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プロローグ
初めての投稿です
世界一平和で強大な国テミス
各国へ繋がる大きな運河と大陸間をつなぐ唯一の安全な航路への入口
そのふたつを併せ持つ永世中立国家だ
侵略国家であったテミスを中立国家へと変えた王カエサルは死に際にたったひとつだけ遺言を残した
「子供だけは絶対に殺すな理由があってもだ」と
以降この国で子供が殺されたことはないとされている…
死んだ
それが私の最初の記憶
美しく飛び散る鮮血と唸るような静かな断末魔だけを鮮明に覚えている
あの日私の両親は殺された…あの暗殺者に
しかし私は生き残ってしまったのだ
そう、法のないこの国で唯一の”ルール”によって
子供は絶対に殺してはならない
たとえ目撃者であったとしても──