第72話 白鳥、単独進出
虹色の光と共に、「コーリク国」軍の制圧下にある宙域に、「ウォタリングキグナス」が純白の船体を踊らせた。
「付近に敵影無し!」
ワープアウト直後の索敵不可能な時間が過ぎると、アニーは報告した。無防備状態の所に攻撃を仕掛けて来る敵がいない事は、無人探査機などからのデーターで確認は採っていたので、この時点で付近に敵影がない事も、分かり切った事ではあった。
「予定通りだな。敵輸送船団はどうだ?」
「こちらのワープアウトを察知して、韜晦コースを取りつつあるわ。それから、護衛に付いていた小型戦闘艇2隻と空母1隻が、こちらに向かって来ているわ。」
バルベリーゴの問いに、アニーが答えた。
敵輸送船は、「キグナス」の索敵範囲の外だ。ワープアウト直後の無防備な状態を計算に入れれば、そんな近くにワープアウトするわけにはいかないのだ。だが、無人探査機からのデーターで、敵の動きは把握できている。敵も、この宙域には無人探査機を飛ばしているだろうから、「キグナス」の動きは把握しているはずだ。
彼我の無人探査機同士も、互いを見つけてはいるだろうが、攻撃手段を持たないので手は出せない。
「敵輸送船に向けて、全速前進だぁ!ドーリー。」
「あいよ、バリー!」
バルベリーゴの指示にドーリーが応じた。ドーリーがコンソールを操ると、クルー達の視界が暗転する程の加速重力が、「キグナス」に加わる。
「うぐぐ・・」
「くわわわ」
航宙指揮室のあちらこちらから、重圧に耐えるクルー達のうめき声が聞こえる。
「敵輸送船は、最大船速は出していない模様。こちらの加速性能を、甘く見ている証拠ね。全力で逃げなくても、追いつかれる前に本隊に合流できる、と思っている見たいよ。」
「たった1艦では、護衛戦力を突破できないとも、思っているんだろうぜぇ。」
アニーの意見に、バルベリーゴが付け足した。
「敵小型戦闘艦2艦、急速接近。その背後の空母から、戦闘艇多数も発進した模様。」
「ミサイル戦用意!弾種、散開弾!」
「了解!」
バルベリーゴが叫び、ジャカールが応じた。
「宇宙艇、出る準備は出来てるか?」
「当然。」
今度のはバルベリーゴとコロンボだ。
「『ユラギ国』の戦闘艇はどうだ?」
「準備万端で有ります。バルベリーゴ船長。」
応えたのは「ユラギ国」兵士だ。今、「キグナス」には、20隻から成る「ユラギ国」軍戦闘艇団も便乗している。その団長が答えたのだ。
「敵戦闘艇、包囲体勢で待機、待ち構えているわ。」
「戦闘艦と連動して攻撃して来るつもりだろうなぁ。先手必勝と行くか、ユーシン!」
アニーの報告に、そう口走ったバルベリーゴ。
「任せて置け。有効射程距離の遥か外だけど、噛ましてやるぜ。」
この場合の“有効射程距離”とは、事前に情報を得ている敵艦の磁場シールドの強度や装甲の厚さを前提にして、それをこちらのビームが貫く事が出来る距離の事だ。敵が精一杯の防御をしても、ちゃんと当りさえすれば、損傷を与えられる距離が、“有効射程距離”となる。情報が間違っていれば、有効射程以内の距離からの攻撃が、無効になる事もある。
今、敵は、「アマテラスマークⅢ」の有効射程距離の外だ。だが、ユーシンは「アマテラス」の発射体勢に入った。普通なら、当たるはずの無い距離でもある。これだけの距離が開いていると、レーダーでの索敵にも誤差が生じる。
だが何故か、ユーシンには、この誤差の補正が出来た。何故だかは本人にもよく分かっていない。色々データーを眺めた後で、じっと目を閉じて集中力を高めると、レーダー反応と実際の敵位置のずれが、何となく分かるのだ。
「『アマテラス』、2秒後に発射する。」
