第72話 鉱夫、純白の聖女シーラを救う
MF文庫Jより書籍1巻発売予定です。
詳細は作者名クリックからの活動報告にて。
邪教の神殿。
地下牢の一室にふたりの美少女が鎖で繋がれていた。
ふたりがおたがいの顔をはじめて見たときは、びっくりした。鏡を見たように瓜二つだったのだ。違いといえば髪の色。ひとりは金髪、もうひとりは銀髪。そして境遇もそっくりであった。
銀髪の少女はみずからの名をシーラと名乗った。
すると金髪の少女は、パッと太陽のような笑顔を浮かべて。
「なんとっ! あのシーラ様ですことですっ!?」
本当に嬉しそうに、そう言ったのだった。
「あ、は、はい……ご存知、でしたか……」
「ご存知もなにもすこも!」
聖光姫 (ホーリィ・ホーリィ・プリンセス)シーラ。
北方大陸にその名を轟かす、姫である。国は小さいながらも、国王の家系は代々偉大な大神官であり、国境全体に神聖大結界が張られている。当代の姫シーラは、歴代でもっとも可憐で、もっとも清らかで、もっとも美しき姫だと評判だ。
そのシーラが目の前にいる。
「光栄ですこ! ちょうどぜひ、あなたにお会いしたかったのですこ!」
シーラに会えたせいか金髪の少女は大はしゃぎ。
邪教の神殿に囚われていることを忘れているかのようだ。
と、その背後に、手のひら大の白い球体がフワフワと浮かんでいることにシーラは気づく。
なんだか柔らかい光を放っている。
「あれ……その光は?」
「たまごです」
にっこり笑って答える金髪の姫。
「は? たまごって、あの、ヒヨコがかえる?」
「どちらかというとスコップがかえると思いますこ」
「?????」
疑問符だらけのシーラ。にこにこ笑ったままの金髪少女。
なんだろう? 同じ言語のはずなのに、言葉が通じない。
「えと……とりあえず、たまごは置いておいて……『すこ』とは?」
聞き慣れぬ口調に、ぱちぱちとまばたきするシーラ。
「あ、すこません、これはお祈りの言葉なのです。すこ」
「お祈り……ですか?」
「シーラ様と同じように、私も微力ながら神官をさせていただいています。すこ」
シーラは『なるほど』とうなずいた。
更に話を聞くと、この自分と瓜二つの少女は、南方の大陸出身らしい。聞き慣れぬ語尾は、きっと方言だろう。すこ。すこ。なんだかリズムがよい。言葉を口ずさむと、スキップしたくなる。くすりと笑いを浮かべそうになる――が。
「……っ!!!」
それを自覚した瞬間、シーラは顔を手で隠した。
「シーラさま?(・・;)」
「す、すみません、すみません、私いま、笑いかけておりました!」
涙を流さんばかりに、ぺこぺこと謝罪するシーラ。
「え。いいですよ、笑いましょうよ、シーラさまの笑顔、素敵ですことよ?」
「いえ、だめです! 笑ってはいけないのです!!」
強硬にプルプルと首を振って拒否するシーラ。
「なぜですか?」
「その……そ、そもそも!」
ごまかすようにシーラは言った。
「私たちはとても危機なのです! い、生贄に捧げられてしまうのです!」
実際、危機であった。ここは邪教の神殿の地下牢である。金髪の少女はまだ無事だが、シーラの方は裸に近い姿に剥かれている。邪神の生贄に捧げられるためだった。仲良く談笑などしている場合ではない。
じっとしていては、シーラも金髪の少女も、犠牲になってしまう。
「貴方だけでも、なんとか逃がさないと……!」
「あ、わたしは大丈夫ですこ。心配無用ですこ。すこ」
「なぜですか!?」
「なぜって」
少女はどこからか赤いスコップを取り出した。
そして胸に抱くと、えへへっと嬉しそうに笑いながら。
「リティシアには――スコップのご加護が、ありますから」
一片の曇もない笑顔で、ほがらかにそう宣言した。
しばらくの間があった。
