疑問や謎2
〇魔法の強弱について
魔法はたいてい属性がある。
地(土)水火風の4つに光と闇を合わせた6属性が多くみられる。
これは世界を作ったのが6種の精霊で、四方と上下に精霊の世界があり上は光、下は闇、北は水で南が火、東が風で西が土(北と西が入れ替わる場合有り)となっている。
人の住んでいる辺りは各精霊の力がほぼ均等になっているため地面があり風が吹き雨が降って昼間と夜があるが、ひたすら東(風)方向に進むと風が強くなり火が吹き消され水も乾き、ついには台地すら吹き飛ばされて風のみの世界がひろ月こととなる、南に進めばどんどん気温が上がり・・・
…話を戻そう。
魔法を攻撃に使う場合、火が一番強くて次が風か水、土が一番弱いというのが多いと思う。
火>水(氷)>土>風という場合もある。
何故か大抵火が一番強いことになっているのだけれど、ちょっと待ってくれ
火、水、風、土の中で物質は水と土だけ、あえて言うなら風も空気という密度が低いが物質だ。
火は? 物質でもなんでもなく「現象」だ。
木が燃えるのは気の中の炭素等の物質が酸素と結合する際に発生する熱と光が火や炎として認識されているのであって物質ではない。物質に分けるのなら炭素(土)と酸素(風、空気)が合わさったモノだ。
そして火は燃料と酸素が無いと存在できない儚いモノという事はみなよく知っていると思う。
火は他の3つに比べてものすごく不安定なのだ。
次に火が攻撃魔法としてなぜ強いのかという事を考えてみよう。
火の強い点はその熱が一番だ、他の属性は水を氷に変えるといった変則的(?)なことをしない限り周囲の温度と変わらないだろう。
水をかけられたり石を当てられたり、風に吹き飛ばされた相手が濡れたことや当たった痛み、衝撃に驚くことは有っても熱いとか冷たいという事はあまり見受けられない。(濡れた結果冷たいのは除く)
火の魔法はその熱気を当ててビビらせるとか当ててやけどさせる何て事がある。
また、火は燃え移ることがあるという点も強みだ。
木製の建造物に対して火の魔法を使って火事を起こすとか森や林の中で火魔法を使って火事になる(これも疑問だけど)というのはよく見る描写だよね。
さて、火の強みは火が発生する熱だとしても、先に述べたように火はただそれだけではすぐ消えてしまう不安定なモノである。
火の魔法を使用するときの描写で多いのが手元に火の玉や火の槍などを出現させてから目標に向かって投擲もしくは射出し、着弾すると爆発する。
おおっと、書いてて気付いた「着弾すると爆発する」効果、こいつも後で書くか
手元で火を発生させて投げるというプロセスを取る意味は何だろう?
思いつくのは「見た目がかっこいい」と「誰が魔法を放ったかわかりやすい」の2点だが、火というものが不安定な存在だという事を考慮するとまるっきり無駄に思える。
魔法の火が「魔力を燃料として火を発生させる」というものである場合、手元で発生させてから着弾までの間は「火という現象を維持するためだけ」に無駄に魔力を消費していることになる。
これが石を射出する場合なら魔力で石を生成したらそこで魔力の消費はいったん止まる。
射出するときに初速を与えるための魔力を消費するが、飛行中に魔力の消費は無いだろう。
当たった場合は石の質量も衝撃となるから尚良い。
途中の無駄をなくすなら目標物に接するように火を発生させた方がよっぽど効率的だ。
火の魔法が強いっていうのは「火を発生させた後、目標物に当てるまで維持するのが大変」だから強いと言われるのではないだろうか?
どうしても火を目標物に投げつけたいなら火炎瓶を土魔法や風魔法で射出した方が良いのではなかろうかと私は思う。
もしくは「火のように発光するほど高温の、発火性の気体ないし液体をを球状もしくは槍状に固定し、目標物に向けて射出、着弾時に固定が解除されて高温の発火性物質が空気に触れるようになり爆発するように燃焼する」というのはどうだろうか?
他の属性の魔法に関しても色々と疑問は有るけど、火が最強というのが一番の疑問だったので書いてみた。
〇MMO系や経験値のある異世界系について(経験値について)
経験値の配分に関してやたら細かい設定をしてある作品を見ると「計算とかすげー大変そうだな、どうやって管理してんのかな」とか思うんだけど、大抵複数同時に上がる。
例えば行動によって熟練度が上がり、一定値に達するとスキルを取得したりスキルレベルが上がったりする。スキルは複数の熟練度から構成されており、例えば火魔法の場合は「火の才能」「魔力感知」「魔力操作」「魔力放出」「詠唱」みたいな。
で、「全ての熟練度が一定以上ある&合計がいくつ以上」みたいな条件でスキルゲットやレベルアップといった感じのやつ。
いや、駄目じゃないんですよ。実際にMMOにそういったものもあると思うし。
ただ作品が長く続くと面倒になるのかわからんけどレベルが上がって必要経験値(熟練度)が多く必要になってるはずなのに(そういう描写があるのに)「今回の戦闘で火の魔法剣使ってたら久々にレベルが上がった、剣術と体術と魔力操作と火の才能」「前回上がったものを考慮して今回は戦闘時に氷の魔法を多用したら水の才能と風の才能と詠唱が上がった」とか出てくる。
いや、細かく分かれてるんだよね?数回の戦闘じゃ何も上がらないくらいレベル高いんだよね?水だけとか風だけとか火と風の魔法とか体術だけ使ってる描写あるよね?経験値のバラツキ考えたら一度の戦闘で複数上がるのってほぼ無くならない?
設定としては面白いし、そういうゲームがあったらやってみたいとは思うけれど、小説としては死に設定じゃない?矛盾を生む分足枷になってるし。
せめて一回の戦闘ではなく、今日の冒険の結果として描写してくれると受け入れやすくなると思います。




