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A令嬢の華麗なる奮闘  作者: Beni
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ーーどうにかして、18歳で成人するまでに婚約を破棄しないとよね。




うーんと自室で頭を抱えながら、考えを紙に纏めていく。




とりあえず残りの3年で、私の無能さと悪女さを広めて婚約破棄することを目標にすることにした。




以前の私は、自分にも厳しく同じくらい他人にも厳しかった。



それに皇后になるものとして感情を面に出さないように躾けられていたため、にこりともしない冷徹な女だと思われていたから、フェリチータが現れてから彼女が春の乙女なら、私は呪われた黒百合の乙女だと陰口を言われていたのも知っている。




そういう女だから皇帝も私を愛さなかったんだろうし、婚約破棄してもらうためにも悪女と言われた評判はそのままにした方がいいかも。



黒百合の乙女なんて、なんだか強そうだし悪くないと思う。




あとは以前は皇太子に捨てられないように自分の手柄を逐一報告していたけど、それをやめていっそ何もしなければ無能な悪女として捨ててもらえるかもしれない。





そうしたら、わたしは自由になれる。


大好きな家族ともずっと一緒にいられるし。



弟が爵位を継いだら人柄の良い平民男性と結婚して、城下で細々と暮らすのもいいかもしれない。




公爵家にいる間は苦労なんてしたことがなかったけど、王宮に住み始めてから皇太子に冷遇されている私には誰も優しくしてくれなかった。




まず私付きの侍女が仕事をしなくなって、そのうち護衛のはずの騎士も周りからいなくなり、しまいには食事すら運ばれなくなった。



プライドの高かった私はこんな扱いは不当だと皇太子に直談判したこともあったけど、面倒そうに「自分の日頃の行いの結果」だと皇太子に言われて、訴えることもやめてしまった。



今考えてもあれは酷いと思うけど!





それから皇后になった後の1年間は、身の回りのことや掃除、食事の準備まで全て一人で賄ってきた。



おかげで家事全般は得意になったし、薬草についても随分詳しくなった。



皇帝は私に執務以外何も与えなかったから、ドレスのリメイクまで自分でできるようになった。




今度の人生では下町で夫とパン屋をするのもいいかもしれない。

いや、服屋でもいいかも。








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