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『パラド=スフィア物語』 -カルロス-(オリジナル)  作者: みゃも
第二部 第12章 【心友倒れる】
118/170

─1─


「なに? アヴァインが、アクト=ファリアナに!?」

「ハッ。夜な夜な現れては、金品を強奪。更には、女子供に手を掛けているとの情報です」

 電信官のその報告にディステランテは違和感を抱いたが、そのまま受け止め直ぐに下がるよう命じた。電信官はそれで下がり、代わりにスカンク貴族員が皇帝執務室へと入ってくる。


「やれやれ、アヴァインとやらにも困ったものですな」

 ニヤニヤ顔でそういうスカンク貴族員をディステランテは見つめ、瞬時に悟った。

「白々しいことを言うものだ、スカンク貴族員……どうせこれも、お前の差し金だろう」

「ほほぉ、バレましたか」

 策がバレたのに寧ろ喜んでいる男を、頬杖着いてディステランテは遠目に見つめた。

「これも、メルキメデス家を貶める策のひとつという訳か?」

「御意に」

「……怖い男だな、お前は」

「恐れ入ります」

 まるで恐れ入った様子の無いスカンク貴族員を見つめ、ふっと笑み、表の者を呼び出し命じた。


「憲兵長リシウスを呼べ! 直ぐに、アクト=ファリアナに向かわせるのだ」



  ◇ ◇ ◇

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