第八話 「その後」
第八話 「その後」
俺達は数日千歳が行きそうな場所を探し回ったが結局千歳は見つからなかった。
大学を退学してないことはわかったが千歳の行方はわからないままだった。
そんな日々が何日も続いたある日俺は教授に用事あり大学の教授の部屋の前まできて
入ろうとしたときだった。室内から教授ともう一人准教授の話し声が聞こえてきた
「秋山千歳という生徒のことだが昨日、父親から電話があって大学を退学するそうだ。」
教授の声が聞こえた・・
准教授の声が次に聞こえた
「わかりました。まあ、ずっと休んでましたので仕方ありませんね。」
俺はその言葉にドアの前で愕然としていた。
「千歳が退学?・・マジかよ」連が言った。
大学からの帰り道、俺と連は歩きながら千歳のマンションまできた。
「・・海月大丈夫か?飯食ってないんじゃないか?最近お前痩せてきた気がするぜ」
連が心配そうに俺を見た。千歳のマンションの部屋はすでに別の入居者が入っていた。
「・・・・・・・・。」
俺と連は千歳が住んでいたマンションの部屋の前にあるエレベーターの隅で
立ち話をしていた。
「帰ろうぜ・・・」連が俺に言った。「ああ・・・」俺が力なく言って
エレベーターのボタンを押してエレベーターが来るのを待っていたとき
千歳の部屋だった隣の部屋の住人が部屋から出てきた。
若い男女のカップルだった。仲よさそうに話していた
俺と千歳もあんな風にいつも笑っていたよな・・・・
マジでどこにいったんだよ・・・俺がそう思っているとカップルの男のほうが
思いもよらなかった言葉を言った
「あー、隣の女の子いなくなったんだ?まあ、あれだけ親と口論していたからな
うるさかったし、こっちはいい迷惑だったぜ・・・。」
「そうなの?」カップルの女が言った
「ああ・・そっか、お前あの日泊まらなかったもんな。隣の部屋から
夜にさ,男の怒鳴り声が
聞こえてさ。話の内容から多分父親だとおもうんだけどかなりうるさかったぜ」
そのカップルの男は迷惑そうな顔をしていた
つづく