胡・洋の国家再生計画【1-1】
今話は『第二章・寥国攻略編』のエピローグ前のお話です。
一話完結型で胡・洋視点のお話です。
胡・洋は長らく【寥国】の軍師兼ご意見番、実質市政長として活動してきた。
様々な雑務を切り盛りしながらこなしていた彼は実質市政長と市政官の仕事をこなしてきていた。【愁国】に敗戦後は美鳳に召し抱えられ、本物の【聚款】市政長に任命された。
普通に考えれば大出世である。しかし彼は非常に悩んでいた。
先祖の義理で従っていた満喰はもういない。《叛族》も荒れくれ者は他国へ亡命し、比較的まともな者達は恭順している。では、彼は一体何に悩んでいるのか。
「美鳳様は何をお考えなのか!?」
彼が【聚款】の市政長に任命された理由は国を荒れさせた責任を命ではなく労役で取るようにとの方針があったからである。
聡明な彼はその采配の意図は十分理解できていた。
しかし長い間、満喰という暴君に仕えていたために言葉の裏の意味を理解しようと邪推してしまっていたのだ。
(美鳳様は徳があるが、私は所詮賊軍の将。その場で処刑されなかったのは私に徳があったからではないだろうか。自分で言うのもなんだんがまともな市政官からは人気あったし)
その場で洋を処刑すれば元【寥国】の人間が背く可能性は十分にあった。
だから敢えてその場では生かされたのかもしれない。ブラック陣営にこき使われていた彼の根性は相当歪曲してしまっていた。
(もしや美鳳様は誅殺を狙っているのではないか!?)
その場で処刑できなくとも適当に罪をでっちあげれば法的に裁くことは簡単だ。
法律に違反したから処刑したといえば体裁は保たれるだろう。
彼の妄想の中で黒い美鳳が笑みを浮かべる。
「結果を出さなければならない! 私が優秀だと認めてもらわなければ!」
彼は勝手に見当違いのやる気を燃やしていた。
まず洋が着手し始めたのは町の復興計画である。
国庫には《叛族》の略奪品が溢れていた。元の持ち主はあの世にいるために返還しようがない。よってまずはこの品々を売り払って予算を確保しようと考えたのである。
「何をするにしても入用です。近くの相場を吟味してなるべく高く売れる所を……」
「邪魔するぞ」
突如部屋に入ってきたのは紺蒼髪の少女である。美鳳から傍盾人を任される程信頼を受けた彼女がなぜ自分の元に来たのか洋は推察する。
(彼女の目的は……監視か!? 私の職務内容を観察して重箱の隅をつつこうと……誅殺を画策されているのであれば在りえない話ではない!)
洋の脳内では「あの男の素行を調査しなさい」などと冷たい口調で惡姫に厳命する黒い美鳳が妄想されていた。
(間違いない。惡姫はキョロキョロと何かを探している様子だ。私の粗を探している!)
完全に被害妄想なのだが、ブラック労働者は疑り深いのである。
何か言われる前に先手を打とうと洋は一紗に尋ねた。
「あのう、一紗様。何か私に仕事のご依頼でしょうか?」
「あ? いや……別に……ただちょっと探し物をな。うーん、もういいや」
杞憂だったかと胸を撫で下ろす洋は去りゆく少女の服がみすぼらしいことに気づいた。
初めて一紗と相対した時には美しいバトルドレスに身を包んでいた。しかし、劉・刑楽との戦いでボロボロにされてしまっていたのだ。女性用の戦闘服は珍しいために一紗は偶々動きやすい地味な服を着るしかなかったのである。
『俺が服探してることすら気づかねーとは使えねーやつ。美鳳にチクってやろう』
ありもしない台詞を空想した洋は急いで一紗を追いかけてその腕を掴む。
「一紗様! 貴女に合う戦闘服はこの胡・洋が探しますのでしばし御辛抱を!」
「え……? あ、うん。っていうかよく気づいたな。俺が服探してるの」
「貴女の恰好を見れば何となく想像はできます」
「お、おう。【聚款】の国庫にないか探してたんだが、考えてみれば《叛族》が女物の服を集めてるはずねーと思い直してな。あ、それと今思いだしたが美鳳から伝言があった」
「(やはり!)―――殿下はなんと?」
「元【寥国】の市政官の見解として漠然的な復興方針を知りたいそうだ。日没くらいに部屋に来てほしいそうだ」
(日没までにだって!? 今からやったらギリギリ間に合うか!?)
