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第12話:未来への一歩
それから、ステラとアルスは、学園の注目の的となった。彼らの研究は、魔法の新たな可能性を切り開くものとして、多くの生徒や教授から期待されるようになった。
ステラは、もう魔法を無闇にコピーすることはなかった。彼女は、自分の能力の真の価値は、魔法そのものを奪うことではなく、それを必要とする人との間に生まれる深い信頼関係にあることを悟っていた。
彼女は、魔法を奪う者ではなく、魔法を活かす者となった。
ある日、アルスがステラに尋ねた。
「ステラ、君の能力を応用すれば、きっと誰も見たことのない魔法を生み出せる。君は、どんな魔法を作りたい?」
ステラは、少し考えてから、静かに答えた。
「私は……、誰かの役に立つ魔法を作りたい。そして、その魔法を、心から受け取ってくれる人と、分かち合いたい」
それは、かつて孤独だった少女が、絆を見つけ、自らの能力を肯定するまでの、長い旅の果てに見つけた答えだった。
ステラの物語は、ここで幕を閉じる。だが、彼女の新たな魔法の冒険は、今、まさに始まったばかりだった。




