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パーフェクトゲーム・バドミントン  作者: 西目ゆう
入部
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部活見学

その様子をみて、少し驚きながらも、野球部でもそうだったように、「見学の挨拶は必要か。」部活動説明会の時見た、おそらく部長であろう人にに近づいていった。

近づく途中に、ノックを受けている人から放たれたスマッシュが顔をかすった。


練習に集中していた部長であろう人にも2m位まで近づくと自分に気付いたようだ。

自分から話しかける。「見学しててもいいですか?」

部長であろう人はノックを上げながら「いいよーちょっと待って」といいつつ近くの女子部員にノッカーを代わってもらって、こう続けた「新入部員だよね!今紙持ってくるから向こうのイスに座って待ってて、ここだと危ないからさ。」

「紙」とは入部届けか何かだろうか。

まだ別に見学に来ただけで入部するなんて一言も、

まあどうせ入部するからいっか。

と、グダグダ考えてるとまたスマッシュが飛んできた。今度は足に当たった。あんな軽そうな羽根なのに思いのほか痛かった。

先輩に指定されたパイプイスに座ってる間何人かの先輩に「よろしくな。」とか「何部だったの?」「入ってくれてよかったー」などと、もはや入部前提の勢いだ。見学したら即入部みたいな状況なのか。断るつもりは毛頭ないが、もし嫌だったら断りづらそうだ。


それにしても失礼だがなんだかカピバラみたいな顔の先輩だ。あまり覇気が感じられない気がした。威圧感ゴリゴリの先輩よりはいいか。


あれから10分だろうか、ずいぶん待たせるものだな。と思い始めた頃にやっと戻ってきた。入部届けとか、氏名とか書かれた紙をおれに渡しながら先輩は「これに名前書いて平松先生って人に提出してね。」

やっぱり入る前提か、と思いながらも、見学中にはやくやってみたいと思ったおれは、自然と「はい」と軽く笑顔を見せ元気な返事をしていた。するとカピバラ似の部長も軽く微笑えんだ。「来週の月曜日からだからね」

おれは軽く礼をして体育館を出た。

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