やがて、じわりと。
シーラの目頭に涙が浮いた。
懐かしさと、愛しさがこみ上げてきたのだ。
「(ああ……この人は、リティシア様は……神を……信じて……!)」
スコップとはきっと南方大陸における神の呼び名だろう。つまりこの少女リティシアは、神をひとかけらの疑いもなく信じているのだ。かつてのシーラがそうであったように。シーラにはリティシアがとてつもなく輝かしく見えた。
自分が失った正しき信仰を、リティシアは持っているのだ。
羨ましく思い――同時に罪深さを感じる。
目の前の少女に比べ、自分はなんとおろかで、みにくいのだろう。
そのときだった。
『出ろ、金髪の方だ』
ギギギィと鉄格子が開いて、黒いローブを着た男が手招いた。
リティシアは『すこっ』と声を上げて立ち上がった。
「あら、お早いですこと。ではすこし行って参ります、シーラ様」
「あ……だめ、だめです、リティシア様!」
行っては生贄にされてしまう。この神に忠実な少女が。
それはだめだ。ぜったいにだめなのだ。
シーラは必死でガチャガチャと首と腕の鎖を動かす。
だが勿論はずれない。
すぐにリティシアはローブの男と一緒に牢屋の外に出てしまった。
「リティシア様っ!!」
シーラが叫ぶとリティシアは振り返り、パチリとウインクをした。
「シーラ様。どうか貴方に」
そして赤いスコップを構えて言ったのだった。
「すこのご加護が、ありますこーに」
「ぷっ!?」
ちょっと吹き出しかけたシーラ。
ぎゅっと体全体を縮こまらせ、必死で耐えた。
すこのごかご。ありますこー。いや笑っちゃダメなのです自分。スコップを握ってるんだしお祈りの言葉なんだから『すこ』と言うのが普通なのです。あれ、でも、なぜそもそもスコップを握っていらしたのでしょうか……宗教の祭器ですか……?
とか考えていたら、リティシアは既にいなくなっていた。
「ああああーーっ!!!!????」
しまったまた罪を犯した!
スコップの意味を考えてたら見失っていた!
「わ、わ、私は三国一の冒涜者です――っ!」
などとシーラが絶望した、直後である。
ガギィィィィィィィン!!
鉄格子がいきなり、剣でぶち破られた。
「えっ」
ズザァと現れたのは輝く白い鎧をまとった女騎士である。
青い髪をポニーテールにまとめぜーはーと必死に息を切らせている。
その騎士はシーラを一目見ると、一気に近寄ってくる。
「姫殿下っ! こちらでしたか!」
知らない女騎士であった。
きょとんとするシーラの鎖を女騎士が外す。
「あ、ありがとうございま――」
「確保ッ!」
がしいいいいいいいっ!
いきなり羽交い締めにされた。
ものすごい力を込められた。必死の抱きつきであった。
「え……あ、あの、あの?」
「逃しませんよ! 聖光姫シーラ様に手を出すなど、神が許しても私が許しません!」
「え、あの……わ、わたしがその、シーラなのですが……?」
シーラはそのへんで気づいた。この女騎士様は人違いをしているのだ。
シーラとリティシアは、髪の色以外はほとんど同じだった。
「すみません、実は私は、リティシア様ではないのです」
「下手な演技をしないでください。その顔を見間違えるものですか」
「ほら、見てください、銀色の髪です。リティシア様は金髪でいらっしゃいます」
カチュアは髪の毛をじっと見つめた。
が、やがて首を横に振る。
「騙されませんよ。姫殿下なら髪の色くらい自由自在です」
「えっ!?」
「おおかたスコップ金属部の銀色に憧れて気合で色を変えたのでしょう」
「ええっ!?」
なにかがおかしい。
「あの、よく考えてください、人間は気合で髪の色は変わりません」
「姫殿下、いまさら人間のフリはおやめください」
「えええーーっ!?」
人間じゃなかったのですか、あの方!?
