大名の横暴
【倭国】の治安のお話です。
どの国も問題を抱えてます。
一紗にとって【倭国】は郷愁と物珍しさが混在する不思議な国だった。
文化は日本的様式が多いがやはり住民の姿が見慣れない。
全体的な比率で言えば異形ではない民中の方が多いものの、額や頭から生えた角と尖った耳は皆同じだった。
「角の数にはバラつきがあるんだな。親子でも違うみてーだ」
「そうね、お父さんは三本角なのに肩車されてる男の子は一本角だわ」
「成長すれば生えてくるんじゃねェかァ?」
「成人する前に新しく生えてくる者もおりますが、大抵生まれつきの本数から変わりません。あらゆる《魘鬼》の血が混じり合っているので親子兄弟でも本数に差異はあります」
「なるほど、帝国の教本では《魏族》については殆ど教わらなかったので興味深いですね」
角の形もそれぞれ違った。殆ど垂直に伸びている者もいれば少し弧を描いた生え方の者もいる。また山羊や牛に似た角の持ち主もいるようだ。
「単純な興味だがよォ……角の数で戦闘能力に差が出るのかァ?」
「いえ。一本角で強者もいれば、五本角の弱者もおります。《魏族》全体で見れば二本角が多いので強者が二本角に偏っていると錯覚してしまいますがね……」
角は重要な機関という話だったが角の本数は戦闘能力を推察する材料にはならないらしい。
強いて言えば本数が多い方が失っても代替が効くという利点があるくらいだが、一本角は保険がない分頑丈だったり再生力が付与されている場合が多いというのが鬼の言だった。
入国まで時間が掛かったためか既に日輪は山の向こうに頭を覗かせるだけだった。
漆黒の帳が広がる前に宿を見つけようと歩を進めていたとき、前方から独特の掛け声が聞こえてきた。
「下に~! 下に~!」「下に~! 下に~!」
絶えず続く掛け声に鬼は「この時期だったな……」と顔を顰める。
「姫様には以前少しお話しましたよね。【倭国】には地方の大名達が幕府への挨拶周りする習慣がある、と」
(俺知ってるぞ。社会の歴史で習ったもんなぁ。あー懐かしい……)
「思い出しました。アレが百人以上の配下と共に大移動するという〝百鬼疾行〟ですか」
「参勤交代じゃねーのかよ!」
「サンキンコータイ? 姉御、何の話だ」
「すまん、なんでもねー」
日本と似ているということから説明されるまでもなく答えが分かっていたと謎の自信に満ち溢れていた一紗は思わずよろけてしまった。この【倭国】は《海民》と妖魔の混血国家。江戸時代に似ていても日本そのものではないのだ。
しかし名前が違うだけで内容は同じだった。百鬼疾行は所謂大名行列であり、平民たちは土下座の体制で道を開ける義務があるのだ。彼らが移動している間は平民の通行が禁じられる。
「要はお偉いさんの外遊でしょ? 目をつけられると面倒だわ。不本意だけど私達も目立たないように町民の真似をしましょう。顔を伏せていれば部外者だとは感づかれないでしょ」
蕾華の言葉に鬼も強く頷いた。彼女から発案がなければ鬼の方から打診していただろう。
今は余計な波風を立てると今後の活動に支障が出そうなので黙って従った。
廃城を根城にしていた惡姫の頃ならば空気を読まずに突っ込んでいたかもしれない。一紗も丸くなったものである。
「下に~! 下に~!」
少々頭を下げている間に大名の馬車が目の前を横切っていく。
――とその時、事件が起きた。
物知らぬ子供が大名行列を横切ってしまったのだ。
町民の間に緊張が走る。
「ヤバいんじゃねーか!? 無礼打ちってやつだろ!」
「心配ご無用。子供は殺されません。後できつく折檻されますが」
「ふぅ、それを聞いて安心しま―――」
美鳳が胸を撫で下ろした瞬間、なんと子供は目の前で斬られてしまった。
