親友との再会
あぁ、三日は長かった。
私は最近モニークの事を羨んでばかりいたが、やっぱり彼女は親友であり、私の癒しでもある相棒だ。
楽しかったと聞いてくれた彼女の顔は可愛らしく、もう、小さな鼻の頭に散ったそばかすだって、きらっきらと輝いて見える程の可愛らしさだ。
優しくて、女のどす黒い所のない彼女は、私にお疲れさまと言い、そして、好奇心からの質問というものを包み隠さずぶつけて来た。
「アールさんはどんなふうにノーラを口説いて来たの?」
うわぁ、包み隠してくれる女の方が良いかもしれない。
「そ、そんなこと!」
「えぇ!散々あたしとイ、イヴォアールについては聞いて来たじゃない。」
あぁ、鈍感で残酷な過去の私よこんにちわ。
私がベッドに腰かけると、期待に目を輝かせたモニークが隣にストンと腰かけて来た。
私はこの子猫みたいな親友の驚く顔も見たかったかもしれない。
「キスされた。」
モニークはやはり猫のように目を見開いて瞳孔も大きくさせ、でも、ほぅっと安堵の吐息を吐いてもいたようで、私は少々訝しんだ。
「モニーク?」
「よかった。あたしはようやくノーラに相談できる。ねぇ、ノーラは怖かった?えぇと、自分が自分で無くなるようで怖かった?」
「えぇと、モニークはイヴォとキスはしちゃったんだ。」
彼女はこくりと可愛らしく頷いた。
顔なんて真っ赤だ。
でも、彼女はイヴォを振ったのではないのか?
「え、それじゃあどうして彼を避けているのよ。」
彼女はだってと呟いた後、しょぼんと頭を下げた。
「だって?」
「……だって、怖くなった。自分のなかで火花が散ったみたいになって、体も熱くなって、凄く自分じゃないみたいで怖くなった。それに、ダグド様の子供でいられなくなると考えたら、もう、イヴォに近づけなくなった。どっちかをあたしは選べない。選びたくないから、離れるしか無いの。」
「そう。それはわかる。私も同じことを考えた。でも、凄いのね、イヴォは。私も感電したみたいな感じだったけど。それはほんのちょっとビリって感じで。」
「うん。吃驚した。唇に彼の唇が触れた時、感電して死んでしまうって思った。驚いて、彼を見つめたら、もう一度唇が重なって。」
「くち、びる?」
モニークは訝しそうな顔になり、私を見返して来た。
「キスって口と口でしょう。」
私は彼女から目を逸らすしかなかった。
手の甲だったって、今更言えない。




