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トラウマ  作者: ユア
3/21

トラウマ

 男は笑うなり、いきなりそれの先の部分を優しくなでてきた。

 その瞬間、もどかしい感触がかけめぐる。


 「っ離せぇ!!金ならいくらでもやるから!!・・・ぁ、・・・んぅ・・・」

 男が俺のソレをゆっくりともみ始めた。

 俺は声が出ないように必死で唇をかみ締める。


 「金はいらないよ。欲しいのは証なんだ。」

 男は笑う。

 「君、名前はなんて言うの?」

 「誰が言うか!」


 「ふぅ~ん?」


 男は冷たい目をした。

 容赦のないまなざし。

 言葉がつまる。


 「・・・あ、やっぱりお金は無理。うち貧乏なんで・・・」

 「バカにしてるのか?」


 男が俺のタマをつついた。

 正直ちょっと痛い。


 「君の家に金がないかあるかは関係ない。それにこれも今夜で終わる。俺は新しい人を探すからな」

 「は?」


 男はそういうと、俺のそれを口にくわえた。

 ・・・人の口とは何とも複雑な構造か・・。


 もどかしい。予想外の部分からの刺激に俺は精一杯たえた。

 声はあまり出していない方だ。

 ・・・なんで・・・・・・・男に・・・っ!!!!!


 ただ、痛い思いが心を蝕むだけだ。

 今まで、女性一人として相手になったことはないというのに、何故男に?

 俺は顔をしかめつつ、声を出さないように頑張った。実際出さなかった。



 『んぁ・・痛い・・・・・・ゃ、ぁあ・・・・・・』

 『痛いのはつき物だ。ほら、もっと動かせ』

 『ぃや・・・ああぁぁあああっ!・・・それ以上は・・・・・・・』

 『ダメだ。』

 『力抜け。痛くなるぞ?』

 

 隣からは相変わらず声が耐えない。

 薄く目を開けてみれば、幸平が足を大きく開かれ何かを注入されているところらしい。

 そして、それが注入されるたびに、尿のようなものが出てきている。

 それ+幸平のそれを一人がもんでいる。


 俺は一人だから声があまり出ないけど、4人ということはそうとうしんどいのだろう。

 もうこんなの嫌だ・・・


 「あんまり声、出ないんだね」

 すぐ耳元で若い男の声がした。

 びっくりする。


 「じゃぁ、彼にしごいてもらおうか」

 男は、隣にいる男たちに声をかけた。


 その瞬間、俺のいたベットと幸平のベットがローラーで転がされ、くっつく。

 ・・・いったい何をしようというのだ・・・

 俺と幸平は腕の鎖をほどかれた。

 「・・・幸平、大丈夫?」


 起き上がった俺は幸平を助け起こす。

 「・・・・・・」


 彼は無言だった。

 当然だろう。俺だって少し気まずいのだから。


 「・・・なめろ」

 若い男が一言いった。

 当然意味を理解するころは難しい。



 動かない俺たち。

 それを見て、若い男の部下らしき一人の男が幸平の頭を掴んだ。

 「なめろ」

 そして、それを俺の股間にもってくる。


 「「は?」」


 男たちは多少たちあがった俺のそれを幸平に無理やり持たせた。

 「なめなきゃおしおきするぞ?」

 「・・・・・・」

 男たちの声に幸平は少し怯えたように震える。

 そんな友を見て、俺は決しの覚悟で言った。


 「・・・俺、いやだ・・・・・・でも、幸平は十分大変だったから・・・・・・・・・・・」

 いつまでも動かない幸平の腰を持ち上げ、男たちは彼の穴にすぽいとのようなものを差し込んだ。

 「早くしろ!さもなくば、また入れるぞ?」


 その瞬間、幸平は悔しそうな顔でそれを口にくわえた。


 「・・・・っぅ・・・・・・」

 俺はそれでも声を我慢する。

 絶対に出すものか。


 そのとき、俺の中で何かが砕ける音がした。


 友情、男、将来、彼女、人生・・


 全てがもうメチャクチャに思えてきた。

 そのとたん今まで絶望一色だった頭が急にさえてくる。


 そして俺は・・・強引に幸平の口から取り出すと同時に、男たちになぐりかかった

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