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ブーストアッパー (旧版)  作者: クマ将軍
第二章 超能力学園
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第8話 侵入!?友人の部屋 悲劇の男子寮編

 女子寮に侵入してからその翌日。アラームにセットしていた時間よりも3時間早く起きた。


「なんだ……?」


 何故か分からないが猛烈に違和感やら嫌な予感が押し寄せてきたのだ。外は未だに暗い。二度寝しようとベッドに再度入るが嫌な予感が強く寝るに寝られない。仕方が無いので俺は着替えて外に出ることにした。


「うう〜さぶっ……」


 そこで俺は自身の体温を強化。どんな気温でも平気でいられることになる。

 暫く歩いているとベンチを発見。座ると途端に眠気が押し寄せてきた。




「……パー!……アッパー!何でここで寝てるんだ!?」

(この声はサイキ?何で俺の部屋に……)


 目が覚め、そして徐々にクリアになっていく思考。そして俺は何処に寝ていたのか理解した。


「そうか俺……ベンチで寝ていたんだ……あっサイキおはよう」

「おはようじゃないですよ?兄者」


 よく見るとサイキの後ろにはメトリー、メント、ビティもいた。


「私達が男子寮に行く途中にアッパーがベンチで寝ていたから何事かと思ったわ」

「まったく心配したんですよ!アッパー君!」

「悪ィ……なんか男子寮で寝ていたら突然嫌な予感が襲い掛かってきてな」

「それで外で寝たのか!?今の時期、夜は寒いだろ?」

「それは俺の能力でちょちょいっと……」

「そんなことより兄者!早くデール殿の部屋に行こうでござるよ!」


 気付けばデールと待ち合わせしていた時間に近づいていた。俺は急いで起き上がり、サイキ達と一緒に男子寮に向かった。




「どういう……ことだ……?」


 男子寮の外見が変わっていた。構造は確かにマンションだが、デザインがまるでどこぞの宮殿みたいに変わっていたのだ。


「やぁ☆そこにいるのはアッパー君ではないか☆」


 俺達が呆然としているとこの学園の制服を着たイケメンが此方に近づいてくる。


「だ、誰だ……?」

「やだなぁ私だよ☆君の隣に住んでいるタケバヤシじゃないか☆」

「馬鹿な……ッ!?お前があのタケバヤシだというのか……ッ!?」

「誰ですか?」


 メントが質問してくる。

 タケバヤシというのは俺がこの男子寮に来た初日に知り合った男子生徒だ。俺達とは違うクラスだが時折俺の部屋に遊びに来て相談してもらってる。

 だが間違ってもこんな爽やかイケメンではなく、俺の事を君付けして呼ぶ様なやつじゃない。あと何気に俺との距離が近い。


「ちょっと離れてくれないか?」

「フフ☆……よく見てみればアッパー君はかなりの男前じゃないかブッ!?」


 おっとあまりのキモさに殴ってしまったZE☆

 吹き飛んだキモイタケバヤシを追いかける。

 だが追いかけると二人のイケメン男子生徒が介抱しているのを見かける。


「おや☆タケバヤシじゃないか☆」

「ここで寝ているなんて☆……なんて可愛い子猫ちゃん☆」


『うわぁ……』


 なんだアレは。なんだアレは。あっタケバヤシ連れてった。しかもお姫様抱っこみたいなやつで。


「これはこれでイケルかも……」

「ね、姉ちゃん……鼻血鼻血」

「ちょサイキ殿も鼻血出てるでござるよ!?」

「ハ、ハンカチ!」

「ムッツリ姉妹では刺激が強かったか……」


 だがこれは一体全体何が起こってるんだ?男子寮の変化、男子生徒の謎の変態化……。


「これはデール君の能力による暴走ね」

『!?』


 俺達の背後から学園長の声が来る。後ろを見ると学園長が深刻そうな顔でこちらにやってきた。

 それも鼻血を出しながら。


「あんたもかよ!?」

「そ、それじゃあ!この現象が起きているのはデール君の所為なんですか!?」


 メントの質問聞いた学園長は鼻血を袖で拭いてデールの能力について説明した。


「なるほど……この状況を止めるにはデール君を止めないといけないのですね」

「鼻血を出しながら言う台詞じゃねーよ」

「それじゃどうして学園長自ら止めないでござるか?」

「あっ……いえ……別にこの状況に興奮しているとかは無いですよ……?」

「はい学園長は役立たずになりましたということで俺達でデールを止めるしかない!」

