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1人の恋路

作者: クロ

私は優花、陰キャオタク女子と言われる部類の女、ただそんな私でも高校3年目の夏休みに彼氏が出来た、悠くんはとにかくかっこいい、顔も、性格もとにかくかっこいい、夏祭りで勇気を出して告白して良かったと思っている。実は悠くんとは幼稚園の頃からずっと一緒でクラスも別になったことがない、今更だが、これは運命だと思ってる。学校でも必ず一緒、移動教室中もよく話すようになった、授業中は彼を見つめ続け、お昼ご飯は2人で屋上で食べる、これが私の日常になった。

周りのクラスメイトは羨ましいのか、邪魔をしたくないのか、あまり話しかけてこない、それどころか「あの子...ほんと幸せそうだよな」、「あの子、楽しそうに話してるよな」と言いながら悲哀の眼差しで見てくる、まるで悠くんと私が釣り合って無いかのように、まるで別れればいいと陰口を叩くように遠くから見つめてくる。誰も悠くんの良いとこなんて言わないのに、誰も悠くんのことなんて見てないのに、まるで悠くんに好かれてる私に対して羨ましいとなんて思っていないと伝えるかのように見つめてくる。

秋の文化祭、悠くんと2人で回っている時、不意に悠くんにキスをした。その時、文化祭に来ていた小さな子が指を指して言った、あの人何してるの?と大きな声で、母親らしき人が手を引き、離れていくのが見えた、きっと彼にはまだ早いと思ったのだろう、あんなに熱烈なキス、教育的には良くなかっただろうか...と思いながら、顔を赤くした悠くんと話しながら歩き出す。

クリスマスは2人でデートをする、彼からのプレゼントは彼そのもの、彼との明るい将来を約束すると伝えられた、「私も同じものをあげようと考えてたから、こちらからもよろしくお願いします」と答え、私たちは婚約者になった。

春、卒業の日、私たちは同じ大学に進む、悠くんが私と同じ大学に行くために勉強を頑張ってくれた、これで来年度も同じ大学に行ける、そう思っていた。

校門の前で楽しかった半年間、そして来月からの大学生活に思いを馳せる、楽しかった思い出を悠くんと語り合い、最後に彼に笑いかけて「大学でもよろしくね」と伝える。その時、クラスメイトの女の子から話しかけられた。

「優花ちゃん...あなた、何と話しているの?」

読んで頂きありがとうございました。

言いたいことはございません。

どのような結末にするも皆様のご想像にお任せ致します。

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