一紗と別れた洋は急いで自室に戻って復興計画書をまとめていく。
彼は《叛族》の失業者を起用した大規模開拓計画を立案した。
略奪に怯えて他領に逃れていた有能少数民族を呼び戻して人材を確保することまで頭を回している。また、『転伝識字』を利用して武商とコンタクトをとって大量の商品を確保する準備まで推し進めていた。
加えて次世代を担うために氣巧術や武術の教育課程も準備していた。
「よし、即席ではあるが……これなら殿下も目を通して下さるはずだ」
――約束の日没後、洋は復興計画書を持って美鳳を訪ねる。
「失礼します。ご命令のありました復興計画についてこの胡・洋の見識をまとめました」
「え? あぁ、ありがとうございます」
じっくりと目を通す美鳳はその内容の具体性に驚いていた。
(ここまで緻密な計画書を短時間でまとめるなんて……単純な意見の列挙で良かったのですが)
あまりに現実性のある計画内容だったため美鳳は相手が目の前にいることを忘れて読み耽ってしまう。そんな彼女の態度にすら洋はビクビクしていた。
(計画書の粗を探しておられる! あっ! 三枚目の七行目、もっと分かりやすい表現にした方が良かったかもしれない。五枚目の二行目はもう一文追記しておけば良かった!)
後悔が押し寄せてくるが提出してしまったものは仕方がない。
そわそわしながら主君の回答を待っていると、十分後に美鳳が顔をあげた。
「……貴方はこの計画書を四時間で制作したのですか?」
素直に「たった四時間で!?」という称賛をしただけなのだが、日常的に満喰から小言を貰っていた彼は言葉の受け取り方を間違えていた。
『四時間もかけてこの程度なのですか?』と批難されているものだと受け取ってしまったのである。彼は慌てて懐から別紙を取りだした。
「す、すみません。まだ製作途中ではありますが『植林計画』についてもまとめておりまして」
「え!? あ、はい。拝見しましょう」
荒野ばかりの【寥国】の地に水を引き、木属氣巧術に長けた氣巧術士を集めて人工的な池と林を作るというものである。しかし、木属氣巧術に長けた者を大量に見繕うことは至難であり、川から水を引くのも重労働であった。なにより人を動かす予算が足りないためにまとめきれなかった計画書である。
「なるほど、私と同じことを考えていましたか。上手くまとめてくれましたね」
美鳳も植林計画は考えていたが、具体的な草案はまだまとめていなかったので彼からの資料は大いに助かっていた。しかし、胡・洋の悪意妄想フィルターを介すと『貴方程度に思いつくことは私でも思いつきますよ。今回は及第点にしてあげましょう』という台詞に変わってしまうのだ。
「具体的な人員については白紙ですか。……では蕾華にやってもらいましょう。龍宝にも相談して貴従兵からも何人か重用しましょうか」
「え? 【愁国】の人材を使ってもいいのですか?」
「――? 当り前じゃないですか。ここはもう【愁国】ですよ?」
このときばかりは悪意妄想フィルターは働かず洋は目を輝かせた。
それだけ【愁国】の人材を使えることはありがたかったのである。
美鳳にお礼を告げて退出した彼は再び自室に戻った。
蕾華を筆頭に【愁国】の人材を使えるならば計画は大幅に改善する。
漢方を飲んで作業を再開しようとしたした矢先、扉がノックされる。
「洋殿、入ってもよいか?」
「これは龍宝様、お疲れ様です。どうぞ」
入ってきた龍宝は菓子を持参していた。
彼が風呂敷を開いて重厚な木箱のふたを開けると旨そうな饅頭が入っていた。
「【愁国】本土から食料を取り寄せた際に貰った物だ。交友を兼ねて差し入れにと思ってな」
単純な厚意であり、新規メンバーへのお近づきの印であった。
将軍として多くの部下を指揮する彼はこういう気配りもできるのだ。
しかし、疑心暗鬼の洋は重箱そのものを訝しんだ。
(これは……賄賂か!?)
