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第19話


「作倉のさ、未来が視える範囲ってどこまで?」


 宗治くんの疑問に、わたしは即答できませんでした。

 未来が視えると一言で言っても視えた先に日時のわかるものが置いてあるとは限りませんからねぇ。


「車が空を飛ぶ姿を見たことはないので、それほど遠い未来は視えないようですよ」

「オレの生きているうちに飛んでほしかったな!」

「難しそうです」


 たまたま視えていないだけで飛んでいる可能性もありますが。

 現代科学が爆発的に発展するとは思えませんから。


「じゃあさ、視える範囲でいちばん未来っぽいやつ視てみてよ! そこで飛んでるかもしれない!」


 いちばん未来っぽい。

 現在から最も離れた場所。

 過去のほうが離れている可能性については考えないでおきましょう。


「……」

「どう? 視えた?」

「静かにしてもらえますか」

「オッケー!」


 ここではないどこか。

 室内。

 わたしは椅子に腰掛けているのか、視点が低い。

 向かいの扉が開く。

 女性が部屋に入ってきました。

 長身で、長い髪を高い位置でひとつにまとめています。

 この髪型はポニーテールで合っていましたっけ。

 女性はハンドガンをこちらに向けてきました。

 何か喋っています。

 何か喋っていますが、音声は入ってきません。

 

「……撃たれましたが?」

「撃たれた?」


 正確には“撃たれた”とは言い切れませんが。

 銃口が向いたところで終わりました。

 日本ですかここ。


「そんな簡単に銃が手に入る未来になっているんでしょうかねぇ」

「えー! そういう法律は作りたくないな! 武器は争いの種になるからダメだよ!」


 これが確定した未来。

 誰だったんでしょうかあの人。

 せめて何を喋っていたのかがわかれば特定できそうですけどねぇ。


「わたしが死ぬまでが視える範囲ってところでしょうか」

「銃はダメだぞ! 銃刀法違反だぞ!」




【そんな行方を案じない】

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