即死は免れたものの傷が深く「痛い痛い」と泣き叫んでいる。
馬車の簾から顔を出した大名は二本角で赤い肌の中年男だった。子供の泣き声に鬱陶しそうに顔を顰める。
「鬼! 子供は殺されないのではなかったのですか!?」
「私がいた頃はそのはずで……」
珍しく鬼も動揺しているようだ。外国に滞在していた間に祖国の常識が様変わりしていれば混乱するのも無理はないだろう。
斬られた子供に目をやると、その母親と思しき青白い肌の女性が庇うように前に出ていた。瀕死の我が子を抱きしめ必死に助命を懇願している。
「息子の非礼はお詫びします! どうかお慈悲を!」
「ほう、その童の母か。こぶつきの割りには良い女ではないか。お前、ワシの側室にしてやろう」
ニヤニヤと下卑た笑みを浮かべながら母親を値踏みする大名に一紗らは苛立ちを覚えた。
だが一紗達より先に飛び出す者がいた。子の父・女の夫である。
どうやら仕事で現場を見ていなかったらしく知人が密かに呼びに行ってくれていたようだ。
薄黒い肌で三本角の巨漢であり、戦うに十分な氣を有しているのが見て取れた。
だが彼は構えることはなく、妻子を後に下げて自ら頭を垂れた。
「どうか我が妻子は見逃していただきたい。見ての通り礼儀知らずの馬鹿息子ですので母の存在は必須なのです。妻子の咎は代わりにわたくしめがお引き受けいたします。何卒!」
なんという漢気だろうか。一家の大黒柱として彼は妻子を生かそうと体を張ったのである。戦えば大名の首を取ることも可能だろう。しかしその後の家族のことを考えて頭を下げたのだ。
大名はそんな男の覚悟を見て大きく頷いた。
「よろしい、ならば腹を切れ」
下されたのは残酷な告知である。
思わず飛び出そうとする一紗と蕾華を鎧兜が力づくで抑え込んだ。
「何をする!」「あの人見捨てる気なの!?」
「二人共頭冷やしなァ。今出てけばアイツを助けられる……が奴の家族が目をつけられることになる。男の覚悟を無碍にすんな」
鎧兜の言葉が正しかった。それにことを起こせばあの家族だけでなく一紗達が目をつけられ【倭国】で活動することに支障をきたすことになるだろう。
美鳳は非力な自分ではどうにもできないと嘆き涙を流している。
住民たちも火の粉が及ぶのを恐れてただ見守ることしかできない。
そんな中、薄黒肌の男は大名の護衛から差し出された刀を受け取り、着物を脱いで正座する。
そして彼は思いっきり刃を腹につき立てたのである。
見事な切腹だった。吐血しながら力なく笑う彼が妻子の方を振り返ると、なんと子供は捨て置かれ、妻が侍に連行されていた。
「大名、様……話が違――」
「たわけ。貴様のような下郎の言うことなど聞かぬわ。夫と倅が死ねば女の心残りもなくなろうて。安心して逝け。貴様の女は儂がもらい受ける」
大名は臣下が連行してきた男の妻を強引に抱き寄せる。
「おの……れ……」
「いやぁ! あなたぁ! 誰か! 誰か私の息子と夫を助けてください」
「下々の者共! その男と童に手を貸せば同罪と見なす! 控えろ!」
「「ッ…………」」
民衆たちは諦めと悔しさを噛み締めながら頭を垂れ続ける。
妻子のために命を捨てる覚悟でいた男が傍にいるため彼の醜悪さが余計に際立っていた。
権威と暴力をもって己が欲望を実現せんとする大名一派とただ力に怯えて平伏する民衆。
一定の秩序があろうとも目の前に広がる光景は外界で幾度と見たものと変わらなかった。
「こんな死に損いよりも儂の方が地位も金もある優れた男じゃ。子が愛しいなら今宵にでも儂が新しく仕込んでやろう。ゲハハハハ!! ――げぶしっ!!」
いきなり大名の高笑いが中断されたことを不審に思った民衆たちが頭を上げる。そしてわが目を疑った。
屈強な護衛を連れた大名が傍らの生垣にめり込んでいたのである。
