第43話 予期せぬ再会
落ち着き払った涼やかな瞳が、モニターの中からユーシンを見つめていた。未だ二十代の後半という若さには思えぬ、どっしりとした風格と洗練された穏やかさを感じさせる。
「ヘラクレス方面第一艦隊、第一大隊の隊長。シュルベール・ド・ブルーハルト大佐・・。なんでこんな人が、小型戦闘艦なんかに乗って、こんな商戦に向かって話しかけて来るの?」
ニコルも驚きを隠せない。
「宇宙商船『ウォタリングキグナス』乗組員の諸君」
そう話し出した声を聞いて、キプチャクも驚きの言葉を発した。
「この船だけに向かって話しかけてるのか!? 臨時艦隊の全艦に向けてじゃなくて。」
こちらの声は向うには届いてないので、ブルーハルトはお構いなしに話し続ける。
「この度は、我等宇宙保安機構軍の力不足の為に、商用で先を急ぐ立場のあなた方にお力添えを依頼せねばならなくなり、深く恥じ入り、また、申し訳なく思っている。宙賊ごときの襲撃に、提携契約があるとはいえ、民間商船の協力を得なければならないとは、我等が不覚の極み。平にご容赦願いたい。一方、『ウォタリングキグナス』クルーの諸君におかれては、先般の戦闘でも目覚ましい活躍だったようで、我等機構軍の不甲斐無さを十二分に補って頂いたと報告を受けた。我が身の至らなさと、皆様のお力添えの心強さを、ひしひしと感じている次第である。」
一呼吸置いて、更に語り続けた。
「今回の宙賊は、戦闘データーなどから判断しても、ただの宙賊では無く、背後に強力な勢力の存在が疑われるようだ。本来ならば、そのような存在を素早く察知し、未然に手を打つのが、我等宇宙保安機構軍の使命。それが果たせておらぬが故に、今回のような襲撃を許し、民間商船たる『ウォタリングキグナス』にも、予想外の激戦を強いる事になってしまった。重ね重ね、許しを乞いたい。」
ブルーハルトは、モニターの中で深々と頭を下げた。
「現在、宙賊に奪われた機構軍展開宙域の奪還作戦が、急ぎ準備されている。間もなく実施されるだろう。それが成功し次第、皆様には本来の商業活動に戻って頂く。可能な限り速やかに、皆様の手を煩わせている事態を解消したいと考えている。だが、いましばらくは、『ウォタリングキグナス」』クルー諸君の力添えが必要だ。ご理解、ご協力を賜りたい。」
また、少し言葉を切ってから、先を続ける。
「今回の宙賊の出身部族の、根拠地に対する襲撃も同時に計画している。元を断たねば、『ソリアノ星系』の長期的な平和と安定は望めないと考えるからだ。更には、背後にいると見られる、国家クラスの勢力をあぶり出す必要もあり、この襲撃計画も重要課題と、我々は捕えている。よってこの作戦には、第一艦隊の最強戦力である『1-1-1戦闘艇団』を当てる事とした。」
「え?」
ユーシンは、モニターに向かって驚きと疑問の声を掛けた。「彼らは今、『セムリニア星団』の・・」
「彼らが今、『セムリニア星団』の反乱鎮圧に向かっている事は、諸君もお聞き及びの事と承知している。」
ユーシン疑問を見抜いたように、ブルーハルトは彼の言葉を繰り返し、そしてそれを補った。
