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第5章・受け継がれし転生者の覚醒

「おやおや・・・やっとお戻りですか?その姿・・・ルシファー目覚めたのですね・・・

これは厄介ですね・・・んふふ。それにベリアル殿、そのお姿はなんですかぁ?」





イブリースがそういうとあたり一体から血液が溢れ出した。



「イブリース様、やはり戦うのですか?今の俺にあなたは多分勝てませんよ」



その時頭の中にハデスが語りかけてきた。


『ルシファーよ、少ししか流せぬが我の力を練っておいた。この力でお前のイメージで能力を使うのだ』



俺は今までのことを思い出し自分の存在をイメージした。


(イメージ・・・俺のはなんなんだ?転生したら死神だった・・・死神・・・そうだ俺は死神なんだ)


俺の中でイメージが固まった。(死神の力・・・死神は魂を刈り取るんだ。俺は勝てる。)



勝てる確信がなかったがイメージがはっきりした時俺の自信は確信へと変わった。




「イブリース様、いや、イブリースお前はここで終わりだ。」



俺はそういうとデスサイズの大鎌を前に突き出し能力を発動させた。



「【ハロス・アニムス】」



初めて能力を使ったが能力を発動させると漆黒に染まった影のようなものが広がりその影が一点へ集まり

丸い球体へと変化した。イブリースはその能力を見ると動揺を見せた。



「そのおぞましい力、本当に厄介ですね・・・ですがその能力、完全ではあリませんねぇ・・・

あなたは早く殺しておくべきでしたかね、んふふ」



イブリースはそういうと全血液を注ぎ鉢状の血液を俺へ向けて放った。



そして俺は球体が完全に安定し、大鎌を振りかざした。

すると大鎌、球体から漆黒の影が渦状にイブリースへと飛び出した。



「死神として全てを刈り取る」



漆黒の渦はイブリースの針状の血液を全て飲み込みイブリースを拘束した。



「なんですか・・・この影は・・・この感覚・・・私の魂を吸収しているのですか・・・

これは参りましたね・・・」


(ここはもう引くしかありませんね・・・

完全ではないルシファーの能力・・・ここを引くにはあの能力を使うしかありませんね)



「ルシファー、完全に目覚めた時に本気で殺し合いたいですね・・・んふふ

ではまたお会いしましょう、【エア・ぺテスタイ】」



イブリースは能力を発動し自身の体を血液に変化させ影に吸収させた。

その様子を見ていたベリアルが話だした。


「まさか・・・あいつが自身から吸収されるとはありえぬ、ルシファーよ、気は抜くな」



ベリアルの言葉に俺は唾をゴクリと飲み込み集中した。

しかし慣れない能力を使い精神状態が安定せず能力が一瞬緩んでしまった。


その時だった。



影の中から大量の血液が噴き出しその血液はカラスへと変化し

空中を飛び回り空高く飛んで行った。


そして空中にイブリースの声が響き渡った。




「愛しのベリアル、そしてルシファー、またお会いしましょう。

楽しい殺し合いを待ってますよ。んふふ」



完全な能力を発揮できずイブリースの魂は完全に刈り取れなかったが

初めて大きな能力を使った俺の精神状態はボロボロで

その場に倒れ込み気を失ってしまった。


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