コンソールの上で指を踊らせた後、ユーシンは、ぼそりとそう言った。
2秒間のレーダー索敵で得たデーターを計算して、コンピューターがはじき出した敵の位置から、ユーシンの入力した予測誤差の分だけずれた方向に向けて、「アマテラス」は発射された。
そして、何故だか理由は分からないが、そのビームは「キグナス」目がけて突進している敵小型戦闘艦の側面に、ドンピシャで命中した。
だが、射程圏外である。敵が磁場シールドを展開していたら、それに中和され、ビームは敵装甲を撃ち抜くだけのエネルギーを失ってしまうはずだ。だが、敵は、磁場シールドを展開していなかった。
敵にとっては、「アマテラス」の出力は異次元だったようだ。過去に一度、「コーリク国」軍の戦闘艦4艦が「アマテラス」の威力を目の当たりにはしているはずだが、「アマテラス」の性能を理解するには至らなかったのかもしれない。頭では理解していても、実際の戦闘では適切な対応を取れなかった、という可能性もある。
敵がシールドを展開しなかった理由を、確実に知る術は無いが、ユーシン達はそれを予測していた。一度見たくらいで、適切な対応を取って来るとは思っていなかった。前回の、氷塊群を狙い打って水蒸気爆発を起こさせた戦闘のデーターを見ただけでは、「アマテラス」の出力は正確には分からないはずだ。それどころか、氷塊群が爆発した理由が「アマテラス」の射撃によるものという事も、疑っているかもしれない。
いずれにせよ、敵は磁場シールドを展開していなかったので、減衰される事無く敵艦装甲に命中した「アマテラス」のプロトンレーザーは、それに甚大な損傷を与えた。装甲に対して浅い角度で照射された為に、艦体を貫くには至らなかったが、装甲は激しく歪み、波打ったような形状となり、至る所でささくれ立ち、亀裂が無数に走った。
亀裂からは何やらガス状のものが勢いよく噴出し、艦の軌道を歪めたが、それを補正する事は出来ないようだった。操艦不能に陥った、という事だ。
その状況を、アニーが報告する。
「『アマテラス』の直撃を受けた敵艦は、あらぬ方向へと突き進んでいくわ。外観からは分からないけど、内部の装置に、深刻な損傷を受けたみたいだわ。・・あっ、敵戦闘艇、『キグナス』への突入を開始したわ!」
戦闘艦と連動した攻撃を展開するつもりで待ち構えていた敵戦闘艇は、その戦闘艦が操艦不能に陥れられた事態を受け、慌てて、自分達だけでの攻撃に切り替えたようだ。
「ミサイル、撃て!」
「よしっ!発射ぁ!」
ジャカールがコンソールを叩いた。
「宇宙艇、戦闘艇、出ろ!」
「発進する!」
ファランクスの声だ。
慌てて突撃を敢行した敵戦闘艇の前面に、散開弾が撒き散らした金属片が襲い掛かる。
「敵戦闘艇、撃破相次ぐ!回避したものは少数。」
その少数に、ファランクス達が襲い掛かる。
「もうちょっと、こっちにも獲物を残しておけよ、ジャカール。」
などと、軽口を叩きながら。
レーダー用モニターを見ていたユーシンは、目を見張った。敵の進路を完全に予測したような、ファランクス艇の動き。これまで見た事の無いような、速度と旋回半径。
「いつの間に、こんなにも腕を上げたんだ。」
敵戦闘艇に見る見る追いすがり、レーザーの餌食にする。別の敵の進路に回り込み、すれ違い様のレーザー照射で、撃破する。射撃を担当しているのは、アデレードだ。
(あんな運動をしながら、あの正確な射撃。今までのあの2人だったら、遠心力に負けて射撃精度を欠いていたはずのものだ。2人とも、突如として、物凄く腕を上げたな。アドリアーノ少尉に教わった訓練方法が、効果を上げたのか?戦争という緊張感が、能力を覚醒させたのか?)
