表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『パラド=スフィア物語』 -カルロス-(オリジナル)  作者: みゃも
第四部 第21章 【アヴァイン】
162/170

ー3ー

 それから二週間後、アヴァインたちキルバレス帝国軍は凱旋した。首都の人々からの大喝采を受け、アヴァインの名が歓声として上がっていた。


 皇帝執務室に入ると、ケイリングから暖かく迎えられ抱きつかれた。

「メルドアでの大勝おめでとう! アヴァイン」

「ハハハ、運が良かっただけだよ」

「圧勝したんでしょ? 謙遜にならない謙遜ね」

「最後は和睦だったしね」

「……その和睦。お父様が不思議がってたわよ。なんで蹴らなかったのか、って」

「まあ、和睦だけど平等な和睦とはならないからね。あの国の国民は2等市民となる。国王制度は無くし、当分はキルバレスの評議員が代表となり、政治を取り仕切る。これだけのことを呑ませてきたからね」

「……内容としては、降伏並み?」

「そうなるね。まあ、条件付きだけど」

「それを聞いたらお父様も納得するかしらね?」

「さあ、どうかな?」


 そう言ったところで、ケイリングのお腹が少し出ていることに気づいた。

「……ケイ、太った?」

 そう言った途端、アヴァインは叩かれてしまった。

「違うわよ、もう……。出来たの」

「何が?」

「私とアヴァインの子が……」

「──!!」


 それを聞き、アヴァインはケイリングを抱き上げ喜んだ。

「やった! よくやった!!」

「うん!」


 それから6ヶ月後、男の子が産まれた。名をアルヴィンと名付けた。元気活発な子で、ハイハイしたかと思えば、もう立って歩き回るようにもなった。


「将来が楽しみだ」

「うん」

 そしてまた、ケイリングのお腹には次の子が宿っていた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