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被害者一人目・謎の警告
なんでも信じる人は、この小説を読まないように!
こ の 世 界 は 永 遠 に 在 り 、
こ の 世 界 は 永 遠 に 亡 き 。
「…ちょっと、森村さん?」
急に呼ばれたので、私は少しびくっとしてから振り返った。
声を聞いただけで誰かわかった。今野千里だ。成績優秀、容姿端麗、とにかくあらゆる点で模範少女。彼女には四字熟語が良く似合う。
でも、かなり変な人って聞いている。慎重にしないと、爆破される。
「……何?」
「あなた、偶然とか、奇跡とか、信じてるわけ?」
「…?」
答えない私にイラついたのか、今野千里は私の机をバンッと叩いた。読んでいた本が一瞬飛ぶ。今野千里は勝手にしゃべり始めた。
「そんなの信じていたら、へらへら笑っているだけで社長にでもなれちゃうよ?信じちゃダメ。世の中は全部、パーセントでがっちり決められているのよ」
今野千里はいったんわざとらしく言葉を切り、見下すようにくふんと笑った。
「信じてたら、ころっと死ぬからね!」
そういって、今野千里は去っていった。
「……何なの、あれ?」
「……さあ?」
私は、友達と顔をあわせ、首をひねった。