「えっ!?ちょっと待って役立たずってどういうこと!?アッパー君!?」


 俺達は学園長を無視して男子寮に入る。デールの部屋は5階だ。エレベーターに乗ろうとするが……。


「駄目だ……エレベーターの中は地獄絵図だ……」


 変態になった男子生徒数人が同じエレベーターの中にいた。後は察しろ。


「残るは階段だけか……」


 だが階段に向かおうとしても男子生徒が抱き合って塞がっていた。


「君を離さない☆!!」

「俺達は恋をしちゃいけない関係なんだッ☆」


「おいメント。あいつ等を吹き飛ばしてやれ」

「ふぇ!?」

「行くぞ!大いなる風よ!悪なる魂を吹き飛ばせ!」

「サイクロンジェットアームストロング!……あっ!?」

『あ〜れ〜☆』


 俺は昨日、メントがやっていた中二病の必殺技の詠唱みたいなものを叫ぶとメントは反射的に風を起こしあいつ等を吹き飛ばした。


「あ、あのアッパー君……なんであの詠唱を……?」

「ん?何か?」


 平坦な声+真顔のコンボだ。これで誤魔化せない嘘はない。


「いえ……なんでもありません……」


 諦めるメント。俺達はいなくなった変態共を無視して階段を駆け上がる。だが行く先先でも変態共がいた。


「クソッ!ここも駄目だぜ!どうするアッパー!?」

「ここはあれだ。サイキ、お前の念力で奴等を操るんだ」

「ハァッ!?こんな複数相手に操るだと!?俺の能力は『念力』であって操作系能力じゃないんだぞ!?」

「えーだってお前、なんか部屋で人形とか操ってそうなイメージだもん」

「ばっ!?……馬鹿なこと言うなよ……この俺がヌイグルミを操ってるとか……ごにょごにょ」

「えっ?あんだって?ちょっとみなさーんサイキが何が言いたそうですよー」

「えーい!!こなくそッ!!これでも食らえやがれ!!」

『うーわー☆』


 そんなことが何回もあって漸く目的地に着いた。


「やっと着いたか……」


 今、俺達はデールの部屋の前にいる。だがいくら呼びかけてもデールは出てこなかった。


「駄目じゃ!これじゃデール君を止めること出来ないでござるよ!」

「任せろ!こういうときのためにピッキングスキルを磨いてきた!」


 そう言って俺は扉に鍵開けする。


「ねぇ……アッパー。聞きたいことがあるのだけど」


 鍵開けする俺に突然メトリーが俺の肩に手を置いて質問してくる。


「なんだメトリー。今俺は忙しい……っとよっしゃ開いた!」

「いえ……デール君を止めてからにしましょう」


 中に入る俺達。デールの姿を探すがリビングにはいない。すると寝室か?俺達は躊躇無く寝室を開けた。


 ―――見つけた。


 デールは机に向かって何か一心不乱に何かを描いていた。あれは……漫画?

 だが近づこうにも近づけない。デールの周りに紫色のバリアみたいなものが覆っていた。声を掛けてもデールは気付かない。

 俺達はどうデールに近づけないかと思案する。すると覆っている紫色のバリアに異変が起きる。


「こ、これは……」


 なんと紫色のバリアからイケメンの男性が数人出てきた。


「やぁ子猫ちゃん☆態々私達に会いに来るなんて嬉しいよ☆」


 ヤバイ。視線が確実に俺に向いている。早くコイツ等を何とかしないと。


「サイキ、メントちゃん、アッパーを拘束して」

「な、何をするきさまらー!」


 突然メトリーが合図すると何故かサイキとメントが俺を拘束する。


「ねぇ……アッパー。貴方私達の部屋に侵入したわね?」

「ど!?……どういうことだ?」


 ここに来てまさかの事態だ。マズイ、変態共がこちらににじり寄って来る。


「私の能力で調べさせてもらったの。あまりにも貴方が私達のプライベートに詳しそうだから」


 能力で調べただと!?いつの間に……そうか!俺の肩に触れた時か!

 ヤバイ。前は変態共、後ろには阿修羅が。逃げ道は無い。


「さぁ覚悟してもらうわよ?」

「何をする気だ!?」

「ちょっと私達興味があるの。何に興味があるのかは察してね?」

「すまぬ兄者……某にも兄者には同情出来ないでござる」


 段々と近づいてくる変態共。


「やめろ!俺のライフはもうゼロだッ!HA☆NA☆SE!

 オレのそばに近寄るなああーーーーーーーーーッ」




 一方デールとはというと。


「ふふふーん……あっこのアイデアいいかも♪」


 まだ俺達の状況に気付かないでいた。

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