表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

創造

作者: PET

暗い海をさらうように、心の中に手を入れて

ひんやりとした影に触れ、唱える魔法を選んだなら

逆転の一撃を打ち上げるんだ!


ここは戦場のようだけど、曇り空を横切る鳥は

横なぐりの風をものともせずに、未来の命を運んでいる


僕らに残された、乾いた笑い そして張り付いた激昂

薄暗い瞳を透過して、千里眼の水晶に映しだされた可能性


明るみの漏れた薄い煙りから、いろいろな未来を垣間見ることが出来るなら

少しくらい、辛い状況にいなきゃいけなくたって、

目指すものが見つかると思ってきたけれど

大抵それは形のないもので、満たされない想いが増えるだけなんだって

虚しさがそう訴える


疼く傷にあいづちを求めたり、寂しさと背中を合わせたり・・・


あんたはいつも否定されることを嫌うけど、

僕らにはけんかする相手もいやしない。


退屈の欠伸とは反りが合わないし、

痛みはいつも忙しそうにしてるから、


たまに全てをぶちこわしたくなるんだよ

自分に嘘ついて抑えこめるほど、大人じゃあないわけで、

あきらめて塞ぎ込んじまうほど、夢なしでもないわけだ。


思い詰めるのは簡単だけど、

踏みとどまるのもどうなのか。


臆病なままの生き方で、広く視野を保つため、

この虚ろな文句を唱え、どうするべきか。


誘惑の幻影とはそこそこに、雄大なドラマに向かうため、

結局僕は何をするべきなのだろう・・・


いつの日か、子供に笑い話を語るようになり、

またいつもの恥ずかしい運命が繰り返されて・・・



時はいつしか再び巡り、想像は現実を凌駕してしまう。

だけど、想像は必ず現実のもとに在り、

現実は僕らとつながっている。


だから、時間が法則を裏切らない限り、

僕らの追いかけた夢は、無駄にはならないよ。


夢から覚めて、まぶしい光を浴びるのも、

うす暗い洞窟や、深い暗闇の中でもがくのも、

僕はどっちでもいいと思うんだ。


少なくとも、今の自分を信じきれるなら

母親が大丈夫だって言い切ってくれたように


そうさ、かがんで泣くのはこりごりで、

絡みたくない奴もいるけれど、

体を起こして始めよう。


うつむいてばかりじゃ仕方ない

誰かを感じなきゃ意味がない

次にどうするか、決められるのは自分だけ


だからそうさ、理想論に立ち向かうのも、

本能の刺激に染まるのも、

僕は結局一緒だと思うんだ。


幸せの酔いが醒めても、

少し距離が遠くなっただけ


心の距離は変わらない

道はまた交じり合い、

同じ場所にたどり着く


思い出も、考え方も、

共有した時間も、

僕らの残した足跡がある限り。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