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幸福な時間  作者: 悠木 泉
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ライバル

 社内で、無くても良い課、どうでも良い課と噂された、我が営業7課も今や営業成績1位、2位を争う無くてはならない課に成長していた。課長以下全ての課員の顔も輝きを取り戻し、毎日、生き生きと仕事に励んだ。勿論、良いことばかりではなく、失敗も多々あったが、それをバネにする力もあった。

 最終面接試験で、オレが公言したことが現実となり、若手社員の中で一番の注目株となった。

 季節は巡り、オレも入社4年目を迎えていた。オレの課の売上もいつもトップをキープしていた。その頃、社内の若手社員で構成された、金曜会と呼ばれる勉強会と懇親会を兼ねたサークルに入るチャンスが訪れた。誰もが入れる訳ではない。まず、人としての査定、仕事の力量、人間関係や全てに対しての順応性他で高評価を得ること。そして、自分を押してくれる推薦人、少なくても3人が必要。入会出来れば、ほぼ出世コースに乗れるだけあって、上を目指す者は皆狙っている。オレにとっても入社以来の憧れだ。入会条件をクリアするために今日まで、コツコツと努力して来た。一番の難関である、推薦人3人を確保するために、あらゆるコネも利用した。3人と言わず一人でも多い方が有利だから。

 今回の募集は退職や支店への移動に依って生じた、2名の欠員補充の為。入会を希望する余多のライバルたちに勝たなければならない。その中でもナンバーワンのライバルが、同期入社で、我が7課と営業成績を競う3課の有望株である香川だった。




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