第2話 1-3 【抜き打ちテスト】
【ナイトコルネット学園放送ニュース】
『今朝8時55分ごろ、屋上にて2体の準2級の竜が現れました。
被害者は2nd Blod Type A Classのレイピア・レイエス、リース・ジュエル、フィシア・クリスタリードの3名です。
2人は軽い火傷で済みましたが、フィシアさんは左足に重度の火傷を負い、病院に搬送され今検査中の模様です。
現在その竜は何者かの手によって、学園から約15メートル離れた森林の中心部に遺体が発見されました…』
レイピアは急いで学園から総合医学部病院へ向かった。
自分のせいでフィシアを左足に重傷を負わせてしまった。
(早く誰かに助けを呼べばよかった…)
もし手遅れであれば左足を切断となってしまう。
(それに今日私どうしちゃったんだろう?)
2体の竜が現れては身動きがとれず、そのまま立っていたはずなのに。
突然、レイピアの持っていた紫色の十字架が輝き始め、人格と十字架の形が変わってはすぐに薙ぎ倒した。
その後の記憶は一切覚えていない。
準2級の竜たちを、彼女ひとりで倒した。
「あ、レイピア!」
同じクラスのリースが先に病院のロビーにて、彼女の無事を祈っていたのだ。
「リース!フィシアの容態はどう?」
「まだ…」
「ごめんね、私が呼びに行かなかったら…」
「いいのよ。あんな準2級の竜なんてレイピアが倒しちゃったし…大丈夫だって」
「ねぇ、あの竜はなんなの?何で学園になんか現れたの?」
「それは…」
重い口で開いたが、まだ新人であるレイピアに告げることはできなかった。
するとある医師がここへやってきた。
「君達がフィシアさんのクラスメートかい?」
「はい」
「俺がフィシアさんの左足を検査したアレックス・フィックスだ。俺の妹が通っている中学部と同じだ。では個室へ案内するから付いて来なさい」
と、スタスタと歩いていく。その次に2人は緊張と不安があり、もうどうしていいのかが分からなかった。
果たしてフィシアは無事なのか…?
「さて、彼女の容態は確かに重傷を負っている。だが今度行う抜き打ちテストは間に合うかどうかが分からない。1週間だけ入院する必要があるな…」
「抜き打ちテスト?」
「明日行われる知力と体力と能力の簡単なテストのことだ。詳しいことは担任が言うはずだから」
「そうですか…」
「だから今のところは何も心配しなdさ hjgくていいからな」
「わかりました、ありがとうございます」
頭を何度も下げ、2人は個室を後にした。
よかった、無事なんだねとほっとするレイピアとリース。
それにしても先ほど聞いた抜き打ちテストとはいかにも簡単だってあっさり言われても分からなかったので、学園に戻ったらベイチーに聞いてみようと思った。
学園に着き真っ先に教室へ行き、ぐったりと腰を落ち着かせた。
もう、このまま寝てもいいやと思った矢先に…。
「じゃ、1校時目は明日やる抜き打ちテストのことで説明すっぞー!」
皆「えぇーーーっ!!?」とブーイングする者たちがいた。
そんなに抜き打ちテストが嫌いなの?と不思議そうにクラスの皆を見つめる。
「昨年度まで『知力』『体力』『能力』の3つ行ってきたが、その肝心の『知力』に使う5教科の内2教科がまだ印刷中のため、来月へ延期になった」
(げ…数学と理科だけわかんないのに~っ!しかも回りは喜んでるし)
「で、『体力』のほうは男女別で行う。なんか中身が違うらしい、ぜ?」
(何故疑問系を…聞かれても困るわ!)
「『能力』のほうは後ほど2階の掲示板にて張られる。自分の場所をメモっておけ」
は~いと面倒くさそうな返事をして、1校時目はまだ15分経たずに終わってしまった。
能力って言ってたけど、皆どんな力があるのだろうか?
レイピアは気になって気になってしょうがなかったのだが…
「あ、レイピア。お前だけ言わないといけない重要な話がある」
「えっ!?」