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詩*日常から*

夕方に見る夢は

作者: a i o





夕方に見る夢は

姿の違う

懐かしいひと

なぜか悲しい

懐かしい場所


重低音と不穏がベースの

色調

非日常が日常

ターニングポイントを

見つけられないまま

すべては地続き

曖昧さだけが明瞭にあって


ナンセンスなストーリーを

さらり受け入れて

悲劇と喜劇は紙一重

知っている顔も

知らない顔も

鈍いパーツで

滑らかに微笑む


脈略なく現れる

薄暗い近道を抜けて

匂いのない

気配のない

乾いた景色

どこにもない街並み


成り立たない会話を

スムーズに紡ぐ

あなたの

随分と若い横顔

甘くて苦しい


荒唐無稽な寂しさが

去来する

細部に宿る

過去の断片は

繋ぎ合わせても

それとならない

歪さで瞬いて


夕方に見る夢は

涙に濡れる目覚め

疲れ果てた身体

セピア色の夕陽が射して


悲劇と喜劇は

紙一重

泣きたかったのか

笑いたかったのか

それすらも

思い出せぬまま
















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