第4話 宙空浮遊都市「ウィーノ」
ようやくやって来た、宙空浮遊都市行きの乗り合いシャトルに5人は、荷物を所定の位置に放り込んだ上で乗り込んだ。いつの間にか彼らの後ろに並んでいた、何人かの乗客も彼らに続いて、壁を蹴った勢いで空中をふわふわ漂うようにして、シャトルに入って来た。
始めにあった2機のシャトルが第4惑星方面に飛び立った後では、ターミナルに残った旅客の数はがくんと減っていた。このターミナルからは第4惑星に向かう人がほとんどで、5人の若者のように「ウィーノ」に向かう者は少数だ。シャトル内も、約50人分と、もともと少ないシートの3割ほどしか埋まらない。
「星系の名前が『ウィーノ』で、宙空浮遊都市の名前も『ウィーノ』なんて、ややこしいよな。・・よっと!」
キプチャクがそんな批評を口走りながら、シャトル内にある、シャトルを前から後ろへと、長方向に貫くように設置されている金属製ポールを蹴って、体当りでもするかのように、3列に並ぶシートの一つに体を押し付けた。シートはシャトルの側壁を背に、進行方向に頭を向けるように設置されている。進行方向を上、入り口を後ろとすると、左右と前に、上から下へとシートは並んでいる。つまり3列のシートはシャトルの中央をにらんで、向かい合わせの姿勢になっており、その真ん中に、たった今、キプチャクが蹴ったポールがある。頭の上と尻の下に隣の席が位置するように、シートは並んでいるのだ。
「でも、大体そうだぜ。・・それっ。」
と、アデレードが、同じくシートに体を押し付けながら応じた。「ほとんどの首都星系には1つの宙空浮遊都市があって、星系と同じ名前が都市名として付けられているものだ。」
無重力中なので、何かを蹴っ飛ばさないと、うまくシートに体を沈められない。中央のポールは乗客にとって必要不可欠な設備だ。
「でも、『ウィーノ』程の規模を誇る宙空浮遊都市は、どこにも無いわよ。ヘラクレス回廊群の中でも最大の規模を誇るのが、『ウィーノ』なんだから。」
ニコルが、シートに押し付けられた体をベルトで固定しながら、彼女の頭の上の席でキプチャクと向かい合っているアレードに対して、自慢気に言う。なぜ彼女が自慢するのかは分からないが。
ニコルの左隣の列にユーシンが、正面の列にノノが着いた。ノノの頭の上にあるシートがキプチャクのものという位置関係となる。
皆が体をシートに押し付け、ベルトで固定し終わって10分もすると、シャトルは音も無く動き始めた。永遠と思えるほど長く伸びるレール上を走る間に、シャトルとレールの間の電磁的作用で、シャトルは強力に加速される。電磁式カタパルト射出というやつだ。
ターミナル施設の側から与えられる電磁的な力によっての加速なので、音も振動も無いのではあるが、下っ腹に力を入れていないと耐えられ無い程の加速度だった。静止状態から10秒足らずで音速を超える程の強烈な加速が、数十分間に渡って続いた。
レールが尽きてからも、シャトルは加速し続ける。レール上を加速していた時程ではないにしても、快適とは言えないくらいの重みが、全身にずしりとのしかかり続ける。静止状態からなら4秒ほどで時速200kmを超えるような加速だ。
この加速も、ターミナル施設から放たれる加重粒子ビームによってもたらされているので、音や振動が発生しないのもレール上と同じだ。シャトルといっても、ただの人を乗せた箱と言って良い。シャトル自体の駆動機能は、微調整程度の噴射機構のみで、主な推進力は外部から与えられるという、乗り物なのだ。
彼等は約3日間に渡って、この重力に耐えなければいけなかった。過酷とも言える環境だが、宇宙暮らしの長い彼らにとっては慣れたものだった。加速のための高Gから無重力状態までの、体にかかる重力の激変を、日常的に経験しているから。
