まさか…?
今日は大変だった…
そう思いながら趣味の読者を嗜んでいると窓の向こうからドンドン!!と物音がする
何だろう…と思い音の方向を見てみると
窓の向こう側の窓が開いておりこちらの窓を叩いている椎華がいるではないか
「あ、安藤さん!?」
「今晩は♪部屋隣だね☆」
光紅は状況が掴めず一瞬戸惑ったが冷静にピシャリと窓と鍵を閉め、カーテンを閉じた。
あぁ…窓の向こうから声が聞こえる…
耳を澄まし聞いてみる
「ヒック…ズズ……」
椎華が啜り泣く声が聞こえた
慌てて窓を開けまず言ったのが
「安藤さんゴメン!!俺何か酷いことした!?」
光紅がアタフタしながら喋ると
「なーんちゃって♪嘘泣きだよー☆あれぇ?まさか騙されたぁ?」
椎華が悪戯っぽく笑うと何故か恥ずかしくなった光紅は耳まで赤くなり
「安藤さんのバカッ!!」
と言い放ち窓を閉めた
そしてその日は終わった
次の日の朝
母親が部屋に入って来て
「女の子が迎えに来てるわよ…?」
と言い部屋を出て言った…
女の子?と思い玄関を見ると大きく手を振る椎華がいた
うわぁ…と思いながらも制服に着替え椎華の元へ行く
「おっはよー♪今日も一日頑張っていこー♪」
なんだこいつ…とゆう思いを堪え冷静に
「なんで迎えに来てんの…?」
と尋ねる
「だって隣だし♪」
ダメだ会話に成らない…そう思いスタスタと歩きだす。
「あ、待ってよー」
とゆう椎華を背に歩く光紅。
光紅の家から10分歩けば学校に着く。椎華を無視しながら歩き早くも学校に着く「ねぇ、橘君!」
「何!?さっきからうるさいなぁ…」
そういうと光紅は校舎に入って行く。
すかさず椎華もついていく。
教室に入り席に座り
「あー…うっとーしい…」
光紅が呟く
いつもより学校につくのが20分も早かった。
いつも光紅は遅刻ぎりぎりに歩いて行くのでその時間はとても暇だった。
「ねぇねぇ」
また椎華が話し掛けてきた
「次は何…!?」
イライラしながらも答えると
「一時間目の数学の教科書かしてくれないかなぁ…なぁんて」
「はぁ…?」
「その教科書忘れちゃって…」
椎華が指を絡ませながら答える
「はぁ…」
しかたがなく机をくっつける
「ありがと」
嬉しそうに笑う椎華を見てあまりに自由な笑顔に光紅は見とれてしまった
「ん?私の顔になんか付いてる?」
椎華の言葉に驚きながらも
「な、何でもない」と冷静を保ち答えた椎華と喋っていると時は流れ数学の教師が教室に入ってきた
椎華と机をくっつけ二人の真ん中に教科書を置く
椎華からはほんのり甘酸っぱい匂いがした
その日家に帰り胸に手を当てるとドクンドクンと心臓が激しく脈を打っていた
「俺…まさか……」そう思いながら睡眠に付いた