頭の片隅でそんな事を思いながらも、ユーシンは残った敵戦闘艦への、「アマテラス」の発射の準備を進めていた。各種のデーターを眺め、目を閉じ、誤差を予測した。
「2秒後に発射する。」
2秒後、発射された。命中。同じく、装甲に亀裂を走らせた敵戦闘艦は、無意味な軌道を突進する事になった。2艦とも、このまま操艦不能が続けば、乗員は全員、餓死するまで宇宙を彷徨う事になるだろう。
「敵戦闘艇、全滅を確認。こちらに損害は無し。」
「ファランクス達が追いつけなくなるぜぇ、ドーリー。ちょっと加速を落とせ。」
「あっしゃっしゃ。しゃあねぇなあ。」
「凄いじゃないか、ファランクス。何をして、そんなに腕を上げたんだ。」
「よく分からないよ。」
ユーシンの嘆息交じりの問いかけに、「キグナス」への着艦作業をこなしながら、ファランクスは答えた。「自分でも驚いてるんだ。この星系攻防戦が始まってから、闘えば闘う程に力が付いて来るのが、自分でも怖いくらいに実感出来る。アデレードもそうだろう?」
「ああ。何だろうな、これ。アドリアーノ少尉に教わったトレーニング方法も影響しているとは思うけど、それだけじゃない。やはり、この規模の本格的戦争っていう環境が、大きいような気がするな。俺には。」
2人とも興奮気味だ。戦争という環境が、これほどまでに宇宙艇操縦の技能を高めるという事に、ユーシンは頼もしいような恐ろしいような、複雑な気分になったのだった。
宇宙艇と戦闘艇を収容した「キグナス」は、また全力の加速を再開。直ぐに、敵空母がレーダー索敵圏内に入って来た。戦闘艇が出払ってしまった空母は、もはや戦力では無い。
「無抵抗の相手に、悪いがなぁ。放っておけば、また戦力になっちまう。殺るしかねぇなぁ。」
とのバルベリーゴの発言を受け、ユーシンは「アマテラス」の準備に入ったが、
「『アマテラス』を撃つまでもねぇだろう。ジャカール、散開弾と対艦ミサイルだ。」
「はいよ。」
バルベリーゴに応じたジャカールの操作によって、10発のミサイルが5発ずつ、時間差を置いて発射された。前の5発は散開弾だ。艦船を相手に、航行不能になるような損傷を与え得る攻撃ではないが、索敵能力と迎撃能力を、一時的に麻痺させることは出来る。船体外部に付き出した設備に、ある一定の損傷を与える事によるものだ。
そしてそこに、対艦ミサイルが襲い掛かる。このミサイルも、索敵と迎撃の能力が十分に機能している艦船であれば、簡単に迎撃し得るものなのだが、麻痺状態の艦船には絶望的な脅威となる。
散開弾と対艦ミサイルの波状攻撃は、空母を仕留めた。散開弾が撒き散らした金属片群を吹き飛ばすべく、空母は進路開削弾を懸命に撃ち放っていたが、攻撃のタイミングが遅すぎたのと、オペレーション精度を欠いた事で、十分な効果は発揮されなかった。索敵と迎撃の機能が麻痺している所に、対艦ミサイル5発が全弾命中し、船体のあちこちから、誘爆の火柱やら漏えいした噴射剤やら、色々な物が吹き出された。
かろうじて原形は留めて沈黙した敵空母だったが、乗員に生き残りがいるかどうかは、怪しいと思えた。巨大な棺桶として、永遠に宇宙を漂う事になるかもしれない。
「キグナス」は空母を通り過ぎ、敵輸送船団を目指す。護衛部隊の壊滅を知った為か、「キグナス」の加速性能にようやく気づいた為か、おそらくその両方だろうが、輸送船団は今更のように、加速度を上げた。
「遅すぎるぜぇ、今更そんな事をしてもよぉ。」
そんなバルベリーゴの言葉通り、輸送船団もあっさり「キグナス」の餌食となった。空母とは違い、対艦ミサイルだけで仕留められた。それも、1隻につき2発ずつの攻撃で済んだ。非武装の輸送船団など、そんなものなのだった。
「武器を持たず、抵抗もできない相手を撃破するなんざぁ、気分のいいもんじゃぁねぇなぁ。」
溜め息を漏らしながらそう言った、バルベリーゴ。
