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第34話 脱げ

「なんで魔術が使えて……」


 わたしの空間魔術は未だ使えない。当たり前のように焚書庫も魔封じの合金だ。防御魔術も展開できず、相手の攻撃にも無防備だというのに、この女は当然のように魔術を使った。


「なんででしょう」


 ボスティが口を大きく開けながら言う。それを見たわたしの体が、無意識に怖気とともに震えた。喉奥に、黒い線虫が何百匹も蠢いていた。体内のクリュサオルが魔術に変換したのだろうか。それともあの虫には魔封じの合金は通じないのか。全く未知か。


 魔術師にとって、非術師は象に対する蟻に過ぎない。今この場で、わたしは踏み潰される蟻同然だった。


 入学式、演壇の上でのボスティは白紙のノートのような女だった。あの時の彼女は、間違いなく仮面を被っていた。三英五騎士の仮面。ヴァルターと同じ、誰かになりかわる仮面を。


「さて……先生はどこかな」


 ボスティの瞳は無地の目隠しで見えない。しかし、見えなくても劣情、殺意、愛情、愉悦、人間の全ての欲が混じった濁った色がその表情から予測できる。


 言うまでもなく、ヤる奴の目。三英五騎士の身分でしていい顔じゃあない。両手両足の機能は失われて、人形のように吊るされることしか出来ない。圧縮爆弾のストックも、学園で暴発させる訳にはいかないので、作っていない。これは、流石にまずい状況だ。


 ボスティがわたしの頬を舐めた。蛭が這ったような感触に悪寒が走る。


「先生のあじ、先生のにおい。私はユウメちゃんを助けたんだよ……」


 彼女はわたしの首元に顔を埋めて息を吸った。気持ち悪かったが、この女がチョーカーに触れたことが無性に腹が立った。


「おまえ、戦争になったら一番最初に殺してやるよ」


 ボスティは埋めていた顔を上げて、わたしの目を見て厭らしく笑った。まるで、弱った獲物を見て笑う猿のような。聞き耳を持ってくれたようには思えない表情だ。


 そして、どういうタネか分からないが、目隠し関係なく視覚を得ている。その他の五感が異常に発達しているとも思えない、奇妙で不気味だ。あの宙のように。


「脳にいるとは思えない。たとえ先生でもそこは複雑すぎる。心臓もスペースが無いだろうし、あり得るとしたら……」


 ブツブツブツブツと、聞き取れるような、聞き取れないような声量で囁く。先生とは誰のことか、わたしの名前を発していることから、誰かと間違えているとは思えない。


「ここかな」

 

 ボスティがわたしのスカートに手を入れた時、わたしはその首筋に噛みつこうとした。しかし、両手を掴まれたままでは勢いが足りず、歯が少し掠っただけだ。この女は気にもとめずにわたしの太股からゆっくりと撫でるように上に向かう。


「ここは麻痺してないから感触があるでしょ?」


 初めての感覚だ、最悪の方面での初めての感覚。体を拘束されて、無理やり触られるのがここまで苦痛だとは思わなかった。痛みとは違う、魂が抉られるような気持ち悪さ。ただただ、屈辱だった。口の中で血の味が広がる、噛み締めた歯茎が切れた。


「あは、目がうるうるしてる、そんなに悔しいんだ……それとも」


  ボスティが最後、布一枚の中に手を入れた。その時、焚書庫の温度が上がった気がした。いや、実際に上がっている、一度二度どころではなく、じんわりと汗をかく温度まで。イムが、熱光球を構えて立っていた。


「イム……」


  帰ってこないわたしを探しに来てくれた。目捨てるべきなのに、見捨てられるつもりだったのに。心のどこかでは彼女を待っていたのか、生殺与奪を握られて不安になってしまったのか、安心してしまったのが妙に悔しかった。



 イムグリーネは五分経過しても帰ってこないユウメを心配して、危険を承知で焚書庫に侵入した。そもそも、見捨てる選択など端からなかった。

 しかし、この状況、三英五騎士の末席がユウメの股ぐらに手を入れている状況。理解不能な状況に一瞬、思考停止する。だが、ユウメから零れる涙を見て、イムは頭の中、一本の血管が切れたような、ブツリという音がした。


「最大出力」


 熱光球が必殺の領域に至る。もはや、本が燃える、温度上昇感知による窒素瓦斯の存在など埒外だった。イムグリーネには酸素無しで生存出来る手段があり、ユウメにも提供出来る。よって、窒素瓦斯は攻撃手段と化し、彼女を満たすのは激情であり、絶対に殺すという意志しか見られない。


