ダンジョン攻略〜前哨戦・概要〜
まずはナレーション回
最奥層の三箇所のエリア。
「荒野」「運河」「渓谷」
それらの場所に最奥層の「古城」に入るためには、「結界」が張られていた。
―――――最奥層・荒野―――――
砂塵の舞う荒野では不良グループが巨大魔獣と戦っていた・・・!
「ぐああぁぁぁぁっ!!」
「クソったれ!!これでもくらえっ!!」
不良グループのリーダーと思わしき男は付近の岩石を持ち上げて魔獣に目掛けてぶん投げた!
しかし魔獣はそれを砕いた!!
「クソっ!!なんて怪力をしてやがるんだ!!」
「マサルの兄貴っ!あいつやべぇって!!
俺らの魔法攻撃に兄貴たちの直の殴りがものともしないんすよ!?
これ以上は無理っすよ!!!」
咆哮を上げ、満身創痍の不良グループたちを吹き飛ばした!!
「ちくしょう・・・!!!
ここまで来て・・・!!!」
「兄貴っ!!」
―――――最奥層・運河―――――
ジャングルを輝き彩る運河、
そこには小学生の集団が大蛇の魔物と戦っていた。
「うわあぁぁぁぁっ!!」
「きゃあぁぁぁぁっ!!」
大蛇の魔法で吹き飛ばされ、リーダー格は大蛇の毒牙を受けていた・・・。
「みんな・・・早く・・・逃げるんだ・・・っ!!」
「タカシっ!!」
「でもっ!!」
「いいから逃げるんだっ!!」
リーダー格のユウキという少年は毒状態でありながらも、吐血しても大蛇に戦いを続けていた・・・!!
―――――最奥層・渓谷―――――
霊峰を囲む渓谷、風が吹き荒れ
足場は悪く、歩くも困難
「きゃあぁぁぁぁ!?」
そこに一人の少女と複数の人間たちが巨大な鳥の魔物と戦っていた。
鳥の魔物は羽ばたきして突風を起こして突き落としていた!!
(信じられない・・・!こんなに強いなんて!?)
巨大怪鳥の魔物に恐れをなしたか、逃げ惑う者や自暴自棄になっている人は戦意喪失していた・・・・・。
(ちょっと!?なんなの!?こんなの聞いてない!!?)
現在、荒野には不良グループが攻略しており「巨大魔獣」がいた。
運河では小学生グループ達は「大蛇」と戦い、渓谷は各冒険者達が「巨大怪鳥」と戦っていた。
巨大魔獣は獅子の如くの身体と鷲の翼を有し、猿の手足をしていた。
大蛇はアナコンダに匹敵する巨体の猛毒蛇。
巨大怪鳥は山を覆うほどの巨体で羽ばたけば辺り一面を吹き飛ばし、建造物や木々を薙ぎ倒す大突風を起こす。
下手な冒険者が瞬時に死ぬことは確定
歴戦の猛者が良くて4〜8人いてやっと互角か討伐ができるかの二つだ。
現ダンジョンの攻略は、この3体の魔物を倒さなければならないことだ。
一体ずつ挑めば安全かつ安心な反面、時間と手間がかかる・・・・・、各個撃破でチームを編成して戦えば手早く倒せるが、実力と練度が貧しく乏しい者と協調性と連携能力が無ければ敗戦敗死になる。
今起きる戦いは、三者三様の人と魔族が呉越同舟の戦場の舞台。
荒野・運河・渓谷の戦いが、始まりを告げた・・・!
そう、彼らの来るまでの戦いの物語・・・。
次回
各エリアの戦い
荒野・運河・渓谷の三ヶ所の戦い




