ダンジョン攻略〜発覚〜
ダンジョン回
起承転結の「承」の回
ここでチュートリアル的展開。
―――――ダンジョン中層・入口前―――――
「ねえ、アサナギさん?」
「なに?」
「ここはどこ?」
「ダンジョンだよ?」
ヤマトたちの目の前には、巨大な泉とジャングルがあった。
獣・鳥・虫等のモンスターがひしめき合っており、ナワバリ争いをしているモンスターや巻き込まれている冒険者達の姿があった・・・。
「いきなりさ?これ難易度高すぎない?」
「言いたいことはわかる、でもこれ現実なんだよ・・・!」
アサナギは無表情ながらも涙を流していた・・・。
「行くしかない・・・てか?」
「うん、覚悟はしたほうがいい。
じゃないと彼らの二の舞になるよ・・・!!」
ヤマトとアサナギは武器を持って戦火の渦中に突撃した!!
襲い掛かる数多のモンスターに、ヤマトとアサナギは戦い始めた!
「行くぞおるらあぁぁぁぁっ!!」
「おおぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」
巨大なカブトムシにクワガタとトンボ、引いては蜂と蟷螂等の凶悪全開のモンスターや群れをなす獣のモンスターと不規則に襲い掛かる植物のモンスターと戦い、二人は血と汗を流して戦線を繰り広げた・・・!!!
―――――ダンジョン中層・遺跡群―――――
「アサナギ・・・・・・オレ・・・・・・・イキテル・・・・・・・?????」
「安心しろ、生きてる。
あと顔がハニワみたいになってるぞ?」
「イキテル・・・・・いきてる・・・・・生きてる・・・・・・。
オレ・・・・今・・・・生きてる・・・・・!!」
「はいはい、今はゆっくり休んで?
あとでステータス確認しよ?」
「・・・・・ゔん!!」
アサナギとヤマトは自身のステータス画面を見た。
【名前】倭凛太郎
【種族】人間(現世)
【年齢】16歳
【戦闘スタイル】魔法剣士
【レベル】9
【称号】大魔王後継者
【HP:1180】
【MP:560】
【POW:7】【WISD:5】【PHY:12】
【MAG:5】【SPED:7】【LUCK:4】
【名前】朝永松逸
【種族】人間(現世)
【年齢】16歳
【戦闘スタイル】勇者
【レベル】7の2乗
【称号】救世の勇者
【HP:2240】
【MP:480】
【POW:10】【WISD:9】【PHY:10】
【MAG:13】【SPED:8】【LUCK:7】
「・・・・何、これ?
もう一桁さ?上がってもいいんだよな?
あれだけ戦って生き残ってさ?レベル10になってもいいよな?
・・・・・これぽっち!?」
「まあ、ヤマトの場合は仕方ないと思うよ?
「スキル欄」を見れば・・・ね?」
アサナギの言葉に従い、俺は「スキル欄」を見た。
「スキル」
【良成長;経験値獲得入手量1.5倍】
【下剋上;ステータス2〜3倍UP &スキル10倍強化
相手スキルの学習吸収・必要経験値20倍増加】
【大魔王の加護;各属性魔法・闇or呪い系魔法が使える】
「・・・・・・これが、何?」
「自分でも気づいてないの!?
特に「下剋上」が馬鹿げてるんだよ!!!」
「・・・・・は?」
「・・・やっぱり!
・・・いい?これ見て?」
アサナギはヤマトのステータスを見て、ステータスの数字をメモして計算し始めた。
そして、計算し終えて解説をした・・・。
「もしかして、この6つのステータスの字を理解せずにトレーニングしたのか?」
「・・・それが、なんだ?」
アサナギは深くため息を吐いた・・・。
「・・・ヤマト、君のステータス欄を見せてもいい?」
「・・・?
・・・・・これか?」
ヤマトは自身のステータス欄をアサナギに見せた・・・。
「・・・やっぱり。ステータスポイント振り分けてなかったな?」
「「ステータスポイント」・・・?」
アサナギはヤマトに「ステータスポイント」の説明をした・・・・・。
「君は元々の強さを基本に「下剋上」のスキルが乗って、今の君の強さになっているんだ。
だけど、普通の人はポイントを振り分けて強くなるのを対し、君の場合は数倍の強さで気が付かなかっただけだ。
だから君は下手な人より格上・・・最強格の「手前」に立っているんだよ」
「はあ・・・?」
「さて、これを見て?」
アサナギは自身とヤマトのステータスポイントを見た・・・。
アサナギ;STP「10」
ヤマト;STP「100」
「・・・なに?これ?」
「ステータスポイント、これを振り分けると・・・」
アサナギはステータスポイントを振り分けた
【名前】朝永松逸
【種族】人間(現世)
【年齢】16歳
【戦闘スタイル】勇者
【レベル】7の2乗
【称号】救世の勇者
【HP:2300】
【MP:480】
【POW:12】【WISD:10】【PHY:12】
【MAG:13】【SPED:10】【LUCK:10】
「・・・ね?」
「・・・はあ。
そうやってなれる・・・・ん?
