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『パラド=スフィア物語』 -カルロス-(オリジナル)  作者: みゃも
第二部 第11章 【権力と財力】
116/170

─6─


「ふむ……」

 夕方にメッセンジャーから送り主匿名のメールが届き、ハインハイルはその文面を見て困り顔を見せていた。

 そこにはこう書かれてあった。


 “彼は大事ない。然る後、安全な場所まで届けるので安心願いたい。”


「……この、彼というのはアヴァインさんの事でしょうか?」

 ミカエルがその文面を覗き見て、そう言ったのだ。

「恐らくはそうでしょうな。しかし、何だってこうも妙なことをするのかが理由わからんので……」

「大事ない、とは書いてありますが、ちょっと心配ですね」

「ええ、昼間にも戴冠式が襲撃されたとかで、何やら首都は物騒ですからな。こんな日に、こんなタイミングで、こんな文面が来るというのも…………あ!」

 ハインハイルは何かに気づいた表情を見せたが、思わず口からその言葉が出るのを止めるように手で口を抑えた。


 ハインハイルは、アーザインがアヴァインであることの事情を知っていた。そして、ディステランテに恨みがあることも……。

「あいつ……遂に、やったのか!?」


 こりゃあ、首都から一旦出るのが懸命かも知れんな。


 ハインハイルはそう思った。



  ◇ ◇ ◇


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