通称”夜光会”にさっきのメンツで参加する事になったのだろう?まず、ルークは私が呼んだのだから来るのは当然よね。ついてくるといったリュートもまだ、解る。しかし、後の3人は呼んでいないわよ?ジル様に、リード様、レイスまで。レイスに関しては本当にどうしたの?珍しいわね。
「リード様をこの場にお連れしてよろしかったのですか?ジル様。」
ジル様はにっこりと笑う。その笑みが若干、怖いのは気のせいだろうか?
「全ての責任は僕が取ると言ってありますから。その点では大丈夫です。」
「それに、私も協力したいんです。だから、無理を言って来てしまいました。」
リュート様は皆様に仮面を手渡しする。
「あ、これどうぞ。フローディア様から仮面舞踏会だと聞きましたので、僭越ながらご用意させて頂きました。」
皆、仮面を身に着ける。ルークは何故だが、楽しそうにしている。
「これで、悪い奴を成敗してやる!」
「いや、今回は様子見だけだからね。危ないと思ったら逃げる気でいるからね!」
いや、本当に。見に来ただけよ?どんな事があってゲームの中のレオン様は闇魔法を手にしたのかを、見に来ただけなんだけど。だって、きっかけはこのパーティーってゲームで見たもの。つまり、闇魔法が使われる可能性があるはず。
「えー?何で?俺を呼んだの?」
「闇魔法が使われる可能性があるからよ?もしくは儀式が行われる可能性がある。その為には、もしもの為に、闇魔法にかかった私を助けてほしくて、呼んだのよ。」
ルークは私の顔色を窺う。そうすると、ルークはニコッと笑う。
「もしもの時は俺が助けてやる!」
・・・?あれ、今、夜なんだけどルークはビビっていないの?それとも、暗闇が苦手になるイベントはまだだったの?それにしても、好都合だわ。私達は会場のレスティア侯爵家の別邸宅の闇パーティーに潜り込んだ。
次回、闇パーティー編。




