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D.G  作者: チコ=ミスティーズ
第2章 「友達」
22/23

22話 「地下」

 3人でガレスのいる屋敷に向かう中、ベールがスマホの通信で偵察班に特名援護の要請をお願いをしていたところだった。

レイスと共にいる今の状態を他の死神達に見られるのはさすがに億劫だ。

それに他の死神がジャックに"レイスだから"と色々苦言を言われる可能性も全く0とは言い切れない理由もあった。

そのため、手間はあるが特定の死神だけに来て貰うように手配した。


「シエラ会長に援護に来て貰うようにしました」


「指名することも出来るのか…?すげぇシステムだな、死神の役場って」

 "死神"という言葉にジャックは聞き返した。


「そうか、ベール…じゃねぇか、メリーが死神って事、そういや言ってなかったな。

 彼女が死んだ後、死界っつう場所に魂が移動してそこで生き続けてたんだ。俺の愛人と一緒にな。

 んー、どう言えばいいかな…、あれだ、"第2の生活"みてぇなもんさ」

 走りながらしっかりとした説明とは行かないものの、フライヤが死神について説明をしてあげた。

こういうのはあまり得意ではなかったが嫌いというわけでもない。足並みを揃えたいと思うのも彼なりの優しさ。

しかし、それを妨害するギャング達。足を止めて迎撃に備える、銃弾を撃ち込まれる前に懐に入り込み、一人を抑えるベール。

フライヤも銃撃をジャンプで回避して、一人のギャングの脇に着地した後、

それを狙って銃そのもので打撃を繰り出すギャングを左手で受け止める。


「そんなんで討ち倒せっと思ってんのか?」

 とニヤけた感じで言い放った後、右の拳で腹に一発ぶち込み、気絶させたその身体を盾にして数人のグループに突撃する。

しかし、奴らは無慈悲にも銃を撃ち込んでくる。


「うわっ!マジで言ってんのかテメェら!?」

 盾としていたギャングも連れて一旦ジャンプで後ろに下がりこむ。上手く、茂みと木の陰にギャングを投げ捨てて、

簡単に撃ち殺されないように配慮した。フライヤはその集団に睨みつけるようにガンを飛ばす。


「こんの…仲間何だと思ってんだッ!テメェらぁッ!!」

 生前のバスケや男友達との交流の記憶でチームワークの大切さを知っている彼だからこそ溢れ出る怒りだった。

拳を力強く握り込んで、いつもより素早く接近していく。鍛え上げられた瞬発力と狼男によって生まれた潜在能力を活用して、

飛んでくる銃弾をギリギリではあるが回避して集団の中に入り込む。


「なっ!!」

 一人のギャングが背後にいるフライヤに気づいて蹴りを入れようとした。

その足を掴んで、そのまま捻りを加えてギャングをカウンターでひっくり返した。

もう一人の敵も間髪入れず攻撃を繰り出そうを銃を構える。今度はそいつに近づいて銃をわし掴み、

引っ張って体をフライヤの方へ引き寄せる。その勢いを利用して正拳突きの要領で顔に打撃を加え、転倒を誘い込む。

最後に残った男に視線を向けると、すでに引き金に指を置いて発砲寸前だった。

その距離はおよそ5m程、何かいい方法は無いか。ふと視線を向けた先の奥の木に目をやった。


(一か八かか…!)