長年腐敗した【寥国】に付き従っていた彼としては菓子折=賄賂という認識ができてしまっていた。恐る恐る底をつついてみるが、中は空洞のようである。
「洋殿、どうかしたか? 旨いぞ」
「いえ、それじゃあ遠慮なく」
賄賂はないと安堵して饅頭に手を伸ばそうとしたとき、彼の心に疑心が湧いた。
(ひょっとするとこの饅頭自体が高級品であり賄賂の可能性がある。――将軍は美鳳殿下の重臣と聞く。もしや私に汚職の気がないか調査しているのでは……?)
被害妄想に憑りつかれた洋は謹んで差し入れをお断りすることに決めた。
表面上相手の厚意を無碍にしないように細心の注意を払う。
「将軍のお気持ちだけいただいておきます。今は復興計画策定のため時間が惜しいので、一段落つきましたら共に食事にでも参りましょう」
「む、そうか。真面目は良いことだが、あまり根を詰めすぎるなよ」
「……はい。大丈夫です。もう少しで就寝しますので」
あくる日、美鳳は復興計画を追認して全権を洋に任せる旨を伝えてきた。
彼の実績を信頼した美鳳はとびきりの笑顔で見送る。
「期待してますよ」
(「失敗は許さない」という念押しか。気を引き締めねばなるまいな)
出来る男は着実に仕事をこなす。一流の男は複数同時並行作業を器用にこなす。
もちろん洋は後者である。
既に他領へ逃げた亡命者の引き上げ促進運動は始めていた。噂が真実か疑心を抱く者が多いためにすぐに戻ってくる者は僅かだった。――が、それも計算済みである。
まだ復興計画が進んでいない段階のため大量に帰還する者がいないのは却って好都合だった。帰ってきた者を労働力として起用し、復興を促進させれば噂を聞きつけた残りの亡命者も戻ってくる。その頃には居住地も確保できるだろうと彼は確信していたからである。
この作業に並行して失業者を使い、滅びた町の復興を指揮する。
かつて《叛族》の捕虜にされていた者達は洋の部下として一層活躍してくれた。
(【聚款】の財源では労働者を雇う賃金としてはギリギリではある。だがある程度町を復興できればそれを拝見された美鳳様が追加予算を考慮してくれる可能性はある)
自信満々に一人頷く胡・洋。
このとき美鳳に予算を申請すれば簡単に許可が下りる事実を彼はまだ知らない。
廃町復興工事と同時期には、胡・洋発案の幼年者教育計画が実施され始めた。
教育者として名が上がったのは鎧兜と龍宝である。
二人が【寥国】民では足元にも及ばない氣巧術士、武術家であることは既に知っていたためにその技能を領民に身に着けてほしいという願いを込めた采配だった。
美鳳から【愁国】の人材を好きに使っていいという許可が下りていたために彼らを起用したのである。手持無沙汰だった二人は目だった文句はなく力を貸してくれた。
(町の工事は順調だな。――そろそろ時間か。植林計画の現場へ急がねば)
向かった先はだだっ広い荒野である。【聚款】と【迎梠】の狭間にあるその場所は草木一本生えていない不毛の地だった。
この場を緑でいっぱいにすれば自然の恩恵を得ることが出来る。
集めた人材は《杜族》の蕾華を筆頭にした木属氣巧術に長けた氣巧術士と水路を整備するための工兵、そして周囲の妖魔を一層するための兵隊を連れてきている。
「皆さんにはまず、地中にいる妖魔の退治をしてもらいます。安全を確保した後、木属氣巧による植林を開始して――」
「まどろっこしいわね。同時にやればいいじゃない」
「しかし蕾華様、我が国には荒野に適した凶悪な妖魔が多数生息しており、同時並行はとてもできません。よってまずは妖魔をおびき寄せて退治する必要が――」
「〈木属氣巧・命肥繁林〉」
