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名前のない青春  作者: 梨音
文化祭の企画と過ぎる日々
3/12

第3話「センパイ」

 先生の話をなんとなく聞いて窓の外を見る。校庭の桜はもう散っている。ホームルームが終わり、生徒委員会室に向かう私。


「明、もういるかな」


スマホを取り出し、明にメッセージを送る。


「今、ホームルーム終わった」


画面を閉じ、また歩き出す。生徒委員会室の看板が近づいてくる。


 スマホが振動する。きっと明からだろう。メッセージアプリを開くと、スタンプが一つ、映っていた。


「なんだ。それだけか」


そう思いながら、生徒委員会室に入っていく。


 部屋の中には、机が六個、班の形になって設置され、椅子も六脚置いてあった。そして、部屋には先輩らしき人物が構えていた。


「おっ。こんにちは。どうぞ、好きなところ座って」


「生徒委員会の方、ですか?」


適当な椅子に座る心。


「そうだよ~。新二年生の小寺 感斗(おでら かんと)。珍しい名前だけど覚えてね」


「私は川田(かわだ)です!」


センパイは感じよく手元のメモ帳に何か書く。


「何で、生徒会なんか入ったの?」


ペンをカチカチしながら私に問いかける。


「うーん。何となく? ですかね」


スマホをポケットから取り出す心。


「何となく……。ね」


メモ帳とペンをトートバックにしまう。


「すみません。遅れました」


明が部屋に入ってくる。


「あっ! 明だ!」


「知り合い?」


すかさずメモ帳を取り出すセンパイ。明はキッパリと答える。


「中学からの友人です」


「へぇー。ちなみに、僕は感斗。小寺 感斗。よろしく」


そう言いながらペンをはしらせる。


「私は足神(あしがみ) 明です。こちらこそよろしくお願いします」


明の一人称が私になっているのに気が付き、つい、にやける。


「……メンバーそろったね」


センパイがそう言って、足を組む。

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