表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トラウマ  作者: ユア
2/21

危機

 オレと幸平は強引に居酒屋らしき店の奥にある、小さな個室に入れられた。

 そこにはベットが二つあり、みためこそ清潔そうな部屋に見えた。

 隅っこには箱や棚が置いてあった。


 オレと幸平はベットに殴られたように投げられ、アッサリと枕元にある鎖で手をつながれた。

 「っお前等何者だ!」

 幸平の男らしい声が室内に響く。

 すると、俺たちを連れてきたらしい5人の男のうち、リーダーらしき若い男が笑った。


 「・・コイツは威勢がいいな。やりがいがある。」

 いったいコイツ等は何をしようとしているのか・・・

 オレには分からない。



 すると、いきなり若い男が睨む幸平の股間辺りをズボンの上から掴んだ。

 「っ・・・ぁ・・・・・・」

 若い男がそれをもんだり動かしているのは、見なくても分かる。


 「幸平!」


 慌てて飛び起きようとするが、鎖が邪魔で動けない。



 「さっきの威勢はどうした。これで終わりか?」

 若い男はよく見るとイケメンだった。

 男はうっすらと笑っていた。


 「・・・はな、せぇ・・・ぅ・・・」

 幸平が体をくねらせて、相手を蹴り飛ばそうとするができない。



 みるみるうちに、大きくなっているのが分かる。

 男はニヤリと笑うと、ソレをもみつつ幸平の上に覆いかぶさってきた。

 「・・・反応してる。」


 「う、せ・・・」

 反抗する幸平の唇にかぶりつくようにして若い男はキスをした。


 「っん・・ぁ・・・・ゃめ・・・・・・・」

 クチュクチュと音がする。

 もう気持ち悪くてみていられなくなり、オレは思わず目を閉じた。



 「っく!」



 「あぁーあ、案外早いんだね。男にやられてさぁ」

 若い男がどうやら幸平から離れたようだ。

 オレは目を開けた。


 かすかに鼻を尿の顔りがかすめる。


 きっともらしてしまったのだろう。

 オレは全身がガタガタ震えるのを感じた。



 「こう、へ・・」

 彼のほうを見れば、つらそうな反抗の色を浮かべた瞳があった。

 「・・・こんなことして!俺たちをどうするつもりなんだよ!!」

 幸平のかわりにオレが叫べば、若い男が今度はオレをみた。


 一瞬で恐怖が体中を駆け巡る。


 「・・・証を刻んでる。」

 「証?」


 本気で意味が分からないというオレの反応に男はつづけた。

 「そう、俺が生きたという証ね?」


 「っ!?」

 マジ意味分からん!!

 そんなことのためにオレたちは・・



 眉をひそめる。


 すると、男が近づいてきた。

 「っコイツにはやめろ!」

 すかさず幸平が叫ぶが無視だ。


 いや、無視はしていないのかもしれない。


 男は4人の部下らしき男たちにいった。

 「・・俺はこの可愛い子で遊ぶから、そっちよろしく。」


 そして、足音が幸平に近づく。

 俺は恐ろしさのあまり叫んだ。


 「っ幸平!!幸平ぃ!!!」

 しかし、彼の声は聞こえない。


 「そんなヤツより、今はこっちでしょ。」

 若い男が俺の顎を付かんで顔を近づけてくる。

 「ぁ・・・ぃゃ・・・・・・・」

 恐怖で振るえが止まらない。



 そんな俺に愛おしいものでもみるかのような目で男はしばらくの間俺をみつめていた。

 「・・・やっぱり君、可愛いね。」

 そして、言葉と同時に若い男は俺の上にまたがってきた。


 ビリ・・・ビリビリ・・・


 一気に服を剥ぎ取られる。

 きていたYシャツはボロボロだ。



 『っぁあ・・・はぁん・・・・・・・・・・・・ゃめ、ろ・・・ゥ・・』



 隣で幸平の声が聞こえる。

 そちらを見れば、ちょうど足をMの字に開かれ何かをされているところだった。

 「っぅう・・・・・・うっ」

 そんな時急にこみ上げてくる。涙が止まらなくなった。


 「・・なくなよ」

 若い男がいった。

 しかし、言葉には微塵も優しさが感じられない。


 「・・・・・・・・・・・・壊したくなるだろ・・・・・・・・・・・・・・」


 男はあらわにあった胸のつぼみを両手でつまんだ。

 そのとたん、電撃のような激しいようなもどかしいような感覚がおそう。



 「いや、だ・・・はなせ!!」

 必死で身をくねらせたいが、またがられているためにできない。


 「もっとでるだろ?可愛い声がさ。」

 男はもんだり動かしたりする。

 正直、止めて欲しい。いますぐこの場から逃げ出したい。


 「ほら、反応してる。けっこう大きくなってるよ。」



 俺は真っ赤になりつつ、冷静に頭で考えようと努力した。

 まずは、この手をつながれている鎖をとることが先決だ、と。


 俺は必死に手を動かした。

 鎖にとおしたりした。

 でも抜けない。



 隣でぶうーんという音と親友の声が聞こえる。


 どうすれば・・・いったいどうすれば・・・・・・


 考えてもむだだった。



 男がとつぜん、俺のズボンをパンツごと脱がせた。


 「ひっ!?」


 ほぼ全裸の状態だ。

 そして俺のソレを手で掴む。


 「・・・これ、どうしてほしい?」

 笑う男。

 怯える俺。

 どんな状況でも答えは一つだった。


 「・・・離して欲しいです。」


 「無理」


 男はニヤリと笑う。 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