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月下の光芒  作者: チェックメイト斉藤
魔獣駆除組織スペース
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2012.12.21〜

2012年12月21日、東京は原因不明の大爆発により壊滅した。



 他国からの攻撃か、自然災害か、はたまた宇宙人の侵略か。




 様々な憶測が飛び交う中、ただ一つ確実に言えるだろうことは、爆発直前に東京上空に現れ、今も尚浮かび続ける緋色に輝く巨大な紋様が、この大事件に関係しているということである。






 先の爆発事件の跡地の調査中に、未知の粒子が発見された。


 最初に誰がそう呼び始めたのか分からないが、その粒子は【魔素】と名付けられた。


どうやら、魔素は生物の配偶子に影響を及ぼすようで、調査中に魔素を浴びた人や、爆発事件の生き残り、被災地周辺で生活していた人々からは、頭に角の生えた子供が生まれた。




 【魔族】と呼ばれる新たな人種の誕生である。




 また、魔族の出現と同時期に【魔獣】と呼ばれる生物が現れた。


魔獣は非常に攻撃的な性質を持ち、多くの人々が魔獣の餌食となった。




 生物を異形の姿へと変貌させる粒子、魔族そして魔獣の出現は、人々を恐怖と混乱の渦に突き落としたのだった。








 2039年、魔族の存在は社会的に受け入れられ初めていた。ゲームやアニメの文化が豊かなこの国には、魔族の存在を許容できる下地があったのだ。まだ偏見や迫害は残ってはいるが、日本に誕生したことは、魔族にとって、とても幸運なことであっただろう。




 魔族には、その見た目以外にも人類と異なる点があった。


魔族は魔素を意のままにコントロールできる能力を持っていたのだ。


その力は、これまで人類が手を焼いていた魔獣の駆除に大いに役立つことが判明したため、政府は魔獣の発生源となっていた被災地を囲うように魔獣防衛区を設定し、区内に配置した魔族に区外への魔獣の流出を防ぐよう命じた。







───今も魔族と魔獣の戦いは続いている。

【キャラクタ―、作中用語、設定解説】

・魔族

爆発事件発生時の魔素を浴びた人間から生まれた新しい種族。頭に角が生えるのが特徴。なぜか女性しか生まれず、人類との生殖は不可能。


・魔獣

人間以外の動物が魔素を浴びて発生するとされている。魔族と同様に頭部から角が伸びるのが特徴。

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