どうしよう、どうしよう、シーラが混乱に陥ったそのとき。
「カチュア、リティシアはそこか?」
と、男が地下牢に姿を表した。
マントを羽織る、巨大なスコップを持った男だ。リティシアよりもずっと巨大なスコップ。その巨大さに似合う、まさしくスコップを振るうために鍛え上げられた体。屈強な肉体労働の男――そんな印象だった。
「アラン。姫殿下を捕まえたぞ!」
スコップの男はアランというらしかった。
アランはシーラを一目見ると、はてな、と首をかしげた。
「……カチュア。誰だそれは」
「えっ」
カチュアと呼ばれた女騎士はまぬけな声を上げた。
アランはもう一度シーラを見ると、すぐに首を横に振る。
「その子はリティシアではない。ただの人類だ。そうだろう?」
「え……あ、は、はい、そうです、私はただの罪深き人類なんですっ!」
とりあえず誤解が解けそうだ。
シーラはコクコクと必死で首を縦にふって話を合わせる
アランはもう一度うなずいた。
「ほら。言語が既にリティシアではない」
「む。たしかに……姫殿下なら必ず『すこ』が入る」
「それに赤いスコップも持っていない」
「ありえん(断言)」
うんうんと二人でうなずきあっている。
「ええと……わ、わかっていただけました……か?」
「大変申し訳ありませんでした。まさか人類とスコップを見間違えるとは」
「えええー?」
わけのわからない理解方法だったが、ともかくよかった。
カチュアが謝りながら羽交い締めを解く。と、フラフラとよろけた。ずっと牢屋に繋がれていたせいだろう。その柔らかな体を、アランが抱きとめた。ぎゅっと優しく背中に手を回してくれた。
「あ……う」
暖かかった。
誰かに抱きとめられるなんてはじめてだった。
自分はずっと、その身も心も、神に捧げ続けてきたから――。
どうしようもなく弱い自分を包んでくれる暖かさが嬉しくて目を閉じるシーラ。
「……おい」
「あ……あ、すみませんっ!」
慌てて離れようとする。
が、体が言うことを聞かない。よほど疲労していたのだろう。
「す、すみません、すみません……抱きついてしまって……」
「いやそれはいいが……服は着た方がいいな」
「え……?」
そこでシーラははじめて、己の姿を見返した。
「あ、きゃ、ひやうううんっ!?」
ほぼ裸の、下着姿であった。
あわてて両手で胸と股間を隠すシーラ。
ガーター付きの純白レースの下着である。上はつけていない。ふくよかな胸がぷにょんとアランの胸板に押し当たっていて、太ももはしなだれかかっていた。完全に誘惑してしまっている体勢であった。
シーラは顔から火が出る気分だった。
ふれた。ふれてしまった。男の人に裸でふれてしまった!
「あ、あう、あうっ……!」
「気にするな。俺は忘れる」
アランは動じず、シーラの体にマントをぱさりとかけた。
とりあえず上半身が隠される。
「あ……っ。あ、あ、ありがとう、ございます……」
優しい人だった。
それに、女性と触れたのにぜんぜん動じない。
リティシアと同じスコップを持つ、屈強な男。
神官を守る神官戦士といったところだろうか?
