20.秘密の話2。
20話突入!・・・いや、プロローグ入れれば21話目なんですけどね。
「えっと、どういう事だ?・・・リード皇子は黒い髪に漆黒のような黒い瞳。正直、くせっ毛の俺には羨ましいサラサラな髪!皇子らしくイケメン!だけど・・・?それが、どうしたの?フローディアさん。」
やっぱり、いち早く反応したのはルークだった。問題を対処する力は長けているのね。それは、魔法騎士に向いている証拠ね。
「そうよ。今、ルークが言った特徴、黒髪に黒い瞳。それが、重要なのだわ。それが、アズウェル皇国にとって、何を指し示すのか。当然、リード様はご存知よね?」
リード様は苦虫を噛み潰したような顔をする。あまり、触れられたくない話題のようね。なら、とっとと話してしまいましょ。
「それは・・・。」
「アズウェル皇国にとって、自国で生まれた黒髪で黒い瞳を持つ者は天才が多いとされてきた。それに、実際天才は多い。これは、このアルカディア王国の金髪碧眼の特徴よりも数少ない事例なの。だから、普通アズウェル皇国にそういう特徴を持っている人がいたら、このアルカディア王国の者か、他の国の生まれの者だと思われるわ。でも、リード様は違う。アズウェル皇国生まれの方だわ。まして、それが、皇族の中に生まれたのなら、それはもう大切に育てられたはず。そう、ジル様がリード様を知らなかったように、外交にですらあまり、姿を現されないくらいに、大切に・・・ね?しかも、当然アズウェル皇国はリード様を次期皇帝にしたがるはず。そんな人の警備が手薄だとでも?」
レイスは頭を抱える。何が何だかよく分かっていない様子。
「あぁー!!何が何だかよく分かんないや。」
ルークは私の言葉に反応する。意味を完全に理解している訳ではないのだけど、大体の内容は理解したらしい。
「えっと、要するに、リード皇子はとても大切にされていた。そんな人を誘拐したって事は闇魔法で操られていた可能性があるって事かな?・・・ん?ってリード皇子は誘拐されて、この国に来たの!?」
リュート様はポツリと呟く。
「え?今更、そこにツッコむのですか。そして、何故隣国のお国事情を知っているフローディア様にも驚きです。」
「えぇ、本当にフローディア様には驚きです。確かに、それで、僕がリード様の事を知らなかったのにも納得できましたよ。」
まぁ、ゲーム内でもあまりこの2人接点ないんだよね。ゲーム内のリード様の性格上、あまり他人と接しようとしなかったから。今、こうして、話を聞き合うような関係になっているとはとても驚きである。
「ちなみに、言っておくと、闇魔法を使用している者相手にルークの魔法が効いたかと言うとね、ルークの祖父、ダン様の使う魔法は特殊なものなの。通称”聖なる炎”と呼ばれ、闇魔法に対抗できる炎魔法なのよ。これは、炎属性の魔法を有する者の中でも、希少なの。それを受け継ぐルークも”聖なる炎”の使い手である。それは、さっきの騒動で証明済みよね?」
ルークは驚く。
「え!?そうだったの?」
「あなた、ちゃんとダン様から事情を聞いておきなさいな。何で、赤の他人の私の方が知っているのよ。」
私はふぅ・・・とため息をつく。それには、ジル様も同意してくれる。
「確かに、ダン様からそういう話を伺いましたね。まさか、ルーカスさんがそれを知らないで使っていた事には驚きましたが。そういう事で、ルーカスさんをこの場にお連れしたのですがね。」
リード様も深くため息をついた。そして、私を見る。
「・・・確かに、フローディア様の言われる事は確かですね。私は大切にされてきました。その私が誘拐された事。大変、不可思議な事です。そして、闇魔法がどれだけの威力を示すのかをこの目で見てしまいました。”賭け”についてはあまり関係ないかもしれません。でも、闇魔法に関しては大いに私にも関係あるのかもしれません。ですから、ジル様。私にも協力できる事があるのなら、是非協力させてください。」
会話文が多い。床ダァン!!




