転生者なんだがMMOPLとかいう奴らが来て激おこ
「スキルポイント振ってたからなんなんだてめえらの人生経験幾つだこのクズどもゲームばっかやってねーで外出て働けよニート野郎オンラインゲームの地位が何の役に立つってんだてめえが嫁とか言ってるそいつの顔見たことあんのかてめえの顔知ったら幻滅するってことは理解できるよなこのニキビ面のチビデブハゲが30にもなってチートだハーレムだとか夢見てんじゃねーぞ鏡見ろやあと現実もな」
一気にまくし立てたが前半で心が折れたのかもしくは理解する脳みそがないのか呆然としているそのアホ面にトドメの顔面パンチを食らわしてノックダウンする。おーい誰かカウントしろー。
倒れたおっさんを見て後ろで誰かが悲鳴をあげる。
「おっおい何やってんだてめえNPCだろ?!」
声を上げた男を問答無用で殴り抜く。
親指を立ててやったからさぞ痛かろうふへへ。
「誰がNPCじゃこのボケ。こちとらそこらのラノベ主人公よりよっぽど苦労してんだよつか第一村人に対しての第一声がNPCはないだろこっちは普通に働いてる人間なんだぞてめーらみてえに現実から目を背けてゲームなんぞに入れ込んでうさんくせえ神とかいう奴に唆されてこんな所にくるオツムが足りてねえ連中より真面目に生きてんだよ承認欲求でネカマしてるお前よりずっとまともな人間だと思うね」
血のダラダラ流れている顔を抑えながら男は狼狽している。
なんで知ってるんだって顔をしている。っていうか今心読む魔法使ってるし過去もちょっと見てるから当然である。
俺は転生者ですでに500年くらい生きている。詳細は省くが簡単に言うと親に口減しで山に捨てられて死にかけてたらエルフに助けられてユニコーンの血を飲まされて半不死になったのである。その後エルフの里で必死こいて修行したらこのくらいできるようになる。まあエルフの連中は怠け者ばっかりだしすぐ飽きるし基本植物育てる方が好きだから長寿でも俺ほどの使い手はいない。本だけは沢山あったので遠慮なく読んだわ。
「あ、エルフが美人美形ばっかだと思ってるそこの奴。あー、そこの煩悩なさそうな顔してラッキースケベ連発しそうな顔してる奴。あとエロ展開を期待してる脳みそR-18指定の奴、お前だよお前何あたま振ってんだなぐんぞ。あと撫でポとかいう特殊能力なんか芽生えないぞそこの夢見がち野郎。言っておくがお前らの美的センスでいくとエルフはブスだぞ。全般的に人間には受け付けない顔してるぞ。例えて言うならスカイまるまるバニラのエルフな。あ、あとそこのお姫様願望が捨てきれない女と乙女ゲーム大好きなオタク女。ここの世界の王子の血統はお前らが言う所のしょうゆ顔だ、安心してときめいてこい止めはしないぞ。この世界の美人は現代日本で言うところの美人じゃないし、二次元を求めてる奴らはせいぶつのおべんきょうをしょうがっこうからやりなおしなさい」
最後のひらがなは優しさ。
「あと今流通してる回復薬やらの薬関係は俺が権利持ってるから今後なんか失礼なことを俺に言ってくれやがった奴は店に顔写真付きのブラックリスト回すからな。回復魔法のスキルはとったのかな?大変だねぇそれ魔力に対する効果の効率めちゃくちゃ悪いから絶対後悔すると思うよぉ(笑)まあ俺は使えるけど(笑)」
阿鼻叫喚絵図を耳と目で感じつつ、ふとポケットに入れておいた非常事態ベル(王族用)が鳴り出した。
手に取ると威厳も何もあったもんじゃない懇願が聞こえてくる。
「魔王?あーはいはいこの前ぶん殴った奴?え?魔神?あー三百年くらい前に…え?もっと上の?わかったわかったやってやるって。神も仏も悪魔も天使も、全部殺してやるよ。…だからいい加減魔王くらい軍隊で対処しろよ?今回聞いてやったし次は無視するからな。はいはい」
悲鳴が聞こえたが無視して切った。
魔神の上ってなんじゃろ。真・魔神ガーほにゃらら?
参考にはならないかもしれませんがこのくらいは想定しておきましょう。
あとこの転生者は誰にでもこの態度です。
最初の町には嫁探しに来てました。