とはいえ、タキオントンネル航行船の中では雑談の絶えなかった若者5人が、シャトルに乗ってからはずいぶん口数が減ってしまっていた。カタパルト上の強加速を終えてからは、ベルトを外し、シートからも立ち上がってシャトル内を歩き回ったり出来るようになっていたのだが、強い重力の中ではむやみに立ち歩く気にも、話をする気にもなれず、皆、自分のシートに収まって、黙ったままの時間が長くなる。
食事やトイレなど、時折は立ち歩かなければならなくなるが、その時は、目の前のポールに沿って稼働する、ポールに中央を貫かれた円盤状ディスクを、シートに取り付けら得ているコンソールで呼び寄せ、それに乗って移動した。ほとんどの設備はシャトルの進行方向の後ろ側、加速が始まってからは下側とも言えるようになった場所にあるので、そのディスクは、言わばエレベーターであり、それで下に降りるのだ。
だが、最低限必要な時以外は、乗客達はシートに体を沈めたままだった。
窓があるというのも、沈黙に拍車をかけたかもしれない。入り口がある方向の壁面に、入り口のハッチの間を埋めるように、幾つかの窓が設置されている。窓が3つにハッチが一つという配置で並んでいるが、ハッチの中央付近も窓となっていた。
窓は他にもある。シートの後ろの壁に、縦方向に窪みが細く長く付けられており、シートをぐっと後ろに倒してリクライニングにすると、その窪みに頭がすっぽりと収まる。窪みは透明な素材で出来ている、シャトル外壁から出っ張った状態の窓なので、そこから機外の景色が、かなりワイドに眺められる。
窪みのどの方向に頭を巡らせても、窓の外には星の海が広がっていた。宇宙空間では瞬きもしない星々の小さくとも鋭い光は、魂を吸引しそうな程の底知れない、果てしないスケールで広がっていた。
それらの窓からの眺めと、強い重力という苦痛で若者たちは、それぞれ自分のシートに身を沈めたまま、物思いに耽る時間が大半を占めて来る。沈黙の中で、各自の期待や不安は高鳴って行く。いよいよ目的地が間近となり、全く新しい環境で、全く未知の世界で、夢や憧れを目指す日々が始まるのだ。オヤジの顔、「キグナス」の勇姿、「1-1-1戦闘艇団」の武勇伝、そういったものが若い頭の中を駆け回る。眼前に広がる星々の海と混ざり合うように、想いが巡る。
ユーシンの頭の中を駆け回っているのは、後ろ姿、黒髪、心無い悪態、そして、クレア・ノル・サントワネットという名前、お嬢様という呼称、守りたいという想い、支えて行くという決意。
深い物想いの末に、眠りへと陥り、少しするとそこから浮かび上がり、また物思いに耽る。眠り、想い、眠り、想い・・、途中、天井と床が入れ替わるというイベントが、シートがくるりと上下反転するという出来事があったが、シャトルが減速行程に入った後も、想う時間と眠る時間の繰り返しは続いた。
そしてやっと、3日という長い時間を、若者たちは乗り切った。
「あれじゃないか?『ウィーノ』!」
と、キプチャクが、シャトルの窓を埋め尽くす光点の一つを、シートの背もたれに腹を付け、背もたれから胸より上を突き出すような姿勢で見つめながら、言った。上下が反転し、進行方向が今、彼らの下に位置するので、シャトルが目指す先を眺めるには、そんな姿勢を取る必要があった。
キプチャクの言及したひときわ明るい光点は、皆が見止める事が出来ていた。
「あれか?間違いないか?ただの点だぞ、まだ。どれかの星と間違えてないか?」
慎重姿勢のユーシンだったが、各シートに備え付けられた情報端末を収納ボックスから引き出し、星域図を表示させる。ディスプレイ上のそれと窓の景色を見比べ、
「そうだな、間違いなさそうだ。あれが、宙空浮遊都市『ウィーノ』のようだな。」
と言った。
そんな会話をしている間に、ただの点はただの点ではなくなっていた。窓の中で膨らんでいった光の点は、いびつな形状を露わにし始めた。
更にシャトルが近づき、いびつな形の光点が拡大されて凹凸のある光芒に見えて来ると、複数の大きさの違う環が、中心点を共有しつつもそれぞれ角度を変えて、重なっている事が分かってくる。
