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転移先での国取り合戦  作者: てんとう虫
第一章
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第一章5話 酒場にて

「ようこそ! 王都ロベルハイムへ!」


夜の8時を過ぎたところで馬車が王都ロベルハイムに到着し、門番の検査が終わったところで開門の号令がかかった。


馬車を預け、城下町に一歩足を踏み入れたとたん、様々な食材の香りが漂ってきた。


「そういえば俺こっちの世界に来てから何も食べてないな……。情報収集もかねて、こういうときは酒場だな!」


――酒場を探して10分後――


「お客さんいらっしゃい!」


店内では、酔った人々や笑い声や叫び声をあげ、大いににぎわっていた。


「ずいぶんと客が多いな。あ、ちょっとお姉さん。焼き鳥と生一つ。」


「あのぉ、申し訳ありませんが、生ってなんですか?」


「生ビールのことですけど……」


「本当に申し訳ありませんが、ビールってなんですか?」


――え、ビールって無いの!?――


「お酒ってどういうのがあるんですか?」


「ワインやウイスキー、焼酎がございますが……」


――ビール以外はあるのかよ!――


「あ、じゃあ、もう水でいいです……」


「かしこまりました!」


なんか疲れた。こんな調子じゃあ、異世界統一なんて無謀な気がする。でも、まずは情報収集しないとな。

よし、第一回ダイスケの聞くことリスト!!!


・この世界の現状

・現在の戦況

・兵士として軍への入隊方法


――1時間後(夜の9:30)――


ふぅ、なんとか状況を理解できた。要約すると、こんなふうになっているらしい。


まず、この異世界の名前はアメイジアというらしい。一つの大きな島になっていて、周りは全部海。どこまでいっても海。そんな世界だそうだ。

アメイジアには人、竜、神、蟲、霊の5つの国があって、お互いに統一を目指して戦争をしている。これはロベルトさんからも聞いた。

そして、今一番勢力の強い国が神の国だが、人口が極端に少ないらしく、1000人前後と言われている。あ、人口じゃなくて神口(しんこう)か……。


現在の戦況の話をすると、ロベルトさんが言ってた通り、最近竜の国と大きな戦争をしたらしい。犠牲者こそ多かったものの、戦争には勝利したため、竜の国の勢力はかなり弱まった。壊滅まで持ち込みたかったが、こちら側もおおきなダメージを負っていたので、帰還したそうだ。

ちなみに現在の勢力ランキングは、神、蟲、人、竜、霊で、人間陣営は3番手ということになる。


軍への入隊方法だが、直接王城を訪ねればなんとかなるらしい。とくに俺は国王ロベルトさんに頼まれて来たのだから、簡単に入隊できると思っている。


そんなわけで、今日は宿に泊まって明日王城に向かうとしよう。


結局追加注文で唐揚げと焼きそばも食べてしまった。初期の所持金少ないのに……。


そして大介は深い眠りについた。









最近ブックマークが1件ついたので、猛烈にやる気が湧いてきています。ありがとうございます!

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