「「だ、大名様―!?」」
赤い肌の大名は青タンをこさえて鼻血を流していた。
我慢できなくなった一紗が殴り飛ばしたのである。
「《魏族》ってのは頑丈なんだな。頭吹き飛ばすつもりで殴ったんだが……」
先走った彼女を咎める仲間はいなかった。既に美鳳が父子の応急処置に努め、囚われていた女性は蕾華が木属氣巧で救いだしていた。皆我慢の限界だったのだ。
「おのれ、女人風情がッ!!」
「男もいるぜェ? ったく、忠告したってのに結局出てっちまって」
刀片手に斬り掛かってきた侍の剣を鎧兜は生身で受け止める。《膂族》の強靭な肉体に弾かれて逆に刀がポッキリと折れてしまったのだ。
「我が愛刀が!?」
「とんだナマクラだ、なァ!!」
鎧兜の頭突きを受けた侍はそのまま失神してしまった。彼もまた《魏族》の端くれならば妖魔の血を継いでいるはずだが、鍛え抜かれた半血《膂族》には通じなかったようだ。
一紗らが暴れている内に平伏していた民衆たちは蜘蛛の子を散らすように逃亡する。
鬼は負傷した親子を担いでその場を離れ、美鳳も医師として追随した。
百鬼疾行は最初こそ混乱していたが、やがて立て直し、後列にいた精鋭組が参戦してきた。
彼らの実力も鎧兜や一紗には遠く及ばなかったものの目を見張る点が二つあった。
一つは異常な耐久値である。
鎧兜と一紗は共に一撃必殺の拳法の使い手だが、彼らを一撃で仕留められなかったのだ。
覇兇拳を受けて腹が暴発しても一紗の手刀で胸を貫かれても構わず追撃してくる。
「なんだァコイツら?」「腐っても妖魔の子孫ってわけか」
二人が手こずった理由の二つ目は彼ら《魏族》の侍が異様な妖術を使ってきたことだ。
腕を三倍程に膨張させて圧殺しようとする者、角を巨大化させ二刀流と合わせて四連突きを繰り出してくる奇怪な剣士、翼を生やし草鞋を脱いだ足を鳥のように変化させ、手足で四本の刀を抜いて襲ってくる剣士までいた。
「体を変化させられるの!?」
「肉体変化だけが我らが父祖の力ではない! くらえぃ〈視閃光〉!!」
蕾華と対峙していた男がカッと目を見開いた瞬間、彼の眼球そのものが激しく明滅した。自動車のハイビームに相当する眩しさである。
彼が目を開いている間、その顔面が見えないレベルに広範囲かつ強力な光が展開され、蕾華は目を閉じてしまった。所謂眼潰しである。しかも相手は目そのものが光っているので眩しさを感じず一方的に攻撃を仕掛けられるらしい。
「死ねぃ! 不届き者!」
「お生憎様! 私は目が使えなくとも生命反応で大雑把な位置は探れるのよ! 〈木属氣巧・刺根磔葬〉」
樹杖で地面を叩いた瞬間、侍の足元から鋭利な木の根が顔を出し、男の身体を穿った。そのまま磔のように縛り上げて行く。
「……無念」
「嘆くなら罪なき平民を手に掛けようとした自らの過ちを恥じなさい。権威は濫用しちゃダメなのよ」
見事侍一人を討ち取ったものの蕾華は残りの男達に囲まれてしまった。
何度樹杖で掃っても立ち上がってくる。彼らもまた特殊な術を使用していた。
「なんなのよ、もう!」
一紗達は初めて見るその面妖な術に虚を突かれた上に異常な耐久力で攻撃に耐えるため非常に手を焼かされることになった。
大名の臣下だけあってある程度の戦力は整えてきたようだ。臣下が闘っている間に大名本人が意識を取り戻したようだ。手練れの配下の死骸を見て顔色を変えた。
「儂の選りすぐった手練れをこうもやすやすと……!」
「へっ! 頑丈さと怪し気な術には驚いたが、それだけだな」
「あァ、外の世界にはこの程度はゴロゴロいるぜェ」
「つ、強がりおって! だが、貴様らは終わりだ! 民衆の通報を受けた幕府の侍共が直に来る! 泣け喚け! 許しを請うのだ! そうすれば女は儂の妾として生かしてやるぞ!」
