フラグ
真は教官にちょっとだけ認められた。
トーナメントに勝手にエントリーされ大会に出ることに。真は無事に勝ち残り大会優勝できるのだろうか。今まさに戦いの火蓋が落とされたのである。
バシャーンと音を立ててワープした場所はプールだった。
プールかよ。こんな場所にワープさせやがって。ビシャビシャじゃねーーかよ。
さてと、どうするか。とりあえずプールから移動しようと考えていたらガチャりと音が聞こえた。
俺はとりあえず物陰に隠れた。
「いいじゃんかいいじゃんか。俺達と楽しい事しようよ。」
数は三人か。男性二人と女性一人。
「やめて下さい。大きな声だしますよ。」
何か揉めてるみたいだな。
「だしても構わねーーよ。こんな所じゃ誰も助けにこーねしな。」
ビリビリと女性の服を半分破いた。
バシャーンと音を立ててプールからでた。
「誰だ?」
「お取り込み中の所悪いけど女性に乱暴は良くないんじゃないか。」
「乱暴じゃねーーよ。ただ女性の服を脱がしてただけだよ。」
「泣いてるのにか。」
「趣味だよ。趣味。」
いい趣味だなーー。俺も女性の服脱がしてーーよ。いかんいかんそんな事考えてる場合じゃないな。
「ぐっす助けて下さい。この人が急に私にいいよってきて乱暴を。」
「てめーいい加減にしろ。嘘言うんじゃねーよ。」
「嘘じゃありません。」
「あーーもう面倒くせーーわ。てめーーらまとめてぶっ飛ばす。」
その言葉と同時に斧を上から振り下ろした。
「あぶねーー。」
俺は一歩後ろに下がってよけた。
「うおりゃーー。」
斧を振り下ろした所を刀で止めたが右足で腹を蹴られた。
「うっうっう」
俺は少し呼吸困難に陥った。
「あいつはもう倒れた。さっきの続きやろうぜ。」
徐々に女性のもとに近づいてる。女性はただ恐怖でその場から動けないでいる。女性の目の前まに立ち触ろうとした所を手ではじいた。
「てめーーまだ立てたのか?」
「当たり前だ。」
俺は刀を腰当たりまで落とし左手だけで支えた。
「俺の間合いに入った瞬間てめーーは終わりだぜ。」
「格好つけやがって。」
うおりゃーー。その言葉とともに突撃してきた。
「キーーン」
斧の柄がおれていた。
「な、全然見えなかった。何が起きたんだ。」
「抜刀しただけだ。てめーーの目じゃ追いつけねーーほどの速さにな。」
武器が折れたら男はまぶゆい光に包まれワープされる前の場所に戻った。
なるほどね。武器が破壊されたらあーーなるのか。
「ありがとうございました。」
「いえいえ男性として当然の事をしたまでです。」
決まったぜ。
「あのよかったらお名前を?」
「真っていいます。あなたのお名前は?」
「さくらです。よかったら私と一緒に戦ってくれませんか?」
キター。これは間違いなく恋に発展するパターンかおい。
「俺でよかったら力になります。」
「ありがとうございます。よろしくお願いします。」
「何も持ってないみたいだけど武器は何使ってるの?」
腰に巻き付けたダガーナイフを手に取り俺にみせた。
「これが武器です。」