表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブーストアッパー (旧版)  作者: クマ将軍
第二章 超能力学園
10/16

第6話 侵入!友人の部屋 女子寮編

 はーいおはこんばんちわ、アッパーです。転入生歓迎パーティから一週間が過ぎました。

 この一週間、俺にも新しい友人が出来ました。ですが毎度変わらない学園生活、これじゃ元いた高校と変わらない!ということで折角の能力を使い、俺の友人達が普段部屋で何をしているのか!それを知るために友人の部屋に侵入しましょう。

 それでは先ず女子寮のほうに行きましょう。


 はい着きました女子寮。俺がいる男子寮とは若干離れている所にいます。

 先ず最初のターゲットはメトリーです!




 〜メトリーの部屋〜


 はい只今、俺はメトリーの部屋の前にいます。メトリーの部屋は女子寮の8階にあり、その部屋の隣にはサイキの部屋と書かれていますが先ずはメトリーに会いに行きましょう。

 俺は自分の身体能力を強化、それにより俺の気配、足跡を極力無くす。

 そしてこの日のために用意していたピッキングスキル。これでメトリーの部屋を開けようと思います。

 おっとその前に俺の頭に付けてある、遠隔カメラのスイッチをオンにします。なんとこの計画は学園長も絡んでいるのです!


『クラスメイトの部屋に侵入してなんか見たい』

『オッケー♪許可しよう♪』


 即答でしたがそんなことはどうでもいい重要なことじゃない。


(学園長……予定通り対象の部屋に着きました。これにより侵入を開始いたします)

『了解した。気を付けてくれよ』


 それにしてもこの学園長、ノリノリである。


 慎重に、慎重に、鍵を開ける。するとガチャン!という音が鳴る。

 冷や汗をかく。この音で対象は気付いたのか?と気が気ではなかったが、反応なし。

 扉を開け、中に侵入する。部屋の構造は女子寮に限らず、男子寮とほぼ同じで2Kだが結構広い。


『出来るだけ学生達には贅沢にしてもらいたいこれが私のポリスィー』

(贅沢しすぎて堕落しませんかね……)


 そのような会話をしながら辺りを見渡す。清潔感溢れる白い壁、整理整頓されている家具など彼女の真面目な性格が表れているレイアウトだ。


『メトリーちゃんはこの学園の生徒会長だからねしょうがないね』


 だがリビングを見てもメトリーの姿はなかった。ひょっとして寝室にいるのだろうか。


『さっすがアッパー君!女の子の寝室を躊躇無く行くとはまさに外道とはこのこと!』

(面白ければなんでもいいこれが俺のポリスィー)


 そっとドアを開け中を見る。


 ―――いた。


 どうやら熱心に本を読んでいるようだ。


『真面目ねえ……プライベートぐらい楽に過ごしてもいいのに……』

(いや待て学園長。あの本は……)


 そう言って俺は視力を強化、本の題名を見る。


【初心者でも分かる上級者のSM講座】


 俺はドアをそっ閉じした。


『良かった〜ちゃんと彼女も楽に過ごしているようね♪』

(そうだな良かった良かった)




 〜サイキの部屋〜


 次行ってみよー。ということで今サイキの部屋にいますがここで緊急事態です。


(なんだ……この乙女空間は……ッ!!)


 辺りを見渡すピンク、ピンク、ピンク……ッ!!

 所々に可愛らしいヌイグルミが飾っており、サイキの俺口調や勝気な性格とは思えないほどのレイアウト。


『あらあら〜私がサイキの部屋に行きたいといっても頑なに拒否したのはこれの所為ね〜』


 例の如く今サイキは寝室の中にいる様子。だが俺の強化された感覚はこれを開けちゃいけないと警告を告げる。


『どうする?開ける?それとも撤退する?』

(……男は度胸だ。ここまで来て撤退するのは男の風上にも置けない!)

『女の子の部屋を覗いている時点で男として最低なんだけどね♪』


 ドアに触れる。緊張のためか喉が渇く。俺は意を決して中を覗いた。


「魔王よ!姫を返して貰うぞ!」

「ほざくな、勇者よ!姫を返して欲しければ我を倒してみるがいい!」

「ああ……勇者よ……私など忘れてしまえばいいのに……!」

「勇者は魔王を倒し、姫を救うべく最後の戦いに身を投じます!」


 勇者の格好をしたクマのヌイグルミが魔王の格好をしたサルのヌイグルミと戦っていた。

 その傍で姫の格好をしたウサギのヌイグルミが悲しんでいる動きをしていた。

 そしてその目の前でサイキがヌイグルミたちのアフレコをし、ナレーションをしていた。


 ―――それも癒されている様な笑顔で。


『これは……サイキの能力である『念力』を使ってヌイグルミを操っているのね……しかもこれだけの数……成長したわね』

(本音は?)

