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変態

「僕、僕、変態なのか?」

ふとムツゴロウみたいな気持ちになってしまった!

相手は人間の女子なのに!

男子校時代には有り得なかった経験だ。

でも起きたら居なくて、本当に心配したのだ。

なのに涼しい顔して帰ってきて、心配したのをウザがられたら、もう!

本当に頭に来た。

楊世は人と争うのは嫌いだ。口ケンカだけでも嫌いだ。

優柔不断と思われるかもしれないが、人とキツい言葉の応酬はイヤなのだ。

だったら、もう離れた方がマシだと思う。

そしたら、あんなにしがみつかれて泣かれて頭がカッカしてたのに

スーッとした。

動物を飼ったことは一度もないが、きっとこの愛おしさはそれに近いのではないか?

愛犬が脱走して帰ってきた人と同じ気分ではないだろうか?

「でも人間なんだ、夏希は。」楊世は腕を組む。

「僕は変態なのかな?」


月曜日の放課後、家庭科控室に向かってると家庭科の木村先生に声を掛けられた。

「また、今度は商店会から頼まれたって?」先生は心配そうだ。

「絶対成績落とさないでね!何が何でも!

期末テスト頑張ってね!

皆に言っといてね!」先生の目がマジだった。

この高校生活テストなんか二の次三の次だったおかげか?

下がるほどの成績ではない!自分は。

しかし、サキとヒロはどうだろう?心配になる。

「ヒロ、期末テスト対策してる?受験勉強も大事だけど?」控室入るとさっそく聞く。

「どうした?俺の成績なあ〜サッカー時代より上がらないと意味ないもんなあ〜古典なんだよ!ネックは!

誰か教えてくれ!」と嘆く。

「私は心配ないわ。推薦枠取れそうだし。ただ取れそうな所はダンス部無いんだよね〜」と悩む。

「先生が絶対同好会前より成績落とすなってさ!

頑張ろう!」と話してた所に楊世が不機嫌そうに入ってくる。

夏希とヒロはちょっと背中を丸めてシカトする。

「すごく機嫌悪くない?」サキが声を掛ける。

「まあ、色々ね。調理師学校じゃなく大学行かないかと先生に言われた。」

ムスーとしながら調理師試験の本を開く。

「まあ先生達は一応大学勧めるからね。専門学校はその後からでも良くないかと。」サキが苦笑する。

「一人前の料理人成れるの、一体いくつだよ?

本場のピザ職人は中学から修行しないと認められないのに!」楊世が怒りを(あらわ)にしてる。

「それと、2人!夏希とヒロ!あのマンション夜行ってエレベーター乗ったの!

危ないじゃないか!昼でも見たのに!」より一層不機嫌に拍車がかかる。

「え〜っ、また行ったの?アンタ達?

好きだね〜ホントに。」サキが驚く。

「スゲ〜ぞ!昼とは段違いに恐い!

住んでる住人もヤバいし、エレベーターのオバケも水浸しの婆さんだし!」ヒロがあの恐怖を語る。

「水浸し?」楊世がそこを気にする。

「あっ、日曜日にダンスクラブの帰り道月島商店会を

皆で歩いてたら、会長さんに渡されたんだよ、コレ」

サキがたたんだ紙を出してきた。

サキのダンスクラブは月島商店会の中にある。

イベントの時には踊ったりしてる。




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