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いつもの

作者:

「隣の家のさぁ、金魚が死んだんだって。」

「ただいま」より先に真吾は言った。

真吾が隣の住人とそんなに親しかったのか不思議に思った。そもそも近所付き合いと言うものがあまりピンとこない。一日中家に居る自分でさえ隣の住人とはあまり接点がない。いや、一日中家に居るからこそ接点がないのか。買い物はネットだし食材は宅配サービスを利用していて注文すれば玄関先に置いておいてくれる。ゴミ出しは真吾の役割だ。そうだ、ここ最近外出しただろうか?外出どころか会話さえ真吾としかしていないかも。明日友達に電話でもしてみるか、などと思いながら

「へぇ、そうなんだ。アパートだし埋められないね。どうするんだろうね。」

「さぁ?やっぱり生ゴミかな?」

生ゴミで捨てられる金魚を思うとなんだかゾッとした。今まで水中でスイスイ泳いでいた金魚が生ゴミで捨てられるのか。なんとも言えない気持ちになった。もし家で金魚が死んだら捨てるのは真吾だなぁ、金魚は居ないけど。そんな事を真吾にさせるのは気が引ける。家で金魚を飼うのはやめとこう。

「ペット霊園かもよ。金魚だけどペットでしょ」

「あぁそうかもね」

金魚が死んだ話よりも真吾の「ただいま」が聞きたかったなぁと思いながら真吾と自分の晩ご飯を準備した。真吾の「ただいま」を気に入っているのだ。なんだか疲れている時もあるけど大体は安心感にあふれている気がする。

「早く食べてお風呂入って寝ちゃおう。疲れたでしょう。」

そう言うと真吾は嬉しそうに頷いた。

「今日のご飯何?」

「とんかつとあさりの味噌汁だよ、砂蒸しと迷ったけど。」

「おぉご馳走じゃないですかぁ。手洗って着替えてくる。」

そう言うと洗面所に入って行った。







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