ラピダスは絵に描いた餅
半導体不足で新車が売れなくなったことを解決するものではないラピダス
戦略半導体技術に将来性はあるのか
経産省とトヨタ自動車、NTTなど主要企業がラピダスという会社を作ることだけ決まりました。
出資した企業は、トヨタ、NTT、NEC、ソニーグループ、ソフトバンク、デンソー、キオクシア、三菱UFJ銀行というように、ほぼ半導体には素人な集団。
なぜこうなったかというと、
お金
がかかる分野だからです。
NECが横浜事業所を鴨居に構えていた頃とは違い、長いこと低金利政策だったにも関わらず、これといた基幹産業が持てなくなった日本の残骸を集めた会社です。
半導体と言っても開発から製造まで一貫してやっているのはインテル、アップルとかは設計して台湾のTSMCに製造してもらっているのがいかんとうことで、アメリカにTSMCの工場を作り始めました。
インテル、STマイクロエレクトロニクス、インフィニオン、グローバルファンドリーズなどの半導体メーカーが取り組んでいるのは4ナノ以下の製造技術です。
これは
極端紫外線と呼ばれる非常に短い波長の光を用いた半導体露光装置があるオランダの半導体製造装置メーカーASMLがあってのこと。
日本で不足したり開発したりしているのは、主に家電用途の40ナノという別物です。
別物というのは
応用範囲が低価格で大量
トヨタ、デンソーで必要とされている応用範囲です。
ソニーとかNTTとかはセンサーに組み込まれる分、4ナノ以下だと、これまでにできなかったことができるようになりますが、さほど大きな市場ではありません。
テレビでいうと8kテレビと同じです。
つまり、この落とし穴は
30年前にNECがプリンタのプロセッサ、画像処理のプロセッサ
を作ろうとしていたような、明確な目的がないところです。
結論は
買って来ればいいじゃん
そういう日本市場では三菱UFJが出てくるほどの応用範囲ではないといいうことです。
さらに高速高精細といった市場がない日本にとって、三菱UFJが担ぎ出されたのは、これまで低金利の時に、お前ら何やってたんだという恥ずかしめでしかない