「あらら、早いな。ノブセ!」


 あの腕だ。ズグロを逃がした時に現れた、男の腕。それがボスティの腕を掴み、彼女の姿が消える。発射された針のように細い熱光線は、彼女の頭のあった場所を通り過ぎ、捉えきれずに奥の壁へとぶつかった。


 支えを失って崩れ落ちるユウメを見て、イムは素早く駆け寄った。倒れる前に彼女を抱きあげた時、どこからか、囁く声が聞こえた。


『あの扉は彼の釣り餌だ。手足はすぐ治る。じゃあ、また会おう』


 イムにその声はもう届いておらず、ただユウメの安否を心配していた。覗き込んだユウメの顔が力なく笑った。


「はは、姫に抱かれる時が来るとはね」


 さっきの出来事を無かったことにするように、気丈に、心配事なんてないと言うように、強気を保つユウメの手をただ、強く握った。


「ユウメ……一旦、戻りましょう」


 だが、直ぐに麻痺を受けた四肢は動かず、指先が微かに跳ねるだけだ。力無く笑って謝罪するユウメを見て、イムは静かに呟いた。


 殺してやる、と。


 イムが扉の前で待機していたのは、危険から避けるためであり、図書室顧問の老紳士の目を欺くためでもあった。魔力因子を利用して光を屈折させれば、ユウメと皇女の姿をあのテーブルに残すことが出来る。だが、今はそれも消えている……


 イムが、少し歩けるようになったユウメの肩を持って開かずの扉を開けた時、そこには、老紳士が立っていた。背後では生徒の避難は既に終わっており、閑散とした図書館が広がっている。窒素瓦斯を投入する前に、彼が見回りに来ることは自明の理である。あの目立つ二人が避難していないのだから。


 彼は、やっぱりか、とでも言うように頭に手を当てて、首を力なく振った。イム達に判決を下すのが苦痛だとでも言うように。


『退学だ』あの冷えた言葉がリフレインする。


 物事とは、こうも上手くいかないものか。握っていたユウメの手が震える。そして、イムは奥歯を噛み締めた。やっと、彼女を、昔の私のように苦しんでいたユウメを救えたと思っていたのに。


 溢れ出る後悔の念。自分も焚書庫に入ればなにか違ったかもしれない。一度帰って作戦を立てればなにか違ったかもしれない。ただ、ユウメと一緒なら、同じ道を歩いた彼女と一緒なら自分も何か変われると思ったのに……結局、失敗する。

 

 人は後悔した時にしか、過ちに気づけない。体全体が水を吸ってしまったかのように重くなって、ただ、目を伏せることしか出来無かった。打つ手無し。諦念が彼女たちを包む。


 しかし、判決の文言はいつまで経っても降りてこなかった。


「歳をとると、感傷的になっていかん。一本の小説に心を動かされるとは、()()()()()()()()()()()


 老紳士は目尻を抑えながら、涙を抑えるような素振りを見せた。基本図書の全てを記憶している男が、タイミングよく新たな感動小説を読んでくれたようだ。彼は、私達にしか聞こえない声量で言葉を零した。


「ミサに免じて、一度だけだ。……次は無いぞ」

 

 心から。二人の中に心から感謝の念が湧いた。


「……恩に着ます」


 老紳士の横を通り過ぎようとした時、ユウメの手が意を決したように握られた。


「おじさん。あの黒い扉の先には、何があるの」


 見逃してくれた恩人に対する、その言葉。賢い行いとは言えなかった。だが、それをユウメがわかっていないとも思えなかった、失礼を承知で知りたかった何かが彼女の中であったのだ。


「……あの部屋に扉は無いだろう」


 ユウメが息を飲む。老紳士は、心底分からないと言った具合だった。



 空元気。ユウメは心配させまいとうわべだけ元気よく見せていたが、人の心を見続け、心理に精通しているともいえるイムの前ではお見通しだった。だが、自身に心配させまいとする行動をあのユウメがとる事が、同時に嬉しかった。


 部屋に帰ってきたユウメは上着も脱がずにベットに座る。知らず知らずのうちにため息が零れていた。イムは上着をハンガーに掛けて、ブラウス姿でユウメの横に座る。


「三英五騎士が虫側なんてね……となると、王国政府も一枚かんでるかもしれない。あの腕もグルってことは、ズグロの奴もボスティ側ね」


「そこに技術防疫機構も入っちゃったらやばいかな」


「何か見たの?」


「技術防疫機構と開闢の英雄がアァ レウェを捕獲したんだって。技術防疫機構って何」


「一言で言えば、人の技術から人を守る組織。火薬と共に生まれたって言うわね。火薬とか瓦斯、薬とか人を傷つける可能性のあるものはその機構に管理されなくちゃいけない。技術の発展による犠牲を防ぐ機構」