余裕綽々である彼の態度を裏付けるように瓦を駆ける足音が近づいてきた。
かなりの俊足である。
「ほぉら、イの一番で一人駆け付けてくれた! ゲハハハ!」
三日月を背景に瓦の上に佇むのは仮面をつけた一人の少女だった。素顔は面で隠されているものの、頭に見える二本の角から彼女が《魏族》であることを示していた。
背中まであろうかという長く美しい黒髪が夜風に靡いている。
黒い衣装の腰には一本の刀を帯刀していた。
一紗は彼女の姿に目を奪われた。そのスレンダーな体系や漆のような黒髪を美しく思ったには違いないが、それ以上に目を見張ったのが彼女の纏う衣装である。
「黒いセーラー服!?」
彼女の纏う服は倭国の着物ではなく漆黒のセーラー服だった。白いリボンが胸元にあしらわれている。スカートの下からは覗く足は黒いストッキングに包まれているため闇の中に完全に溶け込んで見える。
そして一紗は思いだした。この世界には学ランを纏った異世界人が訪れた記録が残されていたことに。学ランがあるならば対となるセーラー服があってもおかしくない。彼女が異世界からの来訪者でないにしても異世界伝来の服が継承されている可能性はあるのだ。
(どうする……!? コイツと戦うのか!?)
警戒して構える一紗だったが、彼女から敵意は感じなかった。何より余裕綽々だった大名一派はセーラー服の少女を見るなり戦意を喪失し、うろたえ始めたのだ。
「馬鹿な!? 〝夜叉女〟だと!?」「なんで〝首狩り娘〟がここにいる!?」
侍達が恐れおののく『夜叉女』『首狩り娘』というのがセーラー服少女の俗称らしい。
侍達が放った火属氣巧や金属氣巧を見切った彼女は跳躍する。
『……天誅』
そのまま空中で抜刀し、一瞬の内に大名の首を落としてしまった。
続いて残っていた臣下達も瞬殺剣で仕留めていく。同じ《魏族》故か一紗達より彼らの急所に精通しているらしい。
治療を終えたらしい美鳳達も合流し、その剣術に目を見張った。
「これが《海民》由来の剣でしょうか」「ええ。ですが彼女は別格ですね」
「すげぇ……」「速ェ剣だな。今まで見たことねェ」「さっきの侍達が赤子に見えるわ」
夜叉女が納刀する頃には辺りに首のない屍が溢れかえっていた。
そうこうしている間に憲兵団が騒ぎを聞きつけたようだ。複数人の岡っ引き達が『御用』と記された提灯片手に迫ってきていた。自身の管轄地で百鬼疾行を皆殺しにされたのだから面子的に大問題なのだろう。
「こりゃ、素直に釈明しても打ち首にされそうだなァ、面倒くせェ」
「……美鳳、あの親子は?」
「命は繋ぎました。あとは彼ら次第です」
「良かったぁ。心配してたのよね」
彼らは無事逃げおおせたようだ。
しかし、一紗らはこの国に来たばかりで抜け道などは知らない。素直に捕まったとしても鎧兜の言う通り釈明を聞いてくれないだろう。
『……こっち。ついてきて』
剣を鞘に納めたセーラー服の少女は一紗達を手招きしてくる。
彼女は横暴な大名百鬼疾行を狙って襲撃していただけでこちらに敵意は向けてこなかった。
その目的は依然不明だが、今幕府に捕まるのも癪なので一紗らは素直に彼女の指示に従うことに決めた。
獣道を抜け、夜闇に紛れてその場を後にする。
少女が何らかの印を結ぶと、不思議なことにかなり接近していたはずの岡っ引き達は簡単に一紗達を見失った。
(ん? なんか妙な既視感があるな)
彼女の後に続く一紗はどこか懐かしい感覚を覚えた。
印を結ぶ術は《海民》の名残だろうか。《戮族》の狩法を彷彿とさせる。しかし既視感を覚えたのはその行動ではない。何処がとは即答できないが彼女の漠然とした雰囲気に懐旧の情を抱いたのだ。
ある程度まで町から離れたタイミングで一紗は《魏族》の少女に声をかける。
