第一話
昔々、ある所に赤鬼と子供が住んでいました。
鬼の子供はまだ小さく人間の子供と変わらない大きさでした。
小鬼は毎日一人で遊んでいましたが、次第につまらなくなり、
親鬼に止められて居ましたが、人間の住む里に遊びに出かけて行こうと決めました。
小鬼は自分が鬼だとわからない様に頭にほつかむりをかぶり角を隠して山を降りて行くと、人間の子供が鬼ごっこをして遊んでいました。
小鬼は人間と遊びたくなり俺も混ぜてくれと頼むと、お前は鬼に似ているから鬼ごっこの鬼をやるならいいぞと、言われたので
鬼役をやる事になりました。
小鬼は、足が速く鼻がいいので子供達の居場が分かったので20人ほどいた子供を一人であっと言う間に捕まえました。
お前すごいな。と声をかけてきたのは寺のお坊さんの息子だと言う10歳位の男の子でした。みんなからは小坊主と呼ばれていました。
小坊主は簡単につかまつたのが悔しくて、もう一度小鬼に鬼をして欲しいと頼んできたので小鬼はもう一度鬼役をやる事にしました。
小鬼はまた簡単に子供達を捕まえましたが、小坊主だけ中々見つかりません。
しばらく探すと木の小さい穴から人間の匂いがしました。
そこを探すと小坊主がいました。
小坊主は、ここは俺だけしか知らない秘密の隠れ場所で誰にも見つかった事がなかったのにと悔しそうな顔をしていました。
小鬼は、今回は中々見つけるのが大変だった。小坊主も中々やるなと誉めると、小坊主はうれしそうに笑いました。
それから二人は仲良くなりました。