筋肉にしか興味のない赤ずきん
◯食卓
お母さん「赤ずきん、おばちゃんにプロテイン持っていけ」
赤ずきん「はーい」
これは……新発売のぶどう味プロテイン!
50杯分の粉で3000円するお買い得品
味はともかく、コスパはなかなか良いものだ
赤ずきん「3パック?」
お母さん「そうよ。オオカミには気をつけるのよ」
赤ずきん「行ってきまーす」
今日の筋トレどうしよう?
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◯森をランニング中
すーーーー
はーーーー
すーーーー
はーーーー
スクワット
お嬢様の百合
スクワット
メイド攻め
耳かき
くりくり
フロントリラックス
リラックスと言いながらハード
オオカミ「すみませーん」
赤ずきん「なんでしょう」
オオカミ「赤ずきんさんですね」
赤ずきん「はい」
妄想中断された。くそが
オオカミ「あのですね」
赤ずきん「はい」
オオカミ「あなたのおばあさん、トラック事故で救急搬送されてるんですよ」
赤ずきん「はい」
オオカミ「」
飽きた
メイド、耳かき
お嬢様、ふわふわ
手を握る
ぎゅーっ
その瞬間、前腕筋が肥大化
お嬢様はメイドを握りつぶす
赤ずきん「プッwww」
オオカミ「あのー、聞いてますか?」
赤ずきん「はい。だからもう行きますね」
オオカミ「あの、ちょっと、ちょっとー」
ランニング再開
すーーー
はーーー
すーーー
はーーー
オオカミ「待てっつってんだろ。うわ速ッ」
メイドはオオカミを握りつぶしましたとさ
めでたし めでたし
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◯おばあさん宅
鋼鉄の玄関
赤ずきん「フーン!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
赤ずきん「ふう。おじゃましまーす」
おばあちゃん「らっしゃいフロントリラックス」
赤ずきん「ナイスバルク。胸の下がわずかにデカくなったね」
おばあちゃん「さすがグレート赤ずきん」
赤ずきん「……えへへ、嬉しい❤︎」ポッ❤︎
えへへ
私の眼
マッチョの眼
よかった
鍛えてよかった
うふふふふ
うふふふふふふ
おばあちゃん「ほう。ぶどう味か。はてさて当たりかゲテモノか」
赤ずきん「毒味はまだよ」
おばあちゃん「してねーのかよw」
赤ずきん「飲もう飲もう」
おばあちゃん「うぇーい」
ばかでかいシェイカー
牛乳400cc注ぎ
専用スプーン、紫の粉4回
フタをして
シャカシャカシャカ
おばあちゃん「んぐんぐんぐ。ほい」
赤ずきん「ん。んぐんぐんぐ」
お、おえ。ばかやろう。
甘ったるい。
甘すぎるゆえの抵抗感
なんで3パックも買った
おのれクソババアめ
もっと考えて買えよ
おばあちゃん「うまい」
赤ずきん「ファッ!?」
おばあちゃん「ホイホイ飲める」
赤ずきん「うっそーん」
それはいいとして
この後めちゃくちゃボクシングした
赤ずきん「じゃあね」
おばあちゃん「じゃあね」
ランニングで帰る
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その後、オオカミの姿を見ることは無かった
あの適当な対応が、オオカミの危機感を煽ったのだろうか?
そうかもしれない
オオカミの獲物は弱者
強者はそもそも狙われないのだ。
やっぱ筋肉
筋肉筋肉
めでたし めでたし