「なぁ、アンタ。俺とどこかで会ったことあるか?」
『……? 君達とは初対面のはずだよ』
「じゃあ何で助けてくれたの?」
『キミ達が腐敗大名に喧嘩吹っかけてたからさ。敵の敵は友って奴だね。今この国ではお上に不満を持つ者はいても直接闘おうという気骨のある者は少ない。そういう馬鹿は見つけ次第勧誘するように父上から申しつけられている』
「なるほど。どこの国にも内戦の火種はあるものですね。貴女の目的は分かりました。ですが、素顔も分からない人の言うことを信じる程私はお人よしではありません」
「キミの意見は尤もだ。仮面を取って挨拶するよ」
セーラー服の少女は面を外して胸に当て素顔を晒したのだ。
仮面の下の顔は色白で端正な顔立ちの美少女だった。
瞳はちょうど彼女の足元に咲いたカキツバタと同じ紫色である。
「ボクの名は神菊栞那。世直しを大義とする倒幕志士だよ」
(アレ? やっぱり初対面か。セーラー服に既視感を覚えただけか)
ボクっ娘属性の美人なら鮮明に記憶に残るだろう。改めて視る彼女の顔には覚えがなかった。
日本の江戸時代によく似た町で懐かしい制服を見たことで頭が混乱したのかもしれない。一紗は釈然としないながらも頭を振った。
「俺は一紗、デカい男が鎧兜。緑髪の子は蕾華、育ちが良さそうな女は美鳳……仮面の女はその付き人の鬼だ」
「へー、うまく化けたものだね。キミら外界から来た異民族だろ? 異民族は見慣れているから分かったよ」
一瞬で正体を看破されてしまった。観察眼も秀でているらしい。彼女も幕府に追われる身なのが不幸中の幸いだった。お尋ね者なら通報される危険がないためである。
「ついてきなよ。ボクの家に案内しよう。一度父上に会うといい」
「待て待て。まだお前の仲間になると決めた訳じゃ……」
「〝同じ釜の飯を食った奴〟と〝一緒に喧嘩した奴〟はダチってのがウチの家訓でね。外界から来て大名と揉めたキミ達だ。どうせ行く宛てもないだろ?」
未だ栞那という人物を掴みきれていない。
分かっているのは凄腕の剣士であるということと倒幕派の人間であることだけだ。信用する材料はあまりに乏しい。しかし、今町に戻っても宿はとれそうにない。
大名と揉めた以上、追手が掛かっている危険がある。
ならば共に戦った彼女を信じてみるのも手なのかもしれない。
目配せで意思疎通を図った五人は栞那についていくことにした。
やりたい放題の悪徳大名さんです。
出身者の鬼が驚くほど治安が悪化しています。
実際に歴史上であった参勤交代は産婆と飛脚は緊急のため横切りOKでした。
また、横切った人全員を斬り捨てたわけではなく警告とお叱りのみが多かったそうです。
遠路を進む大名にとって他藩の領地を通行してるわけですので下手に無礼打ちにすると他藩の領民を殺めることになってしまいます。
本話の大名が如何に横暴かということですね。
大名を守護する侍も奇天烈な技を使用するため初見の一紗たちも手を焼きました。
ただ実力は一紗たちの方が上なので時間経過と共に押されましたね。
新手の介入がなくても一紗たちの完勝だったでしょう。
そして本話は新しい出会いがありました
セーラー服の女剣士、神菊栞那ちゃんです。
倭性読みですね。
セーラー服に日本刀というキャラを最初に考案した方は天才だと思います。
元が軍服だからかなり映えて見えますので。余談はこの辺で。
栞那は反幕府勢力として日夜悪党に天誅を下しておりました。
幕府関係者には『夜叉女』『首狩り娘』と恐れられています。
『惡姫』『皆殺し娘』と畏れられていた誰かさんと似ていますね。
成り行きから彼女について行くことになった一紗たち。
力のコントロールを学びに来ただけなのに早速巻き込まれております。