蕾華が発動した氣巧術は地中の命を肥料として生気を吸い取り、樹木を生やす秘術だった。
数十の妖魔の身体から芽が生え、枝分かれし、大樹となって聳え立った。
氣巧術による攻撃から逃れるべく地上に顔を出した無数の妖魔は【愁国】の氣巧術士達によって討ち取られていく。そしてその死骸もまた肥料にされた。
「なっ……! ハァ~……我が国が敗けるわけですね」
やはり《杜族》の蕾華は規格外だった。そして【愁国】の兵士も練度が違う。
面積はまだ大きくはないが、小さな林が出来上がっていた。
「感心するのはまだ早いわ。ここの土地はあまりよくないの。私の氣巧術ならもっと広い林ができるはずなんだけど、成長も悪いし……水源がなきゃすぐ枯れちゃうわよ」
「いや……初日は周辺妖魔の退治と小さな苗木を植える程度で済ます予定だったのですが……すみません、誤算でした。水路の確保を急がねばなりませんね」
蕾華に睨まれた洋は平身低頭だった。
だが彼女は別に睨んだつもりはなかった。単純に荒野への植林で力を持って行かれて疲弊していたことと、近くに一紗がいないことで不機嫌だっただけである。
(戦時中は蕾華様を結界に閉じ込めたこともあるし怒っていらっしゃるのか? 《杜族》の逆鱗には触れたくないが……どうすれば機嫌を直されるのか。否その前に水源の確保が最優先か。折角の林を枯らしてしまうのは……しかしどうすれば……!?)
初日は水路予定地を見繕って測量から始める計画だった。
後日大人数を徴収して人海戦術で現在地から遠方の川へと繋げるつもりだったのだ。
限られた予算で収めるために初日から大人数の起用を控えたのが仇となってしまった。
(誤算だ……失敗だ……。私は誅殺されてしまうのか……!?)
絶望の淵に沈みそうな時にとある助っ人が現れた。
犯罪者狩りに勤しんでいたはずの一紗である。
「よぉ! 捗ってるか?」
「一紗さま! 応援に来てくれたの!?」
「まぁそれもあるが【迎梠】に行こうかと思ってな。途中でここ通るだろうから様子を見るようにって美鳳に言われてな」
蕾華は今までの不機嫌ぶりが嘘のように笑顔になっていた。
外様の洋でも蕾華が一紗を慕っていることはすぐに分かった。
「見たところ蕾華の木属氣巧術が凄すぎて水源確保が追いついてないって感じか」
「面目次第もございません!」
「しょーがねぇなぁ。洋、貸し一つだぞ」
「ハイッ! 着物は必ず見繕いますので何卒!」
「いや、別に催促した訳じゃねーが……まぁいいや。手の空いた氣巧術士は土属氣巧術で塹壕を掘れ。それがそのまま水路になる」
「ですが一紗様、とても遠方の川には繋げられませんよ? 今すぐにでも水が必要なのです」
「水は俺が用意してやる。だから取りあえず掘りな」
姫君の傍盾人の意見は無視できず、氣巧術士達が即席の塹壕を作り上げていく。
しかし、目に見える範囲しか広げられず、地平線の彼方にある川には繋げられない。
「〈水属氣巧・天水掌握〉!!」
一紗が使用したのは大気から水分を凝縮して水属氣巧を使いやすくする術である。おかげで塹壕の半分くらいに水が流れていく。
しかし林に水分が渡るように掘られたために植物が次々に水を吸収していってしまう。
「チッ、これじゃ足りねーか。――〈土水誕掘〉!!」
今度は地中深くに眠る地下水を探しあてて水を引き寄せる術だった。空気が乾いて水分が凝縮できない土地などで地の利を得るための技である。
おかげで塹壕の端に大きな穴が穿たれて地下から組み上がった水が放水される。
見る見るうちに水は大穴を構築して中規模程度の池が出来上がった。
「いやぁ一紗様、御見それ致しました。まさか水源の無い場所で水属氣巧を巧みに操る方が劉殿たち《戮族》以外にいらっしゃるとは……」