「そちらの作戦の終結を確認し次第、彼らには、同宙域に転戦してもらう事になっている。『1-1-1戦闘艇団』の力をもってすれば、必ずや同宙賊の母体部族を壊滅させ、その背後にいる勢力の野望も挫いてくれるものと、小管は確信している次第である。そうなれば、もはや皆様の手を煩わせる事は、まずなくなるであろう。であるから、今しばらくこの場に留まり、宙賊共の宙空浮遊都市への進攻を食い止めるという重責を、担って頂きたい。私、宇宙保安機構軍ヘラクレス方面第一艦隊、第一大隊隊長、シュルベール・ド・ブルーハルトより、伏して諸君にお願い申し上げる。」
もう一度ブルーハルトは、モニターの中で深々と頭を下げた。
「機構軍幹部が、地球連合以外の人間に頭を下げるなんて、見た事も聞いた事もないよ、あたし。」
ニコルが呟いた。
「この男、他の機構軍幹部と何かが違うみたいだな。人間が出来てるって感じがしたぜ。」
キプチャクも続いた。「いけ好かない奴かと思っていたけど、機構軍幹部程の男にここまで言われたら、頑張るしかないって気にさせられちまうな。」
(そりゃそうだ)
ユーシンは心中で呟いた。(なんてったって、彼はお嬢様の、未来の夫候補なんだからな。完璧な男に決まってる。)
そう思いながらも、彼には寂しいような気持ちがこみ上げて来た。彼が完璧であればあるほど、ユーシンにとってのクレアが、遠い存在になって行くような気がするのだ。
通信は終わり、モニターは暗転した。
「あれだけ高い身分の人が、ただの商船である『ウォタリングキグナス』の為だけに、あんな長々と演説を打って、奮起を促してくれたのだものね。これにしっかり応えなきゃ、あたしたち恰好悪すぎるよね。」
「うん。あたしも頑張る。」
クレアの未来の夫が、尊敬に値する人物である事への安心感。クレアが手の届かない所に行ってしまうと感じる哀惜の念。それらが入り混じり、なんだかよく分からない、得体のしれない感情を、ユーシンは暗転したモニターにぶつけた。そんな彼を他所に、幼馴染達は彼らの任務への意気込みを新たにしているようだ。
「よし!頑張る為にも、しっかりと休養を取らないとな。もうじき非番の時間が始まるぞ。皆、準備は良いか?」
「休養って、あんたはいかがわしい店で、余計な体力を消耗して帰って来るんでしょ。」
「お前、まだそこに突っかかって来るのか?ちゃんと心身ともにリフレッシュするつもりだよ、俺は。」
そう言うキプチャクを置いて、ユーシンは自室へ戻り、宙空浮遊都市行きの準備をしたのだった。数時間後には、「キグナス」の船腹にある格納庫に、非番の面々が集まっていた。
「お前達も、シャラナさんとパーティーするのか?」
居残りメンバーが声を掛けて来る。「もうこれで3回だぜ、シャラナさんが『キグナス』クルーとパーティーやるの。この戦争が始まってからな。」
「はは。シャラナさん、大人気だな。」
苦笑気味に、ユーシンは言った。
「そりゃそうだろ。あれだけの美人で、あれだけのナイスバディーだぜ。惚れちまうのが、お前ひとりのわけがない。」
「いや、だから、俺は・・そんなんじゃ・・」
そんなユーシンの抗弁は、誰にも取り合ってもらえるはずも無く、そのまま帰らは、機構軍が提供したシャトルに乗り込んだ。
(シャラナさんに会ったら、まず最初に、どんな顔したらいいだろう?何て言えば・・?)