(でも、あの輸送船からの補給を許せば、そこに積んである武器弾薬が、防衛側の兵達を殺す事になるんだ。可哀想な気もするけども、これが戦争だ。)
自分に言い聞かせるように、内心で呟いたユーシンだった。
「オールトの海に侵攻中の敵部隊が、撤退を開始したそうよ。」
アニーが伝えて来た。「4つの侵攻軍全てが、撤退の動きを見せ始めたと、報告があったわ。」
「輸送船団がやられた事が、相当痛かったようだな。補給も出来ないで戦闘継続は、無理だからなぁ。」
撤退の動きを見せ始めたとはいえ、直ぐに引き返せる訳じゃ無い。戦闘艦や戦闘艇の運動ベクトルを反転させるだけでも、それなりに時間がかかるのに、その上に、防衛側の攻撃を防ぎながら、掻い潜りながら、元来た道を戻らなければならないのだ。
その隙に「キグナス」は、もう一つの輸送船団も狙う事にした。補給部隊は、4つの侵攻軍の全てに対して送り出されていたのだ。第3侵攻軍への補給を阻止した「キグナス」は、今度は第1侵攻軍への補給部隊の撃破に向かった。
今度の補給部隊の護衛は、小型戦闘艦1艦と空母だ。その戦闘艦は機先を制して、散開弾と対艦ミサイルの波状攻撃を「キグナス」に仕掛けて来た。先に撃破された空母の、意趣返しででもあるのだろうか。だが、「キグナス」の放った進路開削弾は、敵散開弾が撒き散らした金属片を、ことごとく吹き飛ばした。そしてその後に放たれた「キグナス」の散開弾は、敵の対艦ミサイルを事も無く撃破したのだった。
ミサイルの背後からは、敵戦闘艇団が襲来していたが、「キグナス」から発進した宇宙艇と戦闘艇に背後を突かれて、敢え無く全滅した。敵の散開弾が撒き散らした金属片を吹き飛ばす爆発に乗じて、宇宙艇や戦闘艇を射出した事によって、敵戦闘艇にそれを気づかせなかったのだ。レーダーも熱源探知も、進路開削弾の爆発の直後には幻惑されたような状態になるのだ。
更に、周囲を漂ってる金属片に視界を遮蔽された敵は、こちらの宇宙艇と戦闘艇の存在に気づかないまま、「キグナス」への攻撃態勢に入ってしまった。その為に、背後を突かれての全滅、という結果に終わってしまった。
この時も、ファランクスとアデレードのコンビが操る宇宙艇は、ひときわ目立った働きを見せた。それが描く軌道は、敵を圧倒し、敵の意表を突き、敵の裏をかいた。面白いように敵戦闘艇を撃破し、5分程の戦闘での戦果は、10隻にも上った。
敵戦闘艦は、やはり磁場シールドを展開する事無く「アマテラス」の餌食となった。先に撃破された戦闘艦から連絡を受けていてもよさそうなものだが、「アマテラス」への適切な対処というものは見られない。「アマテラス」の出力が、余りに敵の常識から外れている為に、理屈では分かっていても、実際の戦闘で有効な対策が取れないのだろう、とユーシンは想像していた。
操艦不能で虚空を漂う敵戦闘艦を、1艦追加した「キグナス」は、第1侵攻軍へ向かう輸送船団も、4発の対艦ミサイルのみによって、あっさりと全滅させてしまった後、「イヌチヨーナ星系」内にワープした。
「敵は改めて補給部隊を編成し、送り出さなければいけません。戦闘艦などの受けた損傷や消耗もかなり甚大で、敵の再侵攻は、かなり先になるでしょう。現在、敵軍の多くの戦闘艦は、オールトの海から大きく後退し、最初にワープアウトして来た辺りの宙域に、補給も修理も受けれずじまいで静止しています。補給と修理が完了し、敵が再侵攻可能な状態になるのに、少なくとも3日、長けれ6日程かかると思われます。」
ずっと「キグナス」に乗船し続け、闘いを見守っていたヤモカーケスが、タケマヤルと連絡を取り合った後、そんな報告を入れた。
「敵が手負いの間に、こちらから打って出る訳には行かんのかのぉ。」
ドーリーはそう言ったが、ヤモカーケスは首を横に振った。
「こちらの被害も、軽くはありません。戦闘艦などにもかなりの損傷を来していますので、オールトの海から打って出るのは無理があると思われます。」
「機構軍は、まだ来そうにないですか?」
と尋ねたのは、ユーシンだ。
敵の無人探査機に星系を包囲された事で、ワープ通信は敵に傍受される可能性が高くなった。よって、ブルーハルトとの通信も差し控えざるを得なくなったユーシンは、無人探査機のデーターから機構軍接近の有無を「ヤマヤ国」軍に判断してもらうしか無くなっていた。無人探査機に包囲されるというのも、色々と害の多いものなのだった。
「機構軍接近の兆候は、全く見られません。」
ヤモカーケスの報告に、ユーシンは肩を落とした。
「コーリク国」軍の侵攻は、小休止を迎えたが、再開されて以降の戦況は、これまで以上に激烈なものになるだろう、とユーシンは予測していた。
(そろそろ来てくれないと、甚大な被害が出てしまう。それどころか、「イヌチヨーナ星系」を、放棄しなければならない事態になるかも。包囲を解く事も出来ずに、防衛側が総崩れになれば、最悪の場合は全滅だ。早く来てくれ、ブルーハルト大佐。)
ユーシンは願った。だが、ワープ通信が使えない今、そのユーシンの想いは、ブルーハルトには届かないのだった。
敵の再侵攻を待つ間に、防衛側も体勢の再構築を急ぐ。オールトの海の中の、敵軍の突入によって岩塊などの天体を破壊され、穴が開いた状態の部分に、他の場所の岩塊を運んで来るなどして、修繕を図ったのである。
「修復率は、良く見積もって20%程度に留まるだろうな。」
「キグナス」の航宙指揮室に、ヤモカーケスと共に留まっていたサムダージュが、見通しを語った。
「それだけしか回復できないのか?」
ユーシンは不満気に声を上げた。
「移動させられる岩塊なんて、比較的小さいものだけです。大きなものを、こんな短期間に移動させるのは無理なのです。小さいものでも、この短期間で運べる数は、限られて来る。」
「じゃあ、次の攻撃を受けたら、更にオールトの海の奥深くまで、抉られる事になるな。」
「それどころか、こちらの抗戦力がある程度下がったら、タキオントンネルを使って、一気にオールトの海の内側の縁にまで突っ込んで来るだろう。そうなれば防衛戦面は崩壊しかねない。」
ユーシン以上に強い危機感を感じさせる、ヤモカーケスの話しぶりだった。
今回の総攻撃は、準備と意欲が最高潮であったことも手伝って、何とか戦力的に上回る敵の撃退に成功したが、次はそう簡単にいきそうになかった。侵攻側はより果敢で熾烈な戦術に打って出て来るだろう。防衛側は、より手薄になった体勢での抗戦を余儀なくされる。数と性能の劣勢が、より色濃く表面化して来る事になるだろう。
5日後、「コーリク国」軍は、再度の総攻撃へ向けて、進軍を開始した。「イヌチヨーナ星系」攻防戦の第2ラウンドが、その幕を開けようとしていた。
今回の投稿は、ここまでです。今週の投稿も、ここまでです。次回の投稿は '17/10/13 です。
「キグナス」の活躍、いかがでしたでしょうか?あまりにも圧勝し過ぎる事に不満の方や、もっと激しい応酬を期待された方もおられるかもしれませんが、今の段階で「キグナス」が窮地に陥るようでは、「イヌチヨーナ」はもう終わりという事になるので、ここでは、こんな感じとしました。補給部隊を叩いて敵戦力を削ぐ、という展開も、割とありふれているかとも思いますが、遠征して来た侵攻軍を迎え撃つという状況では、こうならざるを得ないのだと、ご了承頂きたいです。というわけで、
次回 第73話 総力戦第2ラウンド です。
補給部隊の撃破では不満の残った方々も、ここからの戦闘シーンには満足頂けるのではないか、と作者は思っております。味方の戦力は削がれ、敵は死に物狂いで攻めて来ます。戦闘は激しくなり、「キグナス」もより厳しい場面を迎えるでしょう。ご期待ください!