 すぐに視線を前方に戻して回避に徹した。向いてる先に木があれば。

前に飛び出した先に運良く大木があった。これなら回避は出来る。

飛び交う銃弾を身体を捻らせながら回避して、木に飛び移ったフライヤ。

落下する前に別の木に飛び移り、続けて男の背後の木に、拳に力を入れて、男の方へ勢い良く蹴り込んで顔面にパンチを喰らわした。

歯が数本抜け飛び、向こうへ数回転がりながら飛んで行った。


「あぶねぇ…なんとかなったか」

 お互いの手を払いながら倒れこむギャング達を見渡す。その時、キンッと金属音が彼の耳に入った。

それに反応してそちらを見てみると、ベールがギャング達の銃撃を受け流していた。

闇の魔法で重力を司って飛んでくる銃弾を停止させ、彼女が勢いのある声を発すると、

重力は反動を起こして弾がギャングのいる方へ返って行った。摩訶不思議な現象に悲鳴を上げるギャング。

その混乱に乗じてベールがグループの手前まで飛び込む、停止と同時に身体を深くして視線も下に向け、

鎌を脇に押さえ込むようにして構えていた。


「何だ?」

 遠めでフライヤがその構えを不思議そうに見ていると、ベールが視線を上げて鎌を大きく横に振り出した。


半月斬ハーフムーンスラッシュり!」

 その瞬間、白い線が姿を見せる。それに彼は驚いた。しかし、それだけでは無かった。

その線が消えた後、それに沿う形で衝撃破が起きて、爆音爆風を伴いながらギャング達に襲い掛かる。

唖然とした表情でフライヤは死神の力に驚愕していた。次々と宙に舞っていた敵達が地面に叩きつけられていく。

それを気にもせず、鎌を消してゆっくりと立ち上がるベール。繰り出した技が上手く決まった事に安堵したのか、

ほっとした様子を見せた。


「すげぇ技だな…今の」

 そう言って彼女にそばに近づくフライヤ。ちょっと技の名前を言った事に大して恥ずかしそうな顔をするベール。


「あっ!も、もしかして、今の見てました…?!」


「え?おう…?」

 何に恥ずかしがっているのか気づけていないフライヤは首を傾げる。


 そんな中、ジャックはその身の良さをフルに活かしてヒレ部分で身体を隠しつつ、集団に猪突猛進の如く飛び込んで行った。

数人をタックルしていき、数が少なくなったところで一人のギャングの身体を掴んで残りのギャング達目掛けて投げ飛ばした。

それでも乱射する敵達に拳で薙ぎ払って木や岩に激突させて気絶させていく。


「はぁぁっ!」

 声を発しながら片方のヒレを異様なまでに長くした後、その長さを活かして10メートル先にいるのギャング達を叩き倒す。

それでも複数の敵達がジャックを蜂の巣にしようと試みる。

効かないのに懲りずに攻撃をし続ける奴らに、少々呆れながらも右の拳を握り締め、天高く構えた後、

思いっきり地面に叩き付けた。すると、地が揺れ出してギャング達はバランスを崩した。

その隙に両手を広げてジャックはその集団に突撃していき。ラリアットの如く敵達の顔面に強硬化した腕を激突させる。

あまりの硬さに気を失う敵達。


「メリーの言った通り…思い知らせてやるんだ。僕をこの姿にさせた事を、後悔させてやる!!」

 倒れ込むギャング達を見ながら、そう心に誓ったジャック。

たった数分で十数人のギャング達を打ちのめしていった3人。再び奥に見える屋敷の一部を見据えて、その場所へ走り出す。




 その間に遠くで、ベール達が降り立ったポータルと同じところからチコが勢い良く飛び出ていた。


「ここがベールが生きていた世界…?」

 少しばかり崖になっている場所から眺める景色。大きく広がる草原に大きくそびえる壁。

おそらくあそこにベール達がいる。しかし、先ほどの件で引っかかる事がある。

何故あの時、チェルシーは資料を手渡す準備が出来ていたのか。

シエラ会長のみの特名援護であるならば、資料を発行する必要は無かったはずだ。

いや、今それを考える暇はないはずだ。依頼書に書かれていた偵察班の番号をスマホで登録してすぐに電話をする。


(トゥルルルル…トゥルルルル…)

 コール音が数回した後、少し物音がした後に通話が開始した。


「はい、こちら偵察班―」


「ベールの元パートナーのチコです」


「っ!?チコさんっ!?」

 その名前に他の偵察班も反応を示す。あわてる様子を見せる偵察班の一人はそのまま口を動かす。


「あなた、まだ入院中じゃ!?」

 単刀直入に疑問をぶつける。彼女もそう言われるだろうと分かっていたのですぐ返答をする。


「退院処理をしたばかりだけど、もう大丈夫。それよりもベール達の状況を教えて欲しいの」

 少し戸惑いはしたが、ベールは"急ぎの援護"と伝えられていた。それにチコであれば彼女もおそらく問題はないだろう。

詳細の開示が出来る判断した偵察班はチコに状況を説明する。


「分かりました。今、こちらとしても不思議な状況に陥っています。現在ターゲットであるレイスと共にある屋敷に向かっています」


「レイスと一緒…?まさか」

 この時に修行中だった頃に学んだ霊障石を思い出した。そのまさかを察した偵察班は先にそれについて言葉を続けた。


「はい。この街の誰かが霊障石を持っている疑いがあるのです。どうやらそれを聞き出したとベールさんは言うんです」


「聞き出した…?一体どういうこと?」

 見当が付かないチコの頭にはクエスチョンマークが飛び交った。


「フライヤさんがどうやらレイスの言葉が分かるようでして…」

 その事実に衝撃を受けるチコ。


「フ、フラがっ?!」

 狼男だからなのか?いや、いくらなんでもレイスでは類が違い過ぎるだろう…。

謎が謎を呼ぶ状況だったが、共に戦っている上に霊障石のありかも見当がついているというならば、

ひとまずターゲットは霊障石ただ一つである事は間違いない。

 ベール達がどこにいるのか尋ねると、街の中にひときわ目立つ赤い屋根の屋敷に向かっている事を教えてもらった。

そこに霊障石があるというのだろうか。確信ではないとは言うものの、霊障石の特徴をある程度覚えているチコ。

おそらくそのレイスは石によって姿を変えられたのだろうと勘ぐる。

そうであれば、自分もそのまま屋敷に向かうのがベストだろう。

その時だった。


(ドサッ!ドサッ!)