「アイツに水路を作らせればよかったじゃないか」
「以前彼女に打診しましたが、追加料金を法外にふっかけられまして」
「お察しするよ……」
守銭奴の刑楽ならばやりそうだなと一紗は小さく笑った。――とそこで身体にふらついてしまう。どうやら水属氣巧術を使い過ぎたようである。
空気が乾いている上に遥かに深い地下水源を掘り当てたため、無理がたたったのだ。
「改めて酷い土地だな【寥国】は……。こんなにバテたのは初めてだ」
「でしょう? 私も木属氣巧術使ったら異常に疲れるからね。もっと自然が豊富な土地なら私も一紗さまも十分力を発揮できるのに」
「すみません。元から土地が痩せておりましたので。それにしても一紗様は拳法だけでなく水属氣巧術も戦力級で使えるのですね」
「まぁガキの頃に色々覚えたからな。こういう場所で使うとコスパ悪いし、素手のが速いから最近は滅多に使わねーが……」
蕾華は自然に差しだした膝に頭を乗せる一紗。
二人の周囲に花園が形成されていく。
「あの、蕾華様。木属氣巧術はもう十分なのでゆっくり休まれては?」
「あら? 気づかなかったわ。ごめんなさい、氣を抑えなきゃね」
「無意識だったのですか!? ――っていうか先程より力の練度上がってません!?」
「そりゃあ好きな人が傍にいたら……ねぇ?」
やはり《杜族》は侮れないと強く思う洋だった。
その後も他のメンバーに指示して治水や周囲の整備を滞りなく行い、なんとか人工林の第一群が形作られた。
この調子であれば旧【寥国】領に自然が溢れる未来もそう遠くはないだろう。
(うーむ、蕾華様も一紗様も立派だが二人は【愁国】の最高戦力。いつまでも頼る訳にはいかないだろう。もっと効率的な植林計画はないものか。……まだ土が豊かな場所の植林を優先して荒地は町の建造に転換した方が良いかもしれないな)
洋は夜更けまで計画を再吟味していた。
全ては誅殺されないため、自分の有能さを証明するためである。
一方で美鳳たちは胡・洋の優秀さを絶賛していた。
彼が仕事に邁進している間、食事の席で話題になるのは彼の仕事ぶりのことが多かったのだ。
「流石は【寥国】を一人で支えていた方ですね。非常に素晴らしい人材です」
「菓子の差し入れを断ってまで仕事に従事しておりましたし、中々勤勉な男ですよ」
「俺が戦闘服探してることにも気づいていたし、推察能力も高いぞ、アレ」
「確かに素晴らしい人材よね。いいじゃない。彼がいれば留守を任せられるし、私達が都市部を離れて遠征もできるわ」
「あの暴君兄者が重宝していたくらいだからなァ。間違いなく使える人材だぜ」
誅殺されるかもしれないという被害妄想に憑りつかれていた洋は、美鳳たちからの称賛の言葉を正しく受け取れなかった。彼が正しく自分の評価を受け入れられたのは【寥国】併合後しばらく経ってからだった。
胡・洋の内政のお話でした。
彼はブラック運営にこき使われていた彼は未だ最悪の展開を妄想する癖が抜けていません。
満喰ら《叛族》のせいですね。ほぼPTSDに近いかもしれません。
美鳳傘下になっても「いつか誅殺されるのではないか」と常に怯えております。
三章で登場した彼がビクビクしていたのはこの疑惑を払拭できていなかったからですね。
しかし実務能力は相変わらず有能でした。
美鳳が不在時でも活躍してくれそうです。
彼が植林計画に失敗したのは少ない予算ギリギリでやりくりしようとしていたからです。
一紗と蕾華の氣巧術が想像以上だったので
もし二人の実力を正確に知っていればそれを加味した計画を考案していたことでしょう。
次回も第二章エピローグ前あたりのお話です。