この数時間考え続け、未だに答えの出ない問いを、ユーシンはシャトルのシートに体を固定した後になってもまだ、頭の中で繰り返していた。そんな彼の心理を見透かした者が、からかうように言葉を掛けて来る。
「何をぼーっとしてるの?ユーシン。シャラナさんに会うのに、そんなに緊張しなくてもいいじゃない。」
「何だよ、ニコル。緊張なんかしてないよ。ただ、おでこにキスまでされて送り出されたのに、どんな顔して、またシャラナさんの前に出ればいいのかなって・・」
そんなユーシンに、別方向からも声がかかる。
「シャラナさんの事ばっかり考えてると、腰抜かす事になるかも。」
「え?何だって、ノノ。」
「ううん、何でもない。」
「こら、ちょっとノノ。」
慌てたように、ノノとユーシンの間に体を割り込ませるニコル。「ダメだよ、ノノ、言ったら。向うに着くまで・・・・」
後頭部をユーシンに見せ、ノノと向かい合って何かをつぶやく。
「うん?何だ。何をヒソヒソ言ってるんだ?ノノ、ニコル。」
意味深な囁きを交し合う幼馴染2人に、何か、そこはかとなく不安を煽られるユーシン。
「ううん。別に、何でもないよ。」
幼いころから何度も見た、人をからかう気満々で嘘を付いている時の、ニコルの笑顔だった。
(何を企んでいるんだ?コイツは。シャラナさんと顔を合わせるだけで、こんなに気まずい気分になっているのに、これ以上、どんな恥をかかせようとしていやがるんだ。)
考えれば考える程、不安は募る一方だった。
「では、そろそろ出発致します。」
機構軍が用意したシャトルは、コックピットと客室部分が一体となっていて、直接肉声で会話が出来る状態だった。客室といっても、貨物室に簡易のシートを取り付けただけのもので、本来は物資運搬用のシャトルなのだ。
出発後、そのシャトルのパイロットの話で、ブルーハルトが既にこの宙域を後にし、オールトの海奪還部隊の視察に向かったと聞かされた。この臨時艦隊の、3つの臨時戦闘艦それぞれに向けた演説を打つためだけに、意識が飛ぶほどの加速重力に何十時間も耐えて、この宙域に駆けつけたとの事だった。そして、15分程を演説に時と労力を費やした後、また何十時間もの加速重力に耐える移動に着いたというのだ。
「あたし達に感謝と激励を伝える為だけに、そこまでするなんてね。なんか、涙ぐましい程の気配りと責任感ね。」
クレアを更に遠く感じさせる、ニコルの一言だった。
シャトルは、電磁カタパルトによって加速された後には、更に機構軍戦闘艦から供給されるビームにも加速され、ぐんぐんと宙空浮遊都市『ソリアノ』に近づいて行ったのだった。
ユーシン達一行はシャトルに乗って、宙空浮遊都市の最外殻の円環上にある港湾コロニーの一つに、入港して行った。ベルトを外したユーシンは、出口に向け、無重力空間中に体を泳がせようとしたが、ニコルの方が出口に近いと思い、先を譲ろうと動きを止めた。
ニコルが行き過ぎるのを待っているのだが、彼女はなかなか動き出す素振りを見せない。何をしているんだとその顔に目を向けると、憎たらしくなる程にニタニタと、何かを企んでいるのが見え見えの笑みを浮かべている。
「何だよ!何なんだよ!気持ちの悪い笑顔を浮かべて、人の顔をじろじろ見てるんじゃないよ。」
「まあまあ、良いから良いから、お先にどうぞ、ユーシンちゃん。」
「何がちゃんだ!ニコル。」
そう言い捨てて、ニコルの前を横切り、ユーシンは出口へと突進した。
(何を企んでいるのか知らないけど、何があっても、絶対に平然として過ごして見せる。必ずあのニヤニヤを、がっかりした顔にさせてやる。)
そんな決意と共に、シャトルに接続されたチューブ状の通路を通り、港湾施設内へとその身を躍らせたユーシンだったが、そこでまた例の、そして久しぶりの、盛大なる世界の縦回転を経験する事になったのだ。
(う・・嘘だ、・・なんで、ここで、これが・・?でも・・これが、起こるって事は・・)
「お久しぶりです!ユーシンさん。ご機嫌いかがですか?」
もはや耳になじんでしまっている、明るく弾んだ声。
(何でここに?何しにここへ?何の為にここで?)