「やっぱり『ウィーノ』だな。間違いない。12本の環状コロニー群が視認出来て来た。」
と、アデレードが追認した。
彼らは予備知識として、「ウィーノ」が、スペースコロニーが多数並んで形成する環が、12本も重なって出来ている事を知っていたので、見えて来た凹凸のある光芒が、中心点を共有する大きさと角度の違う環の集まりだと、すぐに認識できたが、何も知らない者が見たら、それが環の集まりとは気付けなかったかもしれない。光芒の出っ張っている部分のみが、環の一部を斜めから見ている事を示しているが、光芒の中心部分では、境界線を見いだせない白一色の光の塊なのだから。
「あれがコロニーの集まりだなんて信じられない。環を持つ惑星って感じ。沢山の環を、たすき掛けにした惑星。」
たすき掛けの背中の部分を想像しながらであろう、ノノの発言だ。
シャトルは「ウィーノ」への接近を続ける。環が拡大され、ようやくそれが光点の列によって形成されている事が見て取れるようになり、惑星の環とは違う事も知れる。
「あの光点の1つ1つがスペースコロニーなんだな。」
と、目を凝らしながらユーシンがつぶやいた。
シャトルは、その中の1つのスペースコロニーから放たれているのであろうビームで減速しているのだが、そのビームの出所になっているコロニーがどれかは視認できない。シャトルの先端付近では、くっきりと光り輝いて見えているビームも、「ウィーノ」に近づくにつれて細くなっていき、途中で光点の群れに溶けるように、視認不能になっているのだ。
シャトルは「ウィーノ」に、どんどん近づく。光芒がさらに膨らんで見え、いつしか中心付近も光点の集まりである事が視認できるようになった。
花火が広がるように、その無数の光点が拡散して行く。どんどん、どんどん拡散する。点と点の間隔が広がって行く。だが、近づいているという感じはしない。光点の集合体が、平面上を広がって行くだけに感じられる。
気付けば光点の集団の端の方は、シャトルの横方向に向かって、遥か彼方に遠のいて行ってしまうように見えている。近づいているのに遠のいて行く不思議な感覚。
最初に環の存在に気付かせてくれた、光芒のでっぱりの部分も、もうどこにあるか分からない。さっきまで1個の光芒だった光点の集合体の、どの端をにらんでも、等しく、ただ光点が散らばっているだけに見える。ある程度散らばってしまうと、背景にある星との区別もつかなくなった。
更に近づくと、突如中心付近にあった光点の一つが、他の光点を差し置いて急激に膨張し始めた。そこからビームが出ている事も視認出来たので、その光点が目的のコロニーだと分かった。
その、目的のコロニーである光点がまた、見る見るうちに膨張を続け、いつしかそれは、光点では無く、円筒形の構造物となった。「ウィーノ」の全景が、光点から凹凸のある光芒に変化したように、今度は、目標であり最も近くにあるコロニーの外観が、光点から円筒に変化したのだった。
円筒構造物が、また更に膨張する。どんどん膨張する。その背後に見える無数の光点とは、全くの別物に見えて来る。全て同じ形のコロニーのはずだが、膨張しつつある1つのコロニーのみが円筒という形状を露わにし、あとのものは光点という装いを捨てようとはしない。
地球に住む人が、太陽が天の川銀河の恒星達の仲間である事を実感できないのと同じ理屈で、若者たちにはもはや、目の前のスペースコロニーが他の光点群の仲間である事は、実感として捕える事が出来なくなってしまった。
スペースコロニーに対しては、円筒形の軸方向からの接近だったので、見えているのは、ほとんどが円形の部分で、筒の側面は、円形の横っちょから台形のようなものが覗いているといった具合に見える。
