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第3話

消えたと同時にイスラと名乗る死神が現れた。

どうやら大王の側近で働き、転生者の最後の審判をしているらしい。



最後の審判とは、冥府には能力の扉が7つあり

その扉のことを冥府では7つ封印と呼んでいるらしく

イスラはこの封印の管理をしており

転生後の、潜在能力の高さによって与えられる能力が変わる。


その能力に見合った扉の封印を開け

死神の階級を与えるのがイスラの仕事・・【最後の審判】である




その後、俺はイスラからこの冥府のこと、大王のこと

他に四天王や階級に分かれて死神が存在することを聞かされた。



そして気になるのは俺の能力と階級・・・



「ではあなたの封印を解き、階級を授けます。」


・・・・・・・・




(・・・もしかしてなんかヤバい感じかな?)



「・・・それではあなたの能力、封印の解放、階級を私の能力で表示します」




階級・下級死神

能力・覚醒

封印の解放・第1の封印のみ




「正直、長年この仕事をやってきましたが、転生者でここまで無能な方は初めてです。」


「俺は・・・無能ですか?」


「はい。あなたは・・無能・・です。

もう一度言いましょうか?あなたは・・む・・の・・うです」



「おいおいそこまで言わなくても・・・」


俺は転生者では珍しく無能力に近いらしい・・・。



イスラに心が折れるくらいけちょんけちょんに言われた。

しかしイスラは続けた。


「ですが、能力が(覚醒)というのは過去に一度だけしか見たことがなく

把握しきれていません。ただ覚醒という能力は一度きりの能力です、

その能力が発動し覚醒できれば想像できぬ力が手に入ることでしょう。」



「どうしたら俺は覚醒できるのですか?」


「それは私にも分かりません。通常、能力とは自身の意思で使うことができます。

ですが、覚醒の能力は何かしらの発動条件があるようで発動条件は私にもわからないのです。」



「ということは発動条件が満たされなければ

俺はずっと下級死神のままで永遠にこき使われる人生ということですか?」



「覚醒する条件が満たされない場合そうことになりますね」



俺は言葉がでなかった。転生後も今までの生活と変わらずこき使われる日々が続くのかと思うと希望が持てなかった。俺は何も変われなかった。



「そろそろよろしいですか?」


「はい?まだ何か?」


「はい、私の仕事として階級や能力・封印の他に転生者への名前がつけられます。」


「名前ですか?ですが俺には龍紅という名前があります。」


「それは生前の名前です。今のあなたは転生者であり姿形全く生前とは違います。」


俺は気づいていなかった、姿形が変わっていることに・・・そうなれば確かに名前が変わるのも当然だ・・・

イスラは壷を取り出し名前の説明をし出した。


「名前はこの壷に閉じ込められた冥府の黒炎に

手をかざしていただきその黒炎により体内へと新たな名が刻まれます。」




手をかざすと黒炎が俺の体を包み込んだ。

炎が体内に入り込み駆け巡っているのがわかる。体が熱い・・・


しばらくして体内に名が刻まれていくのがわかった。


名が刻まれるのと同時になぜか記憶も刻まれていく気がした。


鮮明ではないが冥府での記憶が刻み込まれていき、体に染み付いていく






そして俺の名は決まった。



















【俺の名は・・・ルシファーだ。】














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