「っ!?」

 何か背後から近づいてくる。姿を見せる前に気で奴だと分かった。鎌を呼び出して身を構える。


「この気…中型?」

何故ここに別のレイスが…?霊障石によって誘われたのだろうか。

しかし、レイスとは何か違う気も感じていた。

でも目の前に居るのは明らかにレイスだ。彼女の前に現れたのは中型レイスの一種、"フロッガー"。

カエルのように四つん這いの姿が通常のレイスである。


「フロッガー…!」

 先に手を打ってきたのはフロッガーだった。口から唾液をチコ目掛けて飛ばして来た。

難なく回避してその粘り気を見る。あれを喰らえば簡単に抜け出す事など出来ないだろう。

その間に奴の強烈な一撃は免れないと思う。気をつけなければ…。

このレイスなどには危険度と呼ばれる格付け的なものが存在する。

フロッガーの危険度は3である。しかし、中型レイスである以上、侮ってなどはいけない相手である事はどのレイスだろうと同じ。

 奴の方へ視線を向きなおすと、フロッガーは今度、高くジャンプしてチコにのしかかって来た。

これも前に回避して、レイスの背後に付いた。チコは鎌を構えたがレイスはすぐ舌を木に絡ませてスライドの如く移動し、

同時に身体もチコの方へ向きを変えた。


「なんて器用な舌なの…」

 やはり一人で中型レイスを倒して行くのは難がある。しかも、現状そんな暇など無かった。一刻も早くベール達と合流したかった。

だがこのまま野放しにするわけには行かない。何か策はないか…ここから街は遠すぎるし、現状ベール以外で死神など…。

そう思った瞬間だった。


「隙やりじゃーーっ!!!」

 聞き覚えのある女の声がすると同時にレイスの顔面を横から蹴り飛ばして行った。小さいシルエットの中には二つの鎖と剣が見えた。

そのまま自在に操る武器でフロッガーを斬りまくる。最後の止めに二つの剣を地面に強く擦り付けながら身体を何度も回転させる。

摩擦によって刃に熱をこめさせているのだ。ある程度熱が高まると剣から紅蓮の如く炎が立ち上がる。


「バーニングスラッシャー!!」

 その言葉に合わせて、剣をレイス目掛けて飛ばし、斜め斬りを決めた。悲痛の声を上げ、レイスは吹き飛ばされながら消滅していく。

彼女の登場の仕方に呆気に取られるチコ。華麗に着地を決めた女の正体はシエラだった。

援護に来てくれた事に安心を抱く彼女だったが、会長はそれよりも別の件でご立腹だった。


「チコォ…」


「あははっ…」

 これは叱られる奴だと察したチコはすぐに起立を正し、彼女の怒号に備えた。


「おぬしは何故ゆっくり出来ぬのじゃああっ?!!」

 背伸びしてまでチコの服を引っ張って大きく揺さぶって叱るシエラにチコはおどおどしながらも笑って流そうとした。


「笑い事ではないぞっ!!」

 返って火に油を注いでしまったチコ。


「じゃが、こうなったからにはもはやしょうがない。今回は一緒に行くぞ。

 じゃがっっ!!無理は絶対するんじゃないぞっ!よいなっ!?」

 こうなるのもチコには目に見えていた事だった。なんやかんや言ってシエラはベールも含めて引き返すような事は決して言わない。

念を押し、心配しつつも目の前の仕事に全うする私達のスタイルを尊重してくれる。


「ごめんなさい。気をつけます」


「うむっ!そうしてくれ。ところで偵察班からもう状況は聞いたかの?」

 それに対して肯定の返事をかえして、先ほどの出来事を説明した。シエラもある程度しか聞いて居なかったようで。

ベールの現状を聞いて驚く部分もあった。


「霊障石か…その可能性はかなり高いな。チコも分かっておると思うが、

 あの石がある以上、かなりのレイスを相手することになる。

 それに今、霊障石によって姿を変えられたレイスと共に居る以上、

 多くの援護を入れると誤射の危険もある。私達含め、4人とレイスの仲間だけでこの状況を打破するしかない」


 彼女の言葉にチコは返事をしながら頷いた。引き締めるように指示を出し、それに再び言葉を返した。

シエラも偵察班に援護に来た旨を伝え終えた後、急いで街へ急行した。




 ついに屋敷の前門まで辿り着いた3人は身を隠しつつ、庭や屋敷のいたるところを偵察した。

十数人のギャング達は侵入を許さぬとサングラス越しに目を凝らしていた。このままでは中に入れない。

屋根にも数人、ライフル片手に備えていた。


「厳重ですね…何かいい方法は…」

