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百合の花の少女
春です!私、石川桜は今日から「花園学園高等学校」に入学します!「高校生になったし、友達を増やすぞ!」と、独り言を呟いていると、とある女の子が私の横を通ったときに何かの花の香りがしたのです。良い香りだったな、とその女の子に呆気を取られていると足元には白い花びらが落ちていました。「この花びらは何だろう…あの子が通った後に落ちていたけど…」何か不思議な子だったな、と考えているうちに入学式はいつの間にか終わり、気がつけば自分のクラスの教室にいました。「あれ?私いつの間にか教室にいたんだ」と、少し驚いていると「あれ?じゃないよ、ずっと難しい顔をしていたけど何を考えていたの?」後ろから聞こえたので振り返るとそこには私の幼馴染みの海波紅葉が立っていた。「紅葉ちゃん!今朝不思議な子に会ってね…」その子について説明すると、「その不思議ちゃんが通った後にこの花びらが落ちていたのね…これは百合の花だね」紅葉ちゃんはそう答えた。