さっきまでのニコルのニヤニヤ顔の意味が、嫌という程分かった。彼女の目論見通りに驚かされてしまった事に、腸の煮えくり返る程の悔しさがこみ上げた。だが、もはや取り繕う事すらも出来ないのを、ユーシンは実感していた。
この世で最も大切な女人が突如目の前に現れて、驚かない人間なんていないのだった。
「クレアさん!お久しぶりぃー!元気だったぁー!キャー、可愛い、このバッグ!」
「まぁ、ニコルさん。シャトルの中で何があったんですか?随分楽しそう!」
「クレアさん、健康診断した?久しぶりのワープでの移動なら、ちゃんと診ておかないと。」
「ノノさん!今日も髪がお綺麗です。」
「もっとユーシンを驚かせてやってよ、クレアさぁん。」
「シャトルではどういう話をしてたんですか?」
「人を驚かせるのって、健康にイイかも。」
「健康だと髪が綺麗になるのですか?」
「どんだけ脈絡の無い会話をしてんだよ!お前達は。」
たまりかねたように叫んだのは、キプチャクだった。「テンションの上がった女達の会話程、不可解なものは無えよな!」
「なによ、脈絡って。久しぶりに再会したっていうのに、何でそんな、堅っ苦しい事考えて会話しなきゃいけないのよぉ。」
「ああっ!もう。はいはい、勝手にしろ。」
「うふふ。キプチャクさん、お久しぶりです。相変わらずお元気そうで、何よりです。」
「元気なんじゃねぇの!呆れてるの!」
「うふふふふ。まぁ、楽しそう!皆さん本当に仲良しで。」
「お嬢さま、話聞いてるか?」
そんな会話を背中で受け止めながら、どうにか呼吸を整え、平常心を取り戻しつつあったユーシンは、内心で呟いていた。
(こいつら、いつの間にお嬢様と、こんなにも楽し気に、ワイワイ話し合うような仲になったんだ?)
傍から見たら、旧知の間柄としか見えないだろうが、ユーシンの記憶の中では、彼等が親し気に言葉を交わした場面など、皆無に近いのだ。そして、ニコル達とクレアの間が接近しているという事実は、またしてもユーシンを、そこはかとない不安感に苛むのだった。
ニコルの口からクレアに言って欲しくはない事や、クレアの口からノノやキプチャクに伝えてもらっては困る事が、山のようにある気がした。それが何かは、直ぐには思いつかないが、思いつかない事もまた、不安感を煽る一因になっているかもしれなかった。
「とにかく急ごうよぉ!シャラナさんが待っているよ。」
ニコルの発言と共に、彼等はリーディンググリップに導かれての移動を開始した。
“シャラナ”という言葉には、ユーシンは被雷したかのような衝撃を受けていた。
(そうだ!シャラナさんだ。シャラナさんとの事、ニコルの奴がお嬢様にしゃべったりしないだろうな。・・・シャラナさんとの事って、何だ?)
シャラナとの間に、クレアには言って欲しくない事が色々あったように思ったが、いざそれが何かを考えると、よく分からなくなるユーシンだった。
(おでこにキスされた事か?それは別に、しゃべられたって・・ダメなのか?・・良いのか?どっちだ?しゃべられて良い気はしないが、それほどの問題とも思えない。いや、それ以外に、もっとしゃべられては困る事があるような・・何だ?)
「で、お嬢様は何しに『ソリアノ』に来たんだ?」
無重力空間を飛翔しながら、大して興味もなさそうに尋ねたキプチャク。
「そんなの決まってるでしょう!」
呆れたように言い返したのは、質問を受けたクレアでは無く、ニコルだった。「クレアさんは『UF』の幹部なのよ。そして『UF』の持ち船が機構軍の臨時戦闘艦として作戦に参加しているんだから、『UF』の幹部が状況を見届けたり、何かあった場合の連絡窓口として、戦場近くに待機するのは当たり前でしょう。」
「ふーん、そうか。」
と、質問したくせに生返事のキプチャク。
「どうやって来たの?『UF』が船を出したの?」
今度はノノの質問だ。クレアに寄り添うように飛翔しながら、キプチャクよりはるかに熱心な調子で問いかけた。
「いいえ。機構軍の戦闘艦に乗せて頂きましたのよ。ちょうど『ウィーノ』から『ソリアノ』に向かう艦がございましたの。」
そう答えたクレアに、ニコルが質問を重ねた。
「もしかして、それって、ブルーハルト大佐の艦に乗せてもらったの?」
「ええ、そうですの。大佐が『ソリアノ』で陣頭指揮を採る事になりまして、『UF』からも誰かが『ソリアノ』に行かなければならないだろう、と、大佐が直々に声を掛けて下さいまして。そしたらお父様が、お前が行って来いっておっしゃいまして」
面白い要素も無いような質問に、なぜかとても楽し気に答えるクレアだ。
「へー。そうなんだー。ブルーハルト大佐と同じ艦で、『ウィーノ』から『ソリアノ』まで旅をして来たんだ。」
その言葉は、ユーシンの心をチクチクと刺激せずにはいなかった。別に2人きりで過ごしたという事も無いのだろうが、数十回のワープを経なければならない宇宙の旅を、クレアとブルーハルトが共に過ごしたのだ。
だが、そんなクレアとブルーハルトを想像する事よりも、彼に同情だか“からかい”だか分からない眼差しを送り込んで来るニコルに、ユーシンは耐え難い苦痛を感じていた。
(そんな目で見て来るな!お嬢様に、何かを感付かれたりしたら、どうするんだ!)