円形部分も拡大して行く。どんどん、どんどん拡大して行く。気付けば円の端は、遥か彼方だ。またもや、近づいているはずなのに遠ざかっていく感覚に襲われた。浮遊都市の端だけでなく、その中の1つのコロニーの端でさえも遥か彼方に遠ざかったのだ。浮遊都市の端の方などはもう、目の前のコロニーに隠れて、影も形も見えなくなっていた。いつの間にか、目の前のコロニーの両隣りにある2つのコロニーも、光点では無く、こぶし大の円筒形の光芒として、若者達の目に映っていた。
目の前のスペースコロニーに視線を戻すと、最初は真っ白でのっぺらぼうだった円形の表面が、実は濃淡があり、凸凹があり、様々な構造物があるというのが分かって来た。
コロニーは直径30kmで長さ50kmの巨大構造物なので、軸方向から見える円形の部分は、その中心付近に降り立って見れば、もうそれは大平原のど真ん中なのだった。直径30kmの平原の真ん中に立てば、端の方などは遥か地平線の彼方に沈んでしまうのだ。
建設当初は出来るだけ平坦にしようとしたはずの円形の表面だが、完成後の日々の中で、どんどん凸凹が生じ、最も出っ張った部分は、人間のサイズからすれば、ちょっとした丘陵と言って良いくらいだ。そんな丘陵が円形表面中に無数にあるので、端の方はその陰に隠れて見えないのだ。厳密には地平線とは言えないが、人間の感覚からすると、地平線の彼方に沈んだと言って良いのだ。
コロニーにいよいよ接近して来ると、若者達にそのことが実感される。真横とも思える位置に来た丘陵の頂上付近から、その丘陵のふもとの平野に目を向けると、狭い空間に限って見つめれば、一様に白一色の部分がある。いや、あった。あったはずだが、更に近づくと、また一様ではなくなり、新たな濃淡、新たな凹凸が出現する。だがその濃淡や凹凸は、人が意図して作ったもの、つまり、人工構造物だった。何の設備かは分からないが、四角いものや丸いもの、パイプ状に細長いものなどがある。
表面のところどころには、光源が見受けられる。常に補修が必要な外壁は、宇宙空間に出て作業する人の為の明かりや、常時監視が必要なためにライトアップされている姿勢制御用の噴射口、行き交うシャトルへの誘導灯等々、無数とも言える光源に覆われている。コロニーが放っていた光と言うのも、これら無数の光源がコロニーの表面を照らしていたからだ。
そんなスペースコロニーの、接近による景観の移り変わりは、「テトリア星団」にも幾つもあるスペースコロニーを渡り歩いて来た若者達には、ある程度見慣れた光景だったが。しかし、12層もの環状コロニー群という巨大な宙空浮遊都市は、彼等にも始めて見るもので、「ウィーノ」が光点として見えて来たところから、コロニーの一つへの肉薄までの光景の変遷は、彼らの心を圧倒せずにはいなかった。目の前にある1つのコロニーのサイズが、彼らがこれまで見て来たものより巨大だった事も、それを助長していた。
その証拠に若者達は、宙空浮遊都市の端の方が遥か彼方に遠のくように感じられ始め、「ウィーノ」の巨大さが実感されて来た辺りから、数時間にわたってひと言も発する事無く、ただ口をあんぐりと開けて、眼前に展開される光景に見入っていたのだった。
今、目の前にある巨大なコロニーと同じ大きさの物体が、数百基も集まって成り立っている都市が、始めはただの光点に見えたものの正体だった事への驚きは、彼等から言葉を失わせるに十分な衝撃を伴っていたのだった。知識としては了解していた事だが、それは、この衝撃を和らげる効果を持たなかった。
精神的な衝撃に唖然茫然の若者たちに、今度は肉体的衝撃が襲う。事前にアナウンスがあったのではあるが、突如の急ブレーキにしかめっ面を余儀なくされる。出発時同様に、下っ腹に力を入れて耐えねばならない。目的のコロニーから出っ張っている、電磁カタパルトのレールに接続したのだ。途中上下が入れ替わったところから、コロニーからのビームによって減速は続けられて来たのだが、レールとの電磁作用で最後の急ブレーキがかかり、シャトルはコロニー内に静止する事になるのだ。静止と言うより、コロニーの運動に同調すると言う方が正確ではある。