『あーん可愛い!!なんて顔をしているのサイキちゃん!!ヌイグルミに囲まれて蕩ける様な顔をしてもう可愛い!!!』




 〜新しい友人、メントの部屋〜


 学園生活初日に出来た友人の一人、それがメントだ。

 ファーストコンタクトは俺が皆の前で自己紹介をし終わり、自分の席に着いた時だった。

 本来ならここで転校生に質問をする質問タイムがあるのだがチラチラと見てるだけで誰も話しかけてこない。

 このクラスにはサイキやメトリー、ビティもいるのだがあまりの気まずさにこちらに来るタイミングを失っていた。

 まぁ俺の戦いを見れば話しかけるのにすこし躊躇するか、と俺は割り切っていた。

 そこにやってきたのがメントだ。どこぞのお嬢様みたいな金髪縦ロールをしている美少女だが、ビビリ過ぎて腰が引けていた。

 にも拘らず、俺に話しかけてきたのだ。


「あああああアッパー君!えええっと……えーとす、好きな食べ物はなんでせうか!」


 どもり過ぎて口調もこんがらがっていたが。


「特に好き嫌いはしないが納豆とナスが嫌いだ。よろしくな!」


 そう言って手を差し出す俺。


「め、メントです!よ、よろしくお願いします……」

「メメントか。変な名前だな」

「メ・ン・ト・で・す!」


 それが俺達のファーストコンタクト。メントのお陰で他のクラスメイトも質問に来るようになった。

 彼女の性格は礼儀正しく、尚且つ素直でちゃんと本心で物事を言う。外見は我がままなお嬢様みたいだが性格はちゃんとしたお姫様みたいなやつだ。

 そんなこともあって知り合って一週間、彼女の部屋に侵入するのは流石の俺でも躊躇する。


 はずだったが―――。


『えー?ここまで女の子の部屋に侵入してきたのに流石にそれは今更だよー』

(親しき仲にも礼儀ありって言うだろ?)

『アッパー君ってさ自分の行動を棚に上げて言うの多いよね』

(ということでメントの部屋は無しな!)

『却下です。アッパー君が見たくなくても私が見たいんです!』

(それなら一人で……)

『一人だと面白く無いじゃん!それでは行っきまっしょー♪』


 そういうと青い光に囲まれる俺。反射で感覚を強化したためこの青い光は学園長の空間の能力だと分かる。

 気付くと部屋の中にいた。誰かの部屋かは分からないが学園長の直前までの言動を聞くにここはメントの部屋だと分かる。


『おや?リビングでメントちゃんがなにやらやっていますぞ♪』


 学園長の声に俺は反射的にリビングの方に向く。


「燃えろ!我が右腕!この烈火に輝く炎で敵を焼き尽くせ!」

「開眼せよ!我が雷光眼らいこうがん!全てを見通す黄金の眼まなこよ!」

「全てを凍らせ!エターナルフォースブリザード!」

「慈悲の恵みよ、全てを浄化せよ、ウォーターワールド!」

「大いなる風よ!悪なる魂を吹き飛ばせ!サイクロンジェットアームストロング!」

「大地よ鼓動を!天地開闢!」


 あかん。これはアカン。メントが部屋で中二病の必殺技演舞をしていた。何を言ってるか知れねーが俺にも分からなかった。

 しかもちゃんとメントの言葉通りに火、雷、氷、水、風、木等も出現している。


『ふむふむこれはメントちゃんの能力『属性』によって作り出されてるわね』

(ツッコム所そこじゃないです)


 メントの能力『属性』とはその名の通り全ての属性を操る能力である。

 今ではメントがイメージしやすい四大元素並びにその派生の属性でしか操れないが、彼女の能力には無限の可能性がある。

 授業では属性の幅を広げるべく猛勉強をしているが本人には悪いが頭の出来はよろしくない。

 その所為で毎回分からない所はメトリーに泣きついていた。しかもここ最近は俺によく質問してくる。

 まぁ涙目で尋ねられてきたら可愛い……ではなく断れないのだ。


(そう思ったらこれも能力の練習なのか?)


「ふははははは!見よ!水と炎が備わり最強に見えるぞ!」


(あっだめだ、これはガチな奴や)


 まさかメントが隠れ中二病とは。人は見かけによらないとはこのことか。

 俺はメントが高笑いしているのを見ながらそっと部屋を出る。




 さて俺が知ってる女子の部屋はこれぐらいかな。


『ビティちゃんは残念だったねー』

(ビティは寮住まいじゃないから仕方ない。その内あいつの家に行くか。挨拶も兼ねて)


 今日は多少の暇つぶしが出来た。だが俺に友人が出来たのはメントだけではない。

 もう一人、男子生徒がいるが今日はここまで。明日は俺が住んでいる男子寮を案内しよう。


 では、侵入!友人の部屋、また次回!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