それおかしくないか?俺のステータスがなんで桁違いに強いんだ?俺自身は?」
「それは「下剋上」の効果だよ・・・。
よく読んで?」
「うん・・・」
【下剋上;ステータス2〜3倍UP &スキル10倍強化
相手スキルの学習吸収・必要経験値20倍増加】
「・・・どゆこと?」
「だから・・・ステータスが倍増ししてるんだよ!!
それに、スキル効果10倍の時点でもうぶっ壊れてるんだよ!!!!!!」
「そんなに・・・!?」
「・・・まあ、振り分ければわかる。
それがどれだけやばいのかすぐわかるよ?」
「おっおう・・・・・」
ヤマトは自身のステータスポイントを振り分けた・・・。
【名前】倭凛太郎
【種族】人間(現世)
【年齢】16歳
【戦闘スタイル】魔法剣士
【レベル】9
【称号】大魔王後継者
【HP:3540】
【MP:1680】
【POW:34】【WISD:7】【PHY:20】
【MAG:56】【SPED:14】【LUCK:10】
「・・・とりあえず、こんな感じか?」
「・・・そうだね?
あとは実践あるのみだね?」
「おう・・・」
「幸い、近場の湖に向けて魔法を使ってみたら?」
「ああ」
そう言い二人は付近の湖の前に立った。
「さて、まずは「ファイアー」から!」
アサナギはファイアーを唱え、火球が放たれ爆発した!
「まあ、これが僕の魔力だね」
「・・・じゃあ、俺だな・・・!
ファイアー!!」
ヤマトはファイアーを唱え、火球が弾丸の様に放ち
着弾地点に爆発して巨大な火柱が立った!
「・・・・・・・・・・」
ヤマトはこの世の絶望と人生最大の後悔を体験した顔でアサナギに向けた・・・。
「・・・・・よし、課題「出力を抑える」ことだね?」
「ヨロシクオネガイシマス・・・・先生・・・(涙洪水)」
その後、ヤマトとアサナギは一時魔力調整の為に勤しむことになったとさ・・・。
―――――ダンジョン中層・森林区域―――――
「・・・やれやれ、これだけでもやっとか?」
一方、ポルコたちは森林のモンスターたちを倒しつつ、ダンジョンの奥へと向かっていった・・・。
「さすがポルコさんってところか?
まあこの程度は雑魚当然か?」
「へぇ・・・へぇ・・・。
何が雑魚なんだよ!!
二人が強すぎるだけだっつーのっ!!」
昆虫・植物系のモンスターたちを倒し、一行は目的に向かって戦っていた。
「・・・それで、本当なのか?」
「まあ、確かに聞いた話に関しては半信半疑だったよ。
でも例の写真がネットとやらに出ていたから確実性が出てな?」
「ネット?SNSというやつか?」
「あ?・・・どうだっけな?」
「・・・まあいい、とにかく「最奥」に行くんだろ?
もしその話が本当なら大事になるぞ・・・!」
その時、どこからともなくドンっ!!と鳴り響き、後の方向には巨大な火柱が立っていた・・・。
「・・・・・団長、今のって・・・?」
「君子危うし近寄らず。・・・だといいんだがな」
「ええっ!ちょっ!ポルコさん待ってってば!!」
ポルコたちは目的地に向けて進んだ・・・。
―――――ダンジョン中層・山岳区域―――――
「・・・・・・・」
「・・・マジ?あいつ・・・!?」
「ねえ・・・・あの人キレたらまずいタイプじゃない?」
山岳区域を完封した生徒会の三人は、ヤマトが放ったファイアーを目撃した・・・。
「どうする・・・あれ下手したらかえって危険じゃないか!!
無闇に刺激したら・・・!」
「わかってるわ、でもあれだけじゃあ足りない。
もっと間近で見ないと駄目よ、そうじゃないと知ったことにならないわ」
「マジすかぁ〜!?」
「・・・先回りするわよ?
私たちも強くなるいい機会だからね?」
「へ〜い・・・」
「は〜い・・・」
生徒会も中層を抜けて、最奥へと向かった・・・。
次回
最奥の戦い。
戦闘描写練って頑張ってみます。




