だが私はまたロマンの水晶宮で溺れ死ぬことも拒否する!
夢、無くしてなんの人生。
愛なくして何の人生。
夢は第二の人生である。
人はパンのみにて生きるに非ず、
食って、寝て、働いて、それだけですか?
人には、夢が、、ロマンが、いつだって必要なんですよ。
永遠の夢追い人、、それがまた人間という、存在でもある。
人は肉の子でありながらそのスピリットにはまた、夢喰いという、、人間の本質も、付与されているのだ。
だが私はロマン主義を愛するし
ファンタジーも大好きだが
夢に生き
夢に死にたいとも思わないだろう。
私の左足はしっかりと現実というの呪縛の地面に足をつけている、
と、同時に、私の右足はどっぷりと、ロマンの水晶宮というぬかるみにはまっていて身動きもとれない。
分裂した存在、
しかし
私はやがては
右足を泥沼から引き抜き、、
左足の地面にしっかりと両足をつけて
現実界で
死んでいくのだ。
ヘルダーリンのように発狂もしないし
クライストのようにピストル自殺もしないし、
ノヴァーリスのように夭折もしないだろう。
それが私の人生
それが私の生き様。
ロマン主義は病的であり、、魔薬であると知り尽くしているからこそ
少量を、、応急的にだけ使用すれば
良薬となるだろうし
がぶ飲みすれば即死する。
まあ
何に限らず同様です。
「適量を守って飲用しましょうね」って
クスリのラベルに書いてあるでしょ?
「飲みすぎはあなたの健康を損なう恐れがあります」とも書いてありますよね?
まあそれが人生の要諦でしょうね。
飲みすぎ食べ過ぎはいけません。
と
同様に
ロマンの魔の沼にはまり込んでしまうのもいけません。
節度を守って?夢を見ましょうね?
のめり込んだり
はまったり
味をしめたり
吾を忘れたり
深追いしたりしてはダメですよ。
いつでも現実界に召還できるように
命綱はしっかりとつないでおいてね。