第十話 「ラーメン屋の店長」
第十話 「ラーメン屋の店長」
次の日俺は大学を休んで連を連れて隣町まで行った。
教授は隣町としか言わなかったけど俺はどんなことがあっても
千歳を見つけ出そうと思っていた。
隣町を一日中連と歩き回った。だけど、その日は千歳の居場所はわからなかった
次の日も連を連れて朝から歩いていた
「海月。ただ闇雲に探し回っても疲れるだけだぜ」
そして時計を見て「もう昼か・・どこかで飯を食おうよ」
そう言われて俺も頷き、目の前にあったラーメン屋に入ることにした
「いらっしゃいませ。そこら辺にある席に座ってくれ」店の店長らしい人がそう言った
店内を見たけど店員は誰もいなくて店長一人だけだった
そう言われて俺達はカウンターの席に並んで座った
お昼どきなのにお客さんも俺達以外は誰もいなかった。見るからに古い建物だった・・。
「お客さん、何にする?あ、水はセルフサービスね」
壁にメニューがずらりと並んでいた
「俺は味噌ラーメンで」連がいった
「じゃあ、俺はチャーシューラーメンでお願いします」
店長は「わかった」とだけ言った
カウンタ—の横にあるコップに水を連が入れて
「なあ、海月。千歳本当にこの辺に住んでるんだよな?」
連が水の入ったコップを俺の前に置いた
「ああ、住んでると思う。教授からは隣町としか聞いてないんだけど
ここの町は小さい町だから絶対見つかるはずなんだ・・・」
俺達の会話を聞いていた店長が驚いた顔をしながら俺と連を交互に見た
「どうしましたか?」俺が店長に不思議そうに聞いた
「君達、千歳ちゃんの知り合いなのか?」
店長がそう言った・・・「え??すみません。千歳を、秋山千歳を知ってるんですか?」
俺は驚いて思わず立ち上がった
水の入ったコップが床に落ちてガシャンと
割れた音がした
つづく




