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プロローグ

 俺は今、霧がかった街をバイクで走っている。

 これだけ聞くとカッコ良さげに聞こえるだろう? 実際走っているのが何の変哲も無い道路じゃあなければカッコ良かったかも。


 迫る〜♪ ショッカー♪ 地獄の軍〜団〜♪


 せめて大音量で流れるこの音楽が無ければ普通だったのに。このままじゃあ迫ってくるのはショッカーじゃなくて、お巡りさんだ。

 とにかくバイクを急がせる。このふざけた歌はバイクが止まるまで永遠に鳴り続ける。改造されたのは俺じゃなくてバイクの方だが、余計にタチが悪い。


 やがてとあるマンションに着いた。時間を見ると8時。ちょうど良い時間だ。奴も今なら起きている。

 奴がいる部屋は7階。これから相対する相手はショッカーよりも厄介な奴だ。


 とうとう着いてしまった。着いてしまった。大事な事だからもう一度言うが、奴は厄介だ。


 表札に「火野里」の文字。ここだ。

 合鍵を使って中に入る。靴が散らかった玄関に苛立ちながら、奥へと進む。

 ガチャリ、とリビングへと入るとそこには。


「じゃあ見てて下さい! 私の変身!」


 そこにはDVDを観ながら変身ベルトを身につけ、元気に変身ポーズを決める少女の姿があった。言っておくがこいつは、大学生(・・・)だ。

 そして、

「お? どうだった奏? 私の変身」

 俺の………………

















 彼女だ。



 続く

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