「うむ。ところでリティシアはどこにいるか知らないか?」
「あっ!!」
そうだ。こんなことをしている場合ではない。
慌ててシーラは走り出し、案内する。
「こ、こちらです! 先程、生贄の祭壇に連れて行かれました!」
「なに? くっ、遅かったか!!」
血相を変えるカチュア。
「頼む案内してくれ! 姫殿下『が』危険だ!」
「はいっ!」
カチュアの微妙なニュアンスに気づかず、シーラは洞窟の通路を走り出した。
あの敬虔なる神の信徒を、死なせてはだめなのだ。
だが数十秒ほど走ったところ、生贄の祭壇の門の前で、呼び止められる。
『脱走だっ!』
見張りの神官である。
というか今まで見つからなかったほうが不思議なのだ。
「見張りの神官……それにっ!」
シーラは振り返り、驚愕した。
上位悪魔だ。悪魔の分類でいえば《第3階級》の『ナルフェシル』。人間の敵う相手ではない。シーラは近衛騎士団の100があの悪魔の魔法で操られ、同士討ちにされるさまを、国が堕ちるときに見てきた。あれは人間が敵う相手ではない。
だからシーラは決断した。
「ここは私が引き受けます、お二人は中でリティシア様を!」
「む?」
シーラの言葉を聞いて、不思議そうに首をひねるアラン。
「きみは戦えるのか?」
「……私より強い人間は、そうはいません」
嘘ではなかった。
伊達に聖光姫と呼ばれているわけではない。
シーラの実力は、おそらく大陸でも一、ニを争うのだ。
「ふむ」
アランがシーラを見つめて、やがて冷静に言った。
「死ぬぞ」
「っ!」
「それなりに戦えるようだが――人外の領域ではない」
実力差は見透かされているようだった。
そのとおりである。できるのは時間を稼ぐことだけ。
シーラの見立てでは持って30秒程度だ。
それでもシーラは、きっぱりと言った。
「それでも、ここは私にお任せください」
迷いはなかった。
「これはきっと、神が私に与えたもうた『償い』なのです」
「償い?」
「はい……私は、命を持って償うべき罪を、犯しました」
深呼吸をするシーラ。自分はここで命を投げ出さねばならない。
それはきっと、神を冒涜した自分に与えられた、使命なのだ。
「罪とはなんだ」
「それは……」
言いたくない。
というより他人に言って理解されるとはとても思えない。
「は、話している時間はないです、リティシア様をお救いしないと!」
「大丈夫だ。リティシアは何があっても無事だ。心配いらん」
「そうだな。姫殿下『は』無事だな」
「そんなっ!?」
なぜかこの二人はリティシアのことに限っては聞き分けが悪い。
だが、口喧嘩をしている場合ではない。やがてシーラは観念して。
「――笑って、しまったのです」
△▼△
――年に一度の大儀式『謁見の儀』のときのことだ。
王都の全国民が大聖堂に集まり、国を守る『太陽の結界』を張るための儀式である。シーラは司祭長として、大聖堂の頂点『神の間』において神に祈っていた。そしてシーラは神と出会った。
『え――っ』
気がつくとシーラは神殿に居た。
巨大な大理石の柱が立ち並ぶ、大聖堂ではない神殿である。
シーラはなぜか気づいていた。
自分が、天界に招かれているのだと。
『ああ――主よ、主よ――っ!』
神のご加護は得られても、転移までしたのは、はじめてのことだ。興奮のあまり、倒れそうだった。シーラは走り出した。神話によれば、神殿の中央にいるはずだ。石像で、聖書で、そして脳裏で焦がれていたお姿が。
こけそうになりながらシーラは走った。
一言、今まで守ってくれた神様にお礼を言いたくて、走った。
そしてシーラは見てしまったのだ。
椅子に座り、縄で縛られ――。
『っっっっっっっ!?』
こしょこしょ、こしょこしょ。
『あははははっ! や、ひゃめ、ひゃま、ひゃめなしゃいよーーーっ……!!!』
誰かに足の裏をスコップ先端でくすぐられる、神の御姿を!!