 人の好奇心、探究心は深さを知らない。そこに破滅があるとわかっていても、狂騒と共に突き進む生き物だ。火薬を例にあげれば、最初は採掘での発破に使われる予定のものが、戦争によって悪意の元進化し、人を殺す為だけに存在する『次の火薬』が生まれる。それの実験、そして実戦。一国で使われれば他国もそれを求め、技術に悪意を混ぜる。まるで伝染するように拡がり、アイデアで死ぬ人間の数は夥しいことになるだろう。


 そして、いつかは人の手に及ばぬ兵器が生まれる。機構はこの悪意の伝染を、『技術の氾濫』と呼び、忌み嫌っている。ユウメはベットに上半身を倒し、天井を仰いだ。


「なんでそんなのがアァ レウェを」


「分からない。彼らは技術の氾濫を見張るためにそこらじゅうに、身分を隠して潜んでる。実力のある科学者はほぼ全員技構の庇護下にある上に、パン屋だけど、実は機構の人間でしたってこともある。でも、ただそれだけ。技術の氾濫を見張るだけなはず……」


「時間無かったからあんまり見れなかったけど……」


「開闢の英雄でも倒せなかったの? そもそも、そんな戦闘の話聞いたことがない。隠したかった理由があるはず」


「書類には『技術防疫機構により焚書指定』って書いてあった」


 「技構が手を出すとしたら、技術の氾濫。クリュサオルが、生物兵器として使われる未来を恐れたのかもしれない。それを王国が技構に隠れて求めた。どう? 」


「小説書いて売ろう……」


 ユウメはやる気が尽きたかのように、イムに背を向けた。もう、空元気もないようだった。


「なんかやる気が感じられないわね」


「わたしも頭がいっぱいいっぱいだもん。考えてるもん」


「言ってみなさいよ」


「ボスティはわたしが来ることが分かってるみたいだった。それに、わたしのことを先生先生って呼んできてキモかった。奥に黒い扉があったのにおじさんもイムも無かったことにする」


「それは考えたって言わないわ。事実を言っているだけよ。大事だけどね」


「考えたって分かんないよぉ」


 ユウメは枕に顔を埋めて枕そのものになりたいのかという具合に、力強くぐりぐりと頭を擦り付けている。


「ねぇ、図書室で私が言ったこと覚えてる?」


「帰ったら説教……」


「正解。立ちなさい」


 ユウメは不貞腐れたようだったが、命令は聞くようで自らの両の足で立ち上がった。そこに、冷酷な皇女の命令が下る。


「脱げ」


 命令を受けた家臣はその二文字を理解すると、顔を赤らめて後ずさりしたが、すぐ横にはイムのベットがあり、逃げ場はなかった。一日で三度目の自身の体が狙われるような状況に、困惑しているようだった。体を抱きしめるようにして貞操を護ろうとしながら、怯えたように言う。


「は、はい? なんで脱がすの」


「何でもするって言ったじゃん。さっさと脱ぎなさいよ」


「確かに言ったけど……そういうことするとは思わないし……」


「何? そういうことって。逆にそれ以外何があるの?」


 ユウメは一瞬だけ恨めしい目をしたが、直ぐに目を逸らして、モジモジと言い淀んだ。


「あの美術部の変態の前で脱ぐ前に、私の前で脱ぎなさい。それに、今更恥ずかしがることないでしょ、治療する度に脱がしてるんだから」


「じゃあいいじゃん! 裸見てるんなら今更脱がなくてもいいじゃん!」


「自分の意思で私の前で脱ぐ、って言うのが大事なの。自ら脱ぐことに意味があるのよ。ほら、はやく」


 ユウメは観念したのか、自分の言葉に嘘をつきたくなかったのか、ブラウスのボタンに手をかけた。目線の置き場が見つからないという具合で泳ぎまくる目をイムはつまらなそうに見ていた。


 つまらなそうに見ていたが、外見だけだ。自分の命令で、想い人が服を脱いでいるという状況に少なからず、いや大いに興奮していた。ユウメの扇情的にも見える動作に理性を抑えられるか抑えられないかの瀬戸際で、つまらなそうにするという仮面を被ることで感情を押さえ込んだ。