 真剣な眼差しで屋敷の様子を伺うベールにジャックがとんとんと肩を軽く叩く。

それに反応して彼女はジャックの方へ身体を向けると、落ちていた木の枝で簡易的な屋敷の見取り図を描き出した。

どうやら自分が片方から出て行って気を引いているうちに反対側の地下入り口から忍び込めるはずだというのだ。


「地下…?」

 彼女はふと疑問に感じた。どうやらジャックが彼女がまだ生きてた頃、ガレスの談合を盗み聞きしていた事があったのだ。

内容までは見張りのギャング達のせいで聞き取れなかったが、それで地下の存在と行き方を知っていたようだ。


「でも、あの人数で一人は危険よ」

 親友である彼女がジャックの腕を掴んで心配する。

そんな彼女をジャックは見つめる。彼はこの方法しか二人を中に入れる術はないと確信まで抱いている。

自分は変わった、この場にメリーがいる、ここで彼女を守れなければ、俺はきっと1番後悔する。

その志の強さを感じたのか、ベールは何も言い出せなくなった。

時間がそこまでないかもしれない事も告げて、この作戦を決行することに決まった。


「分かった…でも、必ず…生きて」

 切に願う彼女に対して、ジャックは大きく頷いて彼女の両腕を軽く握り締めた。


「絶対生き残れよ、ジャック」

 フライヤの言葉にも反応して、拳を握って小さくガッツポーズを見せた。

覚悟を決めた彼は二人から離れた隅の方から勢い良く塀を乗り越えてギャング達の意識をそちらに向けさせた。

見事にほとんどのギャングがジャックに向けられたそのチャンスを無駄にしないために、

二人は真逆の隅から塀を乗り越えて敷地内に入り込む。その際、そこにいたギャングをついでにテイクダウンして、茂みに隠した。

彼を心配しつつも屋敷に近づいていくと奥の方にギャングが居た。その脇にジャックが言っていた地下の入り口に続く階段が見えた。

見張りは銃撃が聞こえてるにも関わらず、岩の如くその場を動こうとしない。


「くそっ、あいつだけどうにかできりゃ…」

 きっちりしてるギャングに愚痴を零すフライヤの横で、ベールは何か作業をしていた。

それに気づいた彼は問いかける。


「何してるんだ?ベール?」

 彼女の武器である投げナイフに糸をくくりつけて、簡単に解けないかも確認していた。


「これでいいはず…」

 そう言うとそばにあった石を持ってギャングを超えた向こう側に投げ飛ばした。

フライヤも石の行方を追って着弾したと同時に邪魔なギャングを見ると上手く気が引けたようだがこれだけでは、

何をしたいのか分からなかった。しかし、彼女がその一瞬が狙いだった。

すぐに投げナイフを男の影に突き刺した。すると男はピクリと動きを止めた。

ベールは彼の手を掴んで、共に階段へ駆け込んだ。そして糸を力強く引っ張ってナイフを影から引き抜いた。

急いでナイフをこちらに引き戻して何事も無かったかのように仕向けた。


「私のナイフには影縫い効果もあるの」

 と目を輝かせてフライヤに説明をする。


「に、忍者みてぇだな…」

 そんな死神の技術につくづく度肝を抜かされるフライヤだった。


「それにしても…屋敷に地下なんてあったかしら…」

 その言葉にフライヤは思わず聞き返した。彼女がカーラに拾われた時の思い出を振り返っても、

地下に続く階段やはしごがあった記憶は一切ない。ガレスが主になった時も、地下に足を踏み入れた事なんて無かった。

ジャックも場所だけしか知らない。この地下の中には一体何があるのか。答えを知るにはひとまず入って見るしかない。

 ガレスが作った上にメイド達が知らないとなると何か罠があるかもしれない。

用心しながらも地下への扉をゆっくりと開ける。

結構なほど暗く、ベールはポケットから胸元に取り付けるバッチ型のライトを取り付けて光を付ける。

フライヤは狼男の姿のせいかこの暗さでもそれなりに見える。足元も警戒するがどうやら罠は置いてはいないようだ。

少し地下の道を歩いていると途中で異臭が鼻についた。どうやら目の前のドアから異臭が流れこんでいる模様。

二人はお互いの顔を見た後、フライヤが率先してドアに近づいて恐る恐る開けた。


「なっ!」


「嘘…」

 二人が目にしたのは人間と思えぬ程に痩せ細り、何から何まで不衛生と化したミイラ男が今まさに死を迎えようとしていた。

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