その急ブレーキの間も窓外に目を向けていた若者たちが、急接近するコロニーを見て、(ぶつかる!)と思ってしまう程、その壁面は間近に感じられるようになっているのだが、実はそれでもまだかなり距離があり、一様に見えた壁面の一部が開口しており、その奥がドッキングベイになっている事が、ようやくといった感じで分かって来た。
とてもシャトルがくぐれそうにも無いと思える小さな開口部が、実は結構大きく、(何とかくぐれそうだな)と思っていたら、くぐれるどころでは無く、シャトルの最大幅の10倍ほどの大きさのある、余裕しゃくしゃくのサイズである事が分かった時、シャトルはコロニーの中に入港して行った。
シャトルが止まるのは、長さ50kmのコロニーの中腹なので、しばらく若者たちは、格子状の金属フレームが続くだけの、殺風景なコロニー内部の景色を眺めつつ停船を待つこととなった。強烈なブレーキに顔を歪めながら。
やっと止まり、強烈な加速度からも解放され、戻って来た無重力の中でほっと息を着いたのもつかの間、幾つかあるハッチが自動で開いた。チューブ状の通路がその向こうに見える。
ユーシンは胸が高鳴った。目的地への、そして彼らの未来への、最後の扉が開いたのだ。
(ついに来た!やっと会える!とうとう始まる!)
主語や目的語を想起する暇も無い程に、様々な思いが後から後から溢れて来る。ベルトを外すのももどかしく、ユーシンは込み上げる情動に突き動かされ、シャトルの内壁面を蹴りつけ、ハッチの外へと飛翔した。
「ちょっとずるいよ、ユーシン。待ってよ、あたしが先に行くんだから。」
そんなニコルの声が、後ろから追いすがって来る。
5人の若者は、先を争うように、何度も通路の壁を蹴って加速を付けながら、進んでいった。
通路を飛び出すと、人の集団の気配を感じた。そちらに首を巡らせる。無重力空間なので、上にとも下にとも、右とも左とも形容できないが、ユーシンは首を右にひねり、ニコルは首を後ろに傾ける事で、その集団を視界に捕えた。
ずんぐりと恰幅の良いお腹、がっしりとした肩のライン、そんな見覚えのあるシルエットの男が、集団の一番手前に、でん、と構えていた。シルエットの上部に鎮座している、野性味ある顔には、更に見覚えがある。そこにある口が、顔が裂けたのではないかと思える程に、ニイィィッと広がる。白い歯が剥き出しになり、彼の喜びの感情も剥き出しになった。
「遂に来やがったなぁ!我が愛しのクソガキ共ォォっ!」
今回の投稿では、ここまでとします。今週の投稿も、ここまでにします。次回は'17/2/24に投稿予定です。週2回、金曜日と土曜日の17時に投稿すると決めましたので。
今週は最初ということで、1回目(金曜日)にプロローグと第1・2話、2回目(土曜日)に第3・4話を投稿しましたが、来週からは1回1話、1週2話を投稿して行くつもりです。半年以上、1年以下で、完結に到達する予定ですので、是非、お付き合い頂きたいと、切に願っています。
物語は作者の手元で完結に至っているので、尻切れトンボにはなりません。その点はご安心頂いて、読み進めて頂きたいです。
さて、ユーシン達は、やっと中空浮遊都市「ウィーノ」に到着しました。(長かった?)説明する事が多く、物語の最初の舞台に、4話目にしてやっと到着です。ようやくここから、物語の主要キャストが続々と登場して来ます。中空浮遊都市「ウィーノ」や宇宙商船「ウォタリングキグナス」も、徐々にその全貌を露わにして行くでしょう。(主題になっている宇宙船が、未だに登場していない!)というわけで、
次回 第5話 再会と出会い です。
本文中に存在が示された、あの人やこの人(気になっている読者がいると、嬉しい)との再会。まだ言及されていない人達との出会いが、次話以降、描かれて行きます。読者も色々な人を、景色を、テクノロジーを、目撃することになるでしょう。