△▼△
「………………は?」
たっぷり5秒ほど経ってからようやくカチュアが反応した。
シーラはしくしくと泣きながら答えた。
「私は……シーラはそのとき、思わず、吹き出してしまいました……っ」
「…………………………」
「そして私は地上に戻され……結界は消えた……神を笑った罪の報いです……っ!」
ブルブルと震えながら、シーラは断言した。
「あれはきっと試練だったのです! 神への信仰心を試す幻覚だったのです! どんなときにも神への信仰を失わないでいれば……あのような御姿を目にして、笑わずに、駆け寄ってお救いできたはずなのです……っ!」
シーラは一気に喋った。
「私は……シーラは、取り返しのつかない罪を犯しました……っ!」
沈黙のときが流れ続けていた。
やがてカチュアがようやく声を発した。
「……その神様って、もしかして」
「至高にして究極、光のあるじ、太陽神エル様です……」
カチュアはじっとアランを見つめた。
「なんだ、俺の仕業ではないぞ」
「嘘をつけ。どう考えても間接的に貴様の仕業だ」
何がどうしてそうなったかわからないが。
「(あのあと、天界で何かが起きたのか?)」
シーラは幻覚といったが、たぶん幻覚でもなんでもない。天界で太陽神がたいへんなことになっているのだ。なぜかはまったくもって意味不明だが、そんなの疑いようもなくこの男が絡んでいるに決まっている。
あのスコップ地獄の中で、アランは太陽神エルの怒りを買った。
結局神は撤退したのだが――絶対、なにかあったに違いない。
「だから……だから、だから、私は償いを……っ!」
シーラは立ち上がり、悪魔に向かって走り出そうとする。
それをアランがスコップで制した。
「シーラ。死んでも罪の償いなどにはならん」
「っっ!!」
「(そもそも罪じゃないしな……)」
「シーラよ、償いとはそういうものではないのだ」
カチュアの心のツッコミを無視してアランはスコップを構えた。
そして『ナルフェシニ』にその先端を向け、語りだす。
「俺もかつて過ちを犯した。リティシアの『スコップ』という言葉を誤解して、彼女に恥をかかせてしまった。そのために世界すらもシャベルとなりかけた。すべて俺が、誤解という罪を犯したせいだ」
「え……え、えっ」
「シーラ、わかるか」
カチュアが『わかるわけあるか!』とツッコミを入れかけた。
が、シーラは真剣な様子で考え込むと。
「その、あの、つまりええと……リティシア様に、粗相をされたのですか?」
「(理解早いな!?)」
伊達に聖光姫と呼ばれてはいないらしい。いや関係ないか。
ともかく頭の回転が早い姫のようだ。
「そうだ。粗相をした。だから俺はリティシアに謝った」
「はい」
素直にコクンとうなずくシーラ。
「なんでもすると誓い、実際になんでもした」
「はい」
「だからシーラよ。おまえも神に直接会って、謝罪すべきなのだ」
「はい……え、あの、それは無理です、だって」
「相手が神だからか?」
シーラがまたコクンとうなずくと、アランはにやりと笑った。
「それなら、何の問題ない」
グッと気合を込めて一声発する。
『Dig!』
ドシュオオオオオオオオオウウウウウズガアアアンドゴォォ!
瞬時にエネルギーがスコップを中心に集まると間を置かず放たれた。光の束が一条の矢となり悪魔『ナルフェシニ』を蒸発させ、その勢いのままに生贄の祭壇の門を蒸発させ、ついでに邪教の神殿の天井をぶち抜いた。
「は?」
太陽の光が、邪教の神殿に差していた。
「――――――――――は?」
呆然とするシーラの手を取ると、アランはゆっくりと宣言した。
「俺は――まさしくその神に会うために、この大陸に来たのだ」
ぽかんと口を開けて、波動砲の痕跡を見るシーラ。
己の常識がくつがえされるさまを、その目で見てしまったのだ。
やがてシーラはアランをじっと見つめる。
視線が離せない。
シーラが神以外の者に、まして男に視線を奪われたのは、はじめてだった。
なんなのだ――この人は?
その驚きに満ちた表情を見て、カチュアは思った。
――今度のお姫様は、もうちょっと持つといいなあ。
すこ!(挨拶)というわけで連載再開します。書籍の方の詳細は活動報告より。
よろしければブクマのうえ↓の評価ポイント頂けると純白の聖光姫シーラちゃんが最速でスコップ(動詞)します。なにいってんだぼく。でもポイント評価は嬉しくてモチベが明らかにあがるので、再開と書籍化のお祝いにでも入れていただけると、とても、うれしいです。