ユーシンは、精いっぱいの怒りの眼差しをニコルに叩き返しているつもりなのだが、ニコルには全く響いていないようだ。
「クレアさんとブルーハルト大佐が、同じ艦に仲良く並んで、乗ったのねぇー。」
ユーシンを、同情のような“からかい”のような視線で見つめたまま、白々しい程大きな声で呟くニコルに、ユーシンは知らん顔を決め込む以外に、成す術が思い付かなかった。体ごと彼らに背を向け、あらぬ方に視線を送ったまま飛翔しながら、一方では別の事を考えた。
(そう言う俺もシャラナさんと、『ウィーノ』から『ソリアノ』への旅を共にしたんだよな。それに、住居コロニーにあるバルベリーゴが行きつけのバーで、シャラナさんと会ったりもした。)
それに思い至った瞬間、さっきから頭の中を駆け巡っていた疑問に、一つの答えが出たような気がした。
(その事か?お嬢様にしゃべられたくない事って?シャラナさんに会いに行った事?)
その時のシャラナの、露出の多い服装を想い出すと、なにやらクレアに対して後ろめたい思いがして来る。それに、キプチャクの言った「シャラナさんをものにして来い」とか、ニコルの言った「クレアを守り支えながら、他の女人と恋愛や結婚しても良い」等の言葉も脳裏に浮かんできた。
(シャラナさんを恋愛対象として見ようとした事を、お嬢様にしゃべられたくないのか?俺は。でも、俺自身はそんな発言をした事なんか無いぞ。キプチャクやニコルが勝手に煽って来ただけで。お嬢様にしゃべられたら困るような事が、俺自身にある訳じゃ無い・・はずだ・・だよな。)
そうは思ってみても、幼馴染達に煽られた事や、バーで露出多目のシャラナにドキドキさせられた事や、別れ際におでこにキスをされた事などを総合すると、何だかクレアに対して後ろめたい事をして来たような気持が、ユーシンの心に湧き上がるのだ。
(今から、ニコル達やお嬢様やシャラナさんと、俺は食事を共にするのか。)
その様子を想像すると、恐ろしいような、気まずいような、後ろめたいような、何とも言えない気分になって来る。気が重い。ワイワイとにぎやかに話す幼馴染達を背に、ため息交じりのユーシンの飛翔は続いた。
今回の投稿はここまでです。次回の投稿は、明日 '17/7/1 です。
さて、ブルーハルト大佐は、ちょっと腰が低すぎで、卑屈な感じになってしまったでしょうか?誠実な人柄を表現したかったのですが、どんな印象で読者様に捕えられたものか、気になるところです。大貴族という家柄で、機構軍幹部という身分で、いろんな意味で"めっちゃエライ人"が、「キグナス」クルーに真摯な態度で臨む様に好感を持って頂ければ嬉しいのですが。そしてブルーハルトがいい人であればある程、ユーシンはクレアを遠くに感じる、という事も、切なく思って欲しいのですが、どんなもんでしょうか?そのクレアが、突如登場しました。"予期せぬ再開"という説話タイトルは、こっちの方にウエイトが乗っていました。上手く読者様の意表を突けましたでしょうか?予測出来ていた方も、おられたでしょうか?というわけで、
次回 第44話 危険の兆候 です。
久しぶりにクレアと過ごす時間に、ユーシンはどんな感じになるでしょうか?クレアとシャラナを同時に相手にするという修羅場?を、ユーシンはどう乗り切るでしょうか?風景の描写とかも、頑張ったつもりの作者なので、そちらもよしなに。よろしくお願い致します。