 ユウメがこれでいいんでしょ、と言わんばかりに雑にイムのベットに服を放り投げて下着姿になった。特務に支給された切断耐性のある繊維が組み込まれた、機能的なコルセットのようなシャツと、女っ気のない無地のパンツ。その姿すら恥ずかしいのか内股を擦り付けて出来るだけ体を隠そうとしていた。


「し、下着もよ」


 イムはもう貼り付けた仮面から欲が溢れ出るのを抑えられなかった。どうにか口元を押さえて表情を隠そうとするが、一挙手一投足を脳に記録しようとする目は、隠せていない。


「うそでしょ……うぅ、なんでこんな目に」


 彼女は出来るだけ隠したいところが見えないように器用に残された二枚を脱ぐ。恥ずかしさが限界突破したのか、目が潤んでいた。その身一つになって、片手で胸を、片手で股の間を隠したユウメ。一部始終を見て満足になったイムは、その目を仕事人のものへと変え、裸になって無防備な彼女の腹を触る。


 気が抜けたような、思わず出てしまったかのような声がユウメから漏れたが、イムはそれに気づかないほど集中していた。


「傷が消えてる……」


 ネームレスに斬られた傷は、内臓には届いていなかったが少なくとも、皮膚は完全に切断されていた。しかし、腹に残っているはずの縫い目は、跡形もなく、最初から傷などないと言うようにまっさらな綺麗な肌だった。


 左腕の手術痕も同様に消えている。ズグロに吹き飛ばされ、馬車の木片に貫かれた肩は、木片のギザギザの形状のせいで、皮膚が捲れあがり、肉も抉られていた。絶対に傷が残る予定だったにもかかわらず、その面影は全くない。


「人間は至近距離で爆発を受けると、急激な圧力変化と衝撃で、鼓膜とか肺とかの内臓が殺られる。下血と喀血、それに痛みも尋常じゃなかったでしょ」


「う、うん」


「大変だった、で済んでいるのはおかしいの。世界中を探しても前例のない事。まだあの戦闘から数ヶ月しか経っていないのに、この様子だと、中身も完治してるでしょうね。あの変態は、外観で見つけたのかもしれない、あなたの体の異常さを」


「ねぇ、脱がしたのって、もしかして診察のためなの」


「は? 当たり前でしょ」


「…………」


「手、どかしなさいよ」


「は!?」


「ちゃんと見れないでしょ」


 ユウメは長い長い逡巡をした。この最後の砦を外せば、自らイムに全部を見せたことになる。そうなれば、恥ずかしさで死んでしまうかもしれない、そう考えた。沸騰した頭は、あるひとつの答えを出す。両手を外すと同時に、イムを抱きしめた。これなら、イムは自分の体を見れない。


  一瞬唖然としたイムは、胸に当たる柔らかいものと、自身を包むユウメの香りから状況を理解して、顔を真っ赤にしながら錯乱した。


「な、な、なん、なにを」


「こうすれば、見えないでしょ。触って確かめて」


「さ、さわ、さ、触る? 」


 耳元で囁くユウメの声で、イムはもうダメになってしまいそうだった。だが、彼女の跳ねる心臓の音が聞こえて、どうにか正気を取り戻し、ユウメの背へ腕を回した。二人の間にはもう空気すらも入らない。


「ユウメ、なんで私が怒ったか、分かる?」


「分からない……譲歩したら付け入られるから? でも、わたしは、ああすれば丸く収まると思ったから」


「それもある。けど、丸く収まったとしても、それはあなたの自己犠牲の上ででしょう。そんなこと繰り返してたら、学園が楽しくなくなっちゃう。ユウメが楽しめないと、私、楽しくないの……それと、ユウメの初めてをひとつも渡したくない」


 ユウメが、抱きしめる力を弛め、イムの目を見た。潤んだ瞳、暗い瞳に涙の反射で一筋の光が走っていた。

 

「そっか……うれしい。………...わたし」


 イムは、その続きを言わせないように口を塞いユウメは少し驚いたが、ゆっくりと、それだけを感じるように目を閉じた。


「ユウメ、その続きは、あなたがもっと色んな経験をして、色んな人を知って、それでも私を選んでくれるなら、もう一度言って欲しい」


「言うよ。絶対。……わたし、生徒会に入って、もう一回あの部屋に行く。そして、あの扉の先で謎を突き止めて、イムに同じこと言うから」

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― 新着の感想 ―
[良い点] 最新話まで一気見しましたがユウメちゃんのヤバい存在に恐怖したり強敵に苦戦してズタボロになりながらも限界越えようとする姿がとても良いですねぇ… ユウメちゃん自身も強いけど敵